5.《ネタバレ》 よくできたコメディ映画。下手にドタバタに堕することなく、まさに「40歳の童貞男」の心理や行動を丁寧に描いている。若い頃は童貞であることが恥ずかしいように思われることが多いが、逆に40歳にもなるとその純真さが一種の人徳にもなってくるような気がした。主人公のアンディもオタクっぽいところもあるが、周囲のモテる友達に比べれば、人格的にマトモな部分もあり、童貞=変な奴というステレオタイプに陥っていないところも良い。脇役も良い演技をしていた。勤め先の悪友連中(テレビゲームをしながらひたすら相手をゲイだと罵るシーンは最高)も性欲過多な女上司など多彩なキャラがストーリーを盛り上げる。
2時間を超えるコメディなのに中だるみを全く感じず、最後まで見入ってしまった。特典映像もぜひ!