瀧の白糸(1933)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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瀧の白糸(1933)

[タキノシライト]
1933年上映時間:88分
平均点:7.88 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ドラマサイレント時代劇モノクロ映画小説の映画化
新規登録(2004-06-07)【彦馬】さん
タイトル情報更新(2020-07-03)【イニシャルK】さん
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監督溝口健二
キャスト入江たか子(女優)水芸太夫・滝の白糸
岡田時彦(男優)村越欣也
菅井一郎(男優)高利貸・岩淵剛蔵
見明凡太朗(男優)一座の若者・新蔵
浦辺粂子(女優)お銀
田中筆子(女優)下宿の婆や
原作泉鏡花「義血侠血」
撮影三木茂
製作入江ぷろだくしょん
配給新興キネマ
美術西七郎(舞台設計)
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2.殺しのシーン、外から家に入り襖を二度ほど開けるまでをワンカットで追っていく。グイグイと入っていく白糸に同化でき、またそれを眺めている観客にとっても迫力が伝わってくる。男に引きずりまわされるところの俯瞰。白糸の哀れさが強調され、またそれを眺めている観客に「運命」といった観念も呼び覚まされる。溝口のテクニックに二段構えの厚みを感じる。映画そのものも、溝口と鏡花の好みが二段になって重なってるようで、尽くして尽くして尽くしつくすマゾぎりぎりの悦びと、他人に再生願望を託したような自己滅却志向が感じられる。アネゴ肌で女侠気とでも言うんでしょうか、粋の典型がここにあり、こういった明治の粋を描くには、戦前の昭和がぎりぎりのタイムリミットだったのか。ラストで入江たか子の表情が次第に浄化されていくとこがいいんでしょうな。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2012-06-22 09:48:10)
1.白糸の高利貸し殺しは、正当防衛(過剰防衛)だから、無罪とはいわなくとも、死刑ということは、現代ならあり得ない。→それを当時の人たちは、白糸が死刑になるというのを自然に受け止めていたとすれば、女性がいかに抑圧されていたかの一つの証になる。、、、、、、大学をでて、高等文官試験に受かって役人になるというのが、典型的な出世コースであったことがわかる。、、、、、入江たか子が、全盛時代に、どれほど魅力的だったのかがわかる。、、、、、、などなど、資料的な価値は極めて高いと思うのですが、、、、、映画として、今、どれだけ楽しめるかといわれたら、どうなんでしょう。、、、、、「欣さんに会いたい」と白糸が思うと、橋の上で欣さんがねていたり、列車から飛び降りると、知り合いがそば屋をやっていたり、白糸の裁判を欣さんが検事代理として担当することになったり、、、、、今とは、芝居のストーリー展開の文法が随分と違いますね。、、、、総じて、溝口の映画というよりも、入江の映画という印象でした。
王の七つの森さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-17 18:38:43)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 7.88点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6112.50%
7225.00%
8337.50%
9112.50%
10112.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 10.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review2人
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