ラスト サムライのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ラスト サムライ

[ラストサムライ]
The Last Samurai
2003年ニュージーランド上映時間:154分
平均点:6.85 / 10(Review 674人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-12-06)
アクションドラマ戦争もの時代劇歴史もの
新規登録(2003-08-24)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-16)【イニシャルK】さん
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監督エドワード・ズウィック
助監督ゲイリー・カポ(第二班監督)
演出原田眞人(日本語吹き替え版【ソフト】)
伊達康将(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストトム・クルーズ(男優)ネイサン・オールグレン大尉
渡辺謙(男優)勝元盛次
トニー・ゴールドウィン(男優)ベンジャミン・バグリー大佐
ティモシー・スポール(男優)サイモン・グレアム
真田広之(男優)氏尾
小雪(女優)たか
原田眞人(男優)大村
福本清三(男優)寡黙なサムライ
小山田シン(男優)信忠
中村七之助(二代目)(男優)明治天皇
池松壮亮(男優)飛源
菅田俊(男優)中尾
ビリー・コノリー(男優)ゼブロン・ガント軍曹
ウィリアム・アザートン(男優)ウインチェスター銃の商人
スコット・ウィルソン(男優)スワンベック大使
ジョン・コヤマ(男優)大村のボディガード
虎牙光揮(男優)官軍兵士
松崎悠希(男優)兵卒
舟山弘一(男優)
森川智之ネイサン・オールグレン大尉(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
渡辺謙勝元盛次(日本語吹き替え版【ソフト】)
原田眞人大村(日本語吹き替え版【ソフト】)
中村七之助(二代目)明治天皇(日本語吹き替え版【ソフト】)
山路和弘ベンジャミン・バグリー大佐(日本語吹き替え版【ソフト】)
中村育二サイモン・グレアム(日本語吹き替え版【ソフト】)
吉田鋼太郎ゼブロン・ガント軍曹(日本語吹き替え版【ソフト】)
蛍雪次朗スワンベック大使(日本語吹き替え版【ソフト】)
金尾哲夫ベンジャミン・バグリー大佐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
富田耕生サイモン・グレアム(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木敏ゼブロン・ガント軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂詰貴之信忠(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内田直哉ウインチェスター銃の商人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
稲垣隆史スワンベック大使(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ジョン・ローガン(原案)
脚本エドワード・ズウィック
マーシャル・ハースコヴィッツ
ジョン・ローガン
音楽ハンス・ジマー
ブレイク・ニーリー(追加音楽)
編曲ブルース・ファウラー〔編曲〕
撮影ジョン・トール
ゲイリー・カポ(第二班撮影監督)
製作エドワード・ズウィック
スコット・クルーフ
トム・クルーズ
マーシャル・ハースコヴィッツ
トム・エンゲルマン
ポーラ・ワグナー
マイケル・ドーヴェン(製作補)
奈良橋陽子(製作補)
ワーナー・ブラザース
製作総指揮テッド・フィールド
リチャード・ソロモン
ヴィンセント・ウォード
チャールズ・マルヴェヒル
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクマシュー・スミス
ウォルド・メイソン
マリア・パラゾン
コナー・オサリヴァン(補綴スーパーバイザー)
特撮ウィリアム・メサ(視覚効果スーパーバイザー)
ポール・J・ロンバルディ(特殊効果コーディネーター)
