58.《ネタバレ》 この作品には、エネルギーがある。 時代が変わってもこのエネルギーは劣らない。確信しました。 好きなとこ ヨットの舵を足でガッ!と掴むところ サイン模写 パスポート偽造 主人公の言う通り。「想像力が豊か」になりました。 見る価値ありました。 【へまち】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-08-13 00:39:15) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 サスペンスとしては、前半の心理的葛藤と後半の丹念な犯行描写がかなり面白い。それ以上に、全体に流れるアンニュイな雰囲気(ドロンの美貌も大いに寄与している)が正に絶品。地味に女優も相当美人。ラストの美しい太陽(とドロン)を背景にした呆気ない幕切れのペーソス感も実に見事。また、これもロータの素晴らしい音楽なくしては成立しない映画。文句無しの傑作。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-11-19 20:43:39) |
56.今となっては青春もの、サスペンスの古典であるため、確かに犯罪手法は古くずさんかもしれない。 ただ時代を考慮すれば、違和感なくサスペンスの面白みを味わう事が出来た。 アランドロンの妖艶で屈折した瞳に終始惹きつけられた。 ラストシーンの余韻も良い。名作。 【nakashi】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-02 10:12:11) |
55.《ネタバレ》 最初から最後まで、明るい彩色の映画なのだが、内容は結構エグいです。アランドロンなんか、男前で日焼けしてて、ただのプレイボーイに見えるが、友人を殺害、本人に成りすまして金は奪うは彼女も奪おうとするわで、相当な悪役スターである。ことは順風満帆で進んでいたが、まさかの最後に出て来ました・・・。ラストは衝撃でした。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-30 20:22:35) |
54.《ネタバレ》 とにかく最後の遺体が水面から上がってくるシーンのインパクトが最高でした。 船に線が絡まっているところが映って低音のピアノ音が聞こえた時のゾクゾクする感じが忘れられない!海から引きあがってくる物体にハッとし、覗いた手が見えて確信する。そして女の悲鳴が、キャー!!…ただただ鳥肌です。 テーマ音楽がいつまでも残る傑作です。 【さわき】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2014-09-14 22:04:21) |
53.孤独な青年の哀しい心のひだをヒシヒシと感じさせる映画です。まぶしい太陽の下で・・ 【cogito】さん [地上波(字幕)] 8点(2014-08-02 00:01:16) |
【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-18 03:29:20) |
51.このテーマ曲は今でこそ「太陽がいっぱいのテーマ」としてしか聴けないが、この揺れるような6拍子の曲想はイタリアの舟歌の感じを出してたんだな(バルカローレってのか?)。ゴンドラが映るシーンでしばしば断片が流れ、映画全体がラストシーンまで舟(ヨット)のモチーフで貫かれていた。あと跳ね回るような曲想もしばしば聴かれ(サルタレロってのか?)あれもイタリア情緒。イタリアのアメリカ人たちの漫遊気分の背景になっていて、イタリア人ロータもそういう意識で作曲したんだろう。よく出来たサスペンスで、警察の捜査を逆利用していくあたりが楽しく、また船上での笑顔の会話の緊迫も素晴らしい。でも原作のヨーロッパのアメリカ人って設定はあまり生きていない。いちおうセリフのなかでは説明していたが、印象づけていない。大西洋を離れた旅行者って設定が、他人に成り代わっていく展開の基礎として大事だったんじゃないか。特定の誰でもない旅行者の自由、誰にでもなれそうな自在感。そこらへんはより原作に忠実なリメイクだった『リプリー』のほうが描けていた。M・デイモンは明らかにアメリカ人顔だったし、「哀れな走り使い」のコンプレックスもあっちのほうが出ていた。こちらは美男のドロンが演じることでの痛ましさってのもあったけど。ハイスミスのミステリーは、前半はめちゃくちゃ面白いのに、後半もたれてくる。「文学」っぽくなってミステリーとしてのキレが悪くなる。『見知らぬ乗客』も後半は大幅に変えて映画を締めていた。本作のラストもそうだが、ミステリー映画としては悪くない改変だった。しかし原作のコクを好む人には物足りなかっただろう。あと今回気がついたのは、終盤で蝉が鳴いていたこと。ヨーロッパには蝉がいないと聞いていたが、南欧ではちゃんと鳴くんだ。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-29 10:13:16) |
50.主人公トムがドジじゃ話にならないけど、あまりに切れすぎても多分ダメなんだと思う。そのあたりが絶妙で思惑通りに行くこともあれば、想定外のことに焦ったりもする。そうして緊張感が維持された物語はとても面白いものだった。アラン・ドロンをスターダムに押し上げた作品として有名だが、そりゃ人気出るだろうな…というカッコよさ。マリー・ラフォレもなