6.《ネタバレ》 日本の戦争映画の中では数少ない成功した作戦の作品。但し撤退作戦。
モノクロで撮ってますが霧の中の艦隊等、当時のミニチュアの粗を隠せていますし、圧倒的な米軍に見つからないよう、なかなかスリリングな展開を見せてくれます。
東宝・円谷特撮オールスターズ俳優陣。ハヤタ、イデ、ソガも出ています。
無人島に孤立している部隊が話の中心なので、爆撃に来る航空機くらいしか敵は登場しませんし、
現地人もいませんから日本軍将兵と犬くらいしか出てきません。艦隊も大和も空母も出てこず、巡洋艦と駆逐艦位です。
なので戦争映画の割にはあまりドッカンドッカンやりませんし、比較的静かな映画です。
我が軍将兵がみな、一生懸命責務を果たしている様子に昔の日本人らしい団結と健気さを感じさせてくれます。艦隊がようやく突入に成功し、霧の中から日本艦隊が現れ、守備隊員が入港喇叭に大喜びするところは泣けてきます。
ラスト近く中丸忠雄に三船敏郎が労をねぎらわれる時の表情がいいです。