ピクセル・マジック社(視覚効果)
美術リリー・キルヴァート(プロダクション・デザイン)
グレッチェン・ラウ(セット装飾)
ジェス・ゴンコール
クリーチャー・エフェクツ社(馬の造形)
衣装ナイラ・ディクソン
編集スティーヴン・ローゼンブラム
録音アンディ・ネルソン[録音]
字幕翻訳戸田奈津子
日本語翻訳佐藤恵子(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ朝日】)
スタントケイシー・オニール
ツヨシ・アベ[スタント]
ジョエル・クレイマー
その他ケビン・デ・ラ・ノイ(ユニット・プロダクション・マネージャー)
ブレイク・ニーリー(指揮)
奈良橋陽子(キャスティング)
あらすじ
咲く姿は誇り高く、散る姿は潔し。「侍」の生き様にあるべき自分を見出した男。「時代のための死」を拒み、「忠義のための死」を貫こうとする、「侍」であることを否定された男。交錯した二人の男の人生は、やがて同じ一つの目的に向かって動き出す。侍たちの生き様を、迫力の戦闘シーンと人間ドラマで伝える、ハリウッド超大作。鑑賞時はハンカチと侍魂をお忘れなく。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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134.《ネタバレ》 皆さん仰られてる様に時代考証的なミス・ツッコみ所は満載。でもいいじゃん、別に。映画鑑賞は「間違い探し」じゃないんだし(そういう観方も否定はしないけど)、それを言えば「座頭市物語」だって非現実的だし、「七人の侍」だって史実的間違いはある。要は「何を描こうとしたか」を観客に届けることが出来れば、映画としては成功なんじゃないでしょうか?・・・・・・何ですって、それでも「ツッコみゴコロ」を抑えることが出来ないと仰る?そういう場合はこれを時代劇ではなく、日本に良く似た国を舞台にしたファンタジーだと思えばいいんです!以上(とは言え、流石にニンジャの登場と「総土下座」のシーンにはちょっとビックリしたけど)。さて、本題。本作の主役はやはり、トム・クルーズではなく、やはり渡辺謙であり、真田広之であり、又は役名すら与えられていない侍たちであり、もっと言えば「古き物に殉じて死んでいった者達の魂」なのだと思います。結局最後はトム・クルーズだけが生き残るので一見美味しい役のようだけれど、やはり印象に残るのは華々しく散っていった男たちの姿。トム・クルーズもその辺は承知していて、敢えて「一見美味しいけど実は引き立て役」を引き受けたのでは?と感じるのは深読みのしすぎでしょうか?刀だけでなく肉体全体を使った大迫力の殺陣のシーンも素晴らしかったけれど、あの、背筋をピンと伸ばして馬に乗る武士たちのシーン!涙なしには観られませんでした。これを良い刺激材料として、日本も面白い時代劇を沢山作ってほしいものです。
ぐるぐるさん 8点(2004-02-03 17:42:49)(良:5票)
133.現在、「日本」で時代劇を作っている立場にある人全てに問いかけたい。今のあなた方が作っている時代劇がいかに「ホームドラマ」であるかを。それが悪いとは言わないが、今回ラストサムライを鑑賞して、痛切に現在の時代劇の作りの「稚拙さ」「練り込みの甘さ」「重厚感の無さ」を実感。突っ込み所満載の本作「ラストサムライ」と比べて見てても、「魂」の置き所が全然違っていた。だからNHKの武蔵なども失敗するのだ。非常に気持ちのいい映画だった。最後の土下座など、ちょっと「引く」部分もあるにはあったが、よくぞここまで創意工夫をこらし、誠実に作られた映画であったと感動しました。最初は明治天皇が出てくる等を知っていたので、「これはアジア近辺諸国にはうるさく言われる映画だな」と、野暮ったい気持ちで鑑賞に臨みましたが、鑑賞後の今はそんな事は吹っ飛んでいました。素直に日本人として誇っていいと思います。トムをはじめ、大半の役者の演技が素晴らしかった。凝りもせずに次々に「ホームドラマ」の時代劇を世に送り出して、「戦国もの」「時代劇」のファンをがっかりさせてる日本映画の現状に憂いを感じている者としては、海の向こうからやってきた、「ハリウッド製」の時代劇に深い感謝の念を思わずにはいられない。これで日本映画も目覚めてくれればいいのだが・・・。土下座のシーンをマイナス2点で、8点とさせて頂きます。
