1.《ネタバレ》 映像は素晴らしいの一言。今までのアニメを越えた独特の映像には驚かされる。
イノセンスの映像も素晴らしいと思っていたが、あれとは違った驚きがある。
気持ち悪いと評判だった子ども達の表情も特に違和感なく、逆にリアルで良かった。
ストーリーは正にファンタジック内容で、こんなこと言っては引く人もいると思うが正直言って感動してしまった。
サンタクロースモノというジャンルがあるとすれば、この映画はそのジャンルの中ではベストの作品だろう。
サンタクロースを信じている子どもたちやその存在を疑っている子どもたちがいたら、見せてあげたい一本。
しかし劇場には子どもの姿は一人、二人…、しかも上映中はちょっとつまらなそうにしていたなあ。
鈴の効果的な使い方が印象的だった。大人たちや信じない子どもには聞こえない鈴の音。
自分には果たしてあの音が聞こえるんだろうか、少なくともこの映画を創った人達には聞こえているんだろうと感じた。それだけ愛情や夢が詰まったいい映画だった。
子ども達がこの旅で学んだもの、得たものが切符に打ち込まれるのもいい演出だった。
サンタクロースだけでなく、黒人の女の子のブレーキの話も信じなかったりしていたのもなかなかいい前振りだった。
人や見えるものを信じることの大切さも確かに重要だが、見えないものを信じることの大切さ、そして何よりも乗ろうと決めた、その第一歩を踏み出すことの重要さを描いている点が本作のテーマだろう。
見終わった後はホットチョコレートも飲みたくなるココロもカラダも温まる、すっきりする映画だった。
劇場名は言わないが、上映中に映像が途中で途切れるというハプニングあり。
薄い幕が一旦完全に下がり、劇場が明るくなる始末。しかも薄幕が下がったまま再開され、途切れた集中力を回復させるのはちょっとしんどかった。
観客が少なかったから誰も騒がなかったが、満員だったら大ゴトだった。まあ、ちゃんと最後にはプレゼントはもらったけどね。