はむじんさん 8点(2003-12-16 18:47:47)(良:5票)
132.合戦のシーンで、「弓兵が"アローレイン"をひらめいた!」と一人興奮していたのは私だけでしょうか。
これだけ日本語と英語が混在する映画はあまり思い当たらないので、侍はwarriorではない、SAMURAIだ!刀はSWORDではない、KATANAだ!などと憤っていたが、
これは日本語の表現が豊かというだけでなく、訳するという事自体の味気なさを感じ、私も外国映画を見るときにどれだけ損をしているかと苦々しかった。字幕は文字数の制限もあるしね。
ともかく、勝本の魂に涙するもよし、真田広之のバッファローマン風兜に苦笑するもよし、自分の知識・想像にそぐわない時代考証に憤るもよし。感じ方は色々あれど、
日本人だけが本質にも末梢にも踏み込む権利と素養を持ったハリウッド超大作という極上の贅沢、この特権、行使しない手はないですよ。
さん 8点(2003-12-25 11:01:41)(良:4票)
131.まずは、ここまで徹底した「日本」へのアプローチと、文化への理解、そして敬意に対して、トム・クルーズや作り手たちに「ありがとう」と言いたい気持ちになります。何より、渡辺謙や真田広之ほか日本の役者をここまで正当に扱ったことに、本作の度量の深さをしみじみと感じるし。トムを含めた登場人物それぞれが複雑な人間的陰影をたたえ、戦闘シーンの圧倒的なスペクタクルも見事! と、何だかケチのつけようのない充実ぶりなのですが…。作品がどこか『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の”二番煎じ”的な展開であること。ここでトム・クルーズが魅せられた「武士道」とは、結局のところ「侍」という《支配者階級》のものであり、彼らは決してアメリカ先住民のようなマイノリティとは違うのにこの映画はそのあたりを(わざと?)同一視していること。その2点がどうしても気になってしまったのでした。この映画からは、当時の民衆がすっぱりと切り捨てられ、ただの背景でしかない。そのあたりが、例えば黒澤明の『七人の侍』などとは決定的に異なるところではないでしょうか。もちろん、それがほとんど”イチャモン”じみたものでしかない、素直に本作の素晴らしさを賞賛しろ! との非難を覚悟の上で。
やましんの巻さん 8点(2003-12-01 17:04:37)(良:4票)
130.《ネタバレ》 好きな映画だが、残念な点をひとつ。それは、渡辺謙の死に際の台詞である「Perfect」。やはりこれは、「完璧だ」と日本語で言わなければ不自然だろう。「アメリカ映画だから」というのは、作品中で日本語を多用しているので理由にならないだろう。また、いくら、傍らにトム・クルーズが居たとはいえ、彼に向けた言葉ではない。人間の死に際に、朦朧とした意識の中でで搾り出すように発した最後の言葉、しかも、散りゆく桜を見ながら自分の率直な心情を表した言葉が、「母国語」ではなく、片言にすぎない「外国語」というのは、まず有り得ないはず。日本人の「心」を表現する最大の見せ場で「Perfect」と口走ってしまったがために、皮肉にも「Perfect」ではなくなってしまった映画。残念ながら、日本人の心や侍の魂を「完璧」に表現できているとは言えない。つまりは、この映画のタイトルが示すように、あくまで「Last Samurai」であって、「最後の侍」ではない、ということなのだろう。 ちなみに、トム・クルーズが死にそうな顔で朦朧とした意識の中、口走ってしまった「サ~~ケ~~!!」。これは彼にとって「外国語」ではあるが、余りにも酒が欲しかったがために日本人に媚びた台詞なので、極めて自然であり、トム・クルーズの最大の見せ場の演技として、「Perfect」と言えるでしょう(笑)。
STYX21さん 8点(2004-05-25 00:36:31)(良:1票)(笑:2票)
129.ラストサムライ2を作るなら、寡黙な侍ボブが実は生き残っていたという設定を。勝元の仇をとるためにひとり明治政府に立ち向かう。コピー「本当のラストサムライはボブだった」。んー、ボブの存在感はいいぞ。
彦馬さん 8点(2004-02-18 19:36:01)(良:2票)(笑:1票)
128.物語としての出来は本国での比較的芳しく無い評価に現れていると思います。私も「ラストサムライ」はトム・クルーズの事を指しているのだとばかり思ってたので、彼が単なる狂言回しで終わってしまった事には、私以上にアメリカの方々は拍子抜けされた事でしょう。では、何故日本でここまで評判が良いのかと言うと、テーマが日本人の超大好きな「忠臣蔵」と同じだからです。ここまでまざまざと(日本の)観客自身を日本人と意識させる映画がハリウッドからやって来たというのにも驚きましたが、当時の日本の孤立主義・軍国主義へと繋がっていく「武士道」なる物を、アメリカ人の視点から「肯定的」に描いたという事にも大変驚きました。と同時に、アメリカ製の戦争映画というだけで拒否反応を示し、ほんの少し散りの美学を描いたというだけで本作を礼賛してしまう様な、思考停止状態の論調の台頭には少し危険も感じます。ま、なんだかんだ言っても、一日本人の私にとっても今迄の所、本作が2003年度No.1映画であることには違いありませんけどネ、8点献上。
sayzinさん 8点(2003-12-29 22:03:20)(良:3票)
127.この映画を見て「侍」、「武士道」これを理解共感出来る人がどれぐらいいるのでしょうか?この国(日本)に生まれ育ってある程度そういった文化に(昔ほど濃くはないけど)触れているから理解しやすいかもしれませんが、海外の人が見たらどうなのかなというのが正直なところ。まあ日本人が撮った訳ではないので分かりにくくはなっていないし、日本人特有の奥ゆかしさや(侍という観点からする)力強さが出ていて米制作にしては新鮮さがありましたけど。この映画で一番凄いと感じたのが、渡辺謙さん!あの威圧感、この映画の中で誰よりも存在感がありました。侍ということでたまたまかもしれませんが、アメリカ映画であんなに輝ける日本人俳優は初めてです。感服いたしました
にゃん♪さん 8点(2003-11-21 01:01:57)(良:3票)
126.《ネタバレ》 今日見てきました。平日の初回なのに満席状態。同じ条件で10%に満たなかった「キル・ビル」とは大違いです。確かに神風連の乱などが下敷きになっての刀・槍。弓での近代軍隊との対戦(でも甲冑はやりすぎ)で、それも政府軍の挑発(これは西南戦争か)によって意地を見せずにはいられない、已む無き戦闘ですから筋は通っています。オルグレンはビッグホーンの生き残りとの設定になっているけれど、その報復としての先住民部族の虐殺に荷担したことで酒びたりで武器商人のマネキンを勤めていたのが明治政府に雇われて徴兵の訓練係に日本に来たことになっている。オルグレンの説明の中でテルモピュライのスパルタ軍の話が出てくるけれど、これとかアラモとかでの戦士の義務は上からの指示でなく自発的なもので、それを自分の義務と課すのが戦士で、命令だから(尤も最後の一兵までなんてのは日本軍だけのお題目で、兵士は責任範囲を果たせば降伏しようと逃げようとお構いなしがグローバルスタンダード)ではないと言うところに共感を持つのは洋の東西を問わないのだと思います。最後に勝元がテルモピュライの結果を聞くと、「勿論全滅した」との答が返ってきて、それで勝元は自分の役割を明確に悟ったのでしょう。「タイムライン」とかでも示されると思うけれど、弓は火縄銃はもちろん近代銃に比べてもそんなに効果は見劣りしないようです。もちろん絶え間ない訓練があっての話です。でもオルグレンがガトリング銃が使用されるのを知りながら、煙玉とかの準備をしなかったのは納得できない(機関銃は弾着が見えると効果が上がるのだから)けれど、そこまで自軍は保たないと考えていたのでしょうか?釈放されてそのまま村に戻るのはいかにも納得できないところで、冒頭のような僧形で放浪の果てに戻るようならまだよかったのにと思いました。
たいほうさん 8点(2004-01-08 00:25:37)(良:2票)
125.《ネタバレ》 見終わった後友人と話していると、「真田広之が若かった」と連呼されストーリーについても会話がかみ合いません。

「??」と思いわたしが問いただすと、
真田広之がどの人かわからず、勝元の息子を真田広之だと目星を付けてみていたらしいです。

あまりにも若すぎるだろ~!!!!と即ツッコミ。
ていうかこれって、ラストサムライを見たあとの会話じゃないですよね。。。

杏と蛍さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-29 15:45:57)(笑:2票)
124.開始から30分後くらいから徐々に尿意を催してきて途中からそっちにばかり気を取られてしまいました。なので、ものすごくトイレに行きたかったのだが「ラッキー、真ん中じゃん」と今一番話題の映画で両サイド満員でとても行ける状態では無かった。仕方ないから大人しく意識しながらガマンにガマンを重ねた。頑張ってるうちに終盤に入った。すると終盤では「ど~ん」「ば~ん」と爆破のシーンが多いため尿意に響いた、最悪だ。が、映画でサムライ達が頑張ってる姿を見てると「自分も頑張らねば・・・」と励まされ、だんだん熱くなってきた。やけに感情移入したせいかどうかはわからないが最後、尿のかわりに涙が出てきた。その後、トイレをすませ、自分なりに映画を振り返えると「やっぱり面白かった。でも、これって邦画でやって欲しかった」と思った。これからは絶対映画を見る時は必ずトイレを済ませてからにしようと固く誓った。
taronさん 8点(2003-12-12 20:39:05)(笑:2票)
123.突っ込むところはいろいろとあるけれど、素直によかった。
殺陣もしっかりしてたし、キャラもたっていたし、引き込まれた。
このような作品をハリウッドが作れるのだから、日本も変なホラー映画とか恋愛映画ばかり作ってないで日本人の良さを示した映画を撮って欲しい。
ゆきいちさん 8点(2004-11-25 23:33:44)(良:1票)
122.百年前の日本のリアルな姿を美しい映像で見せてくれる感動作品。不可解な異人種としてではなく日本の伝統と日本人独特の根幹的な精神性を真正面から見つめ描こうとした始めてのアメリカ映画と言えるだろう。トム・クルーズは特訓の甲斐あって二刀流の立ち回りは見事にこなしたが心象表現が未熟で演技には観るものがなく飛源役の池松壮亮君にも負けている。結果、渡辺謙をはじめ日本人俳優の演技力の高さを広く世界に知らしめる事となった。ただ一つだけよく分からないのが勝元の人物像設定。天皇の師でありながら列車を襲い官軍に命を狙われるとは物語的には分かるけれど有り得ない立場の存在を無理に作り上げた感じがあり全編を通して違和感を拭いきれない。
WEB職人さん 8点(2004-10-09 11:04:03)(良:1票)
121.当初から「アメリカ先住民モノの映画の設定を日本に置き換えただけ」という批判はよく耳にしました。私が同じ事書いてもしょうがないので、違う事書きましょう。この映画は「逆・戦国自衛隊」です。前近代的な武器しか持たぬ武士達が、近代兵器と圧倒的兵力を有する官軍に戦いを挑む、この「戦国自衛隊」以上に絶望的なる悲壮感! この映画をただ「武士道」の映画とだけ捉えては、多くの矛盾点、考証の甘さばかりが目に付いて辟易するでしょう(そう捉えられて当然だし批判受けて当然、なんですけどね~確かに)。しかし、ここで描かれている悲壮感はもっと普遍的なもの。そう、ジョン・ウェインが描いた『アラモ』の攻防にもつながるもの(この映画も評判悪いんですけどね、トホホ・・・でも私は好きですよ、情熱が漲っているんだもの)。やはり感動をおぼえずにはいられませんでした。それに日本人である私がこの映画を一段上から見下して「米国人は武士道をわかっとらん!」などと言うのも何だか気が引けて。じゃあ私は、今の日本人は、武士道を理解しているのか?今の日本映画の何割に、本作よりマシな「日本」が描かれているのか?自信ないでしゅ~。本作に映し出された圓教寺の荘重さ、ここをロケ地に選びカメラに収めただけでも大したセンスだと思います。トム・クルーズの殺陣も充分見ごたえあるし(明日からチャンバラトリオにも入れますよ)、真田広之の存在感も忘れられない。彼の長身ではないが重心の定まった姿、そして立ち居振る舞いは、まさに「武士らしさ」を体現しており、存在自体が映画に張り詰めた空気をもたらしています。そして何と言っても「ボブ」役には、日本一の斬られ役、福本清三氏。氏の起用こそが(製作者の意図はともかく)結果的に、日本の時代劇への強烈なオマージュになっていると言えましょう。そう、ラストサムライとは、彼のことだ! さて、観てて少し気になった点、それはカメラのズームの多さ。日本家屋での撮影では多くなるのも当然かもしれないが、戦闘シーンも白兵戦の中にカメラが入り、とにかく被写体がカメラに近い。ロング・ショットがたまにしか入らず、うぉー、もっとロングで見せてくれ~って思っちゃう。でも多分、この「もっと観たい」と思わせてくれる事が、重要なんですね。観たいものを観たいだけ見せてくれるのが、幸せとは限らないのだから。ところで、あの「大村」って・・・大村益次郎?
鱗歌さん 8点(2004-09-04 23:36:03)(良:1票)
120.《ネタバレ》 まあ時代考証の不備等、色々と言われていますが、外人がここまできちんと、「日本人の精神性」というものに注目し、かなり真摯な態度で作品を作り上げたことは高く評価するべきでしょう。他の方も言っていますが、日本人の監督ですら、「武士道」というものを正確に理解、描写した上で、エンターティメント性をも備えた作品として、「日本人の精神性」をテーマに据えた映画を作り上げた事が無いわけですから(私の知る限りですけど)。ただでさえアメリカを始めとする海外では、近代社会を盲目的に肯定し、「武士道」と言う価値観や精神性を育て得た日本独自の封建制に対する理解も無く、ただ「前時代的」、「搾取の根源」と否定する価値観しか持たない人間が多いのに、他ならぬアメリカ人が始めて「武士道」にまともに着目した、この作品を日本人が認めてあげないというのは、あまりにも酷だと思いますよ。時代考証の不備や人物設定の矛盾等を差し引いても、「利よりも理を取る」とか「義に生きる」という「武士道」の基本精神はよく描けていたと思います。
FSSさん 8点(2004-07-10 22:23:51)(良:1票)
119.(「ダンスウィズウルブス」+「グローリー」+「渡辺謙」)÷3=「ラスト・サムライ」って感じでした。
アラ探しをすればいくらでもできちゃうけど、これは本物の日本ではなく、日本風ハリウッドファンタジー映画。
アボカドを巻いたお寿司もこれはこれでうまいじゃん、というお味でございました。

とはいえ、軽く見流したわけではありません。大変重厚でよいものを見せてもらったと思っています。
また、私は本作を好戦的な映画だとは受け止めませんでした。歴史の狭間で翻弄されていく哀れさはどの時代の人間も同じであるような気がします。
登場人物がみんな単にヒロイックな人間像として描かれるのではなく個性を持った個人個人として描かれていて(そこもさすがハリウッド! 日本の時代劇と大きく違う点ではないでしょうか)、彼らの内面にある精神性としての「サムライ・スピリッツ」がちゃんと感じられ、人間理解の深い作品だというふうに受け止めることが出来ました。

主役陣の殺陣もすばらしかったじゃありませんか。群像としての殺陣には若干不満もある(何だか「グローリー」を見てるみたいだった)し、真田さんだけ群を抜いて素晴らしく、ほかの人と差がありすぎたなど、不満も少しはありますが、ここは真田さんの素晴らしさのほうを買いたい。
自分の名誉ではなくこの映画が少しでもよくなることが本望、という彼の姿勢はまさに侍の精神と合致しているのではないでしょうか。
私はナショナリストじゃないし、最近の真田さんの作品には少し不満もありましたが、そんな私も涙が出そうでした。

製作資金が豊富にあったならば、これほどのものが邦画にも出来るのか、出来ないのか、というのが私の今の一番の関心事です。

〈余談ですが、ズウィック監督って、あの思い切りやりすぎの「アイ・アム・サム」のプロデューサーとは思えないほどの抑えた演出ぶりでしたねえ。監督としてのズウィックと、プロデューサーとしてのズウィックが違いすぎる! プロデューサーってただ儲かるように算段できればそれでいいってことなのかしら? もしそれがハリウッド・システムの常識なら、それはイヤだなあ・・。〉
おばちゃんさん 8点(2004-05-16 12:15:02)(良:1票)
118.《ネタバレ》 ハリウッド作品として見れば十分すぎるくらいぢゃない??
まぁ確かに処々に「くっ!!(それはやめれ)」っつーのはあった。古事記好きのワタクシからしたら最初の「日本は剣でできた...」のくだりも「ちがーう、ぐりぐりしてぽたぽたしてできたのはオノコロ島だけぇ!!☆へ(T皿T)」って言いたいし、富士山と鳥居が不自然に存在するのだってイタダケナイ(鳥居は門ではナイ)。おじきを強調する割に、そこで土下座はないだろう!10歩ゆずってアリとしてもそれは土下座でなく叩頭だ、とか。
トムはあっこまで銃弾喰らって生き残るなよ!!だし、たった一度の軽いチューで彼女の処に行くなんてカンチガイも甚だし~(アンタは知らんやろうけど臭いとかゆわれちょったんぞ~)。そもそもサムライ(武士)の忠誠の対象ってミカドだっけ~?とか。
でもでも、これはフィ・ク・ショ・ン♪リアルワールドに近いファンタジー!!それも実に好意的に日本を捉えてくれたと感謝な気持ちもイッパイ。日本の時代劇ではあんまり見ない下町を上から撮った絵とか斬新だったし、子役を始め日本の俳優陣もヘタな日本映画よりも生き生きしていたように思う。彼らの表情だけをみても、これはいい映画だ~と素直に思えるですワ♪
ちっちゃいこさん 8点(2004-02-26 00:11:10)(笑:1票)
117.確かに戦闘シーンは素晴らしい。そこだけで8点以上はあげてもいい。でも、観終わった後ふと考えてしまう。「彼ら」は
何のために戦っていたのだろう・・と。彼らにとって「名誉」とは何か。別に刀などなくとも、心の持ちようでサムライでいられるのではないか?彼らは映画の中では別にインディアンのように迫害されているわけでもない。負けるとわかっている壮絶な戦いをする必要があったのか?映画だけを見る限りその答えは見出せなかった。アメリカで評価がいまいちな理由もわかるような気がした。
konkonさん 8点(2004-02-17 02:11:54)(良:1票)
116.粗探しをすれば、ほとんど無限に見つかるだろう。挙げていけば切りがないほど、時代考証が間違っている。ほぼファンタジーだと言ってもいいほどに。しかしツッコミを入れつづけながらも、身の内に込み上げてくる何かを押さえきれなかった。山のようなマイナス要因を積み上げて尚、観る者を感動させる傑作。渡辺謙をはじめ役者の演義は一部を除いてみんな素晴らしかったし、合戦のシーンも割と戦術的で(特に騎兵の使い方)観ていて痛快だったし。それだけに時代考証が・・・、そこさえ完璧なら映画史に残る名画になったのに・・・。その点が実に残念でならないが、時代劇を見る喜びを久し振りに味わえたのは大きな収穫。
山岳蘭人さん 8点(2004-02-01 21:43:30)(良:1票)
115.何が感動したって、この大作を見に来てたひとのマナーです。平日深夜のレイトショーということもあってか、53名と小入りだったのですが、途中から入って来た者は1人もなく、長い2時間45分(位?の間)誰一人として咳払いやクシャミひとつだってするひとがたぶんいませんでした。一切聞こえて来ませんでした。(きっとそれだけ皆さんが固唾を呑んで見入っていたからという事でしょうね。たまに後半部分にズルズルと泣いているのかな?って鼻水啜る音は聞こえてきましたが。) →そしてラストです。これも長かったエンドロールに誰ひとりとして最後まで席を立ちませんでした。(きっと大作だったのだから、との事でありましょう。さっと帰りを急ぐひと、股間押さえてトイレに走るひと、全然いませんでした。そんなひと。)きっと時期遅しとも特別な思いで見に来てあったのでしょうね。この時の私らを含めてのお客さん達ら。。 そして、あれま、内容についてのご感想なのですが、結果、残念ながら、渡辺謙にそれ程凄みを感じられなかったのが残念でなりませんでした。彼をもっと生かすならば、サブ2の真田広之をもっと全面に出してあげてたなら なんて思ってしまいました。(ナンバー2が目立ってくれれば頭の勝元だってもっと貫禄感じれたのに なんて思ってしまいました。)でも、トムにはやっぱ感謝です。探せばいくらでもアラが出て来そうな日本描写でありましたが、さすがにこの映画にはツッコミ入れる気にはなりませんでした。どうもありがとうでした。
3737さん 8点(2004-01-28 02:01:28)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 674人
平均点数 6.85点
010.15%
160.89%
2121.78%
3263.86%
4294.30%
5649.50%
611016.32%
716624.63%
813419.88%
98312.31%
10436.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.75点 Review48人
2 ストーリー評価 6.02点 Review70人
3 鑑賞後の後味 6.70点 Review71人
4 音楽評価 7.01点 Review60人
5 感泣評価 5.66点 Review48人
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【アカデミー賞 情報】

2003年 76回
助演男優賞渡辺謙候補(ノミネート) 
音響賞アンディ・ネルソン[録音]候補(ノミネート) 
美術賞リリー・キルヴァート候補(ノミネート) 
美術賞グレッチェン・ラウ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ナイラ・ディクソン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2003年 61回
主演男優賞(ドラマ部門)トム・クルーズ候補(ノミネート) 
助演男優賞渡辺謙候補(ノミネート) 
作曲賞ハンス・ジマー候補(ノミネート) 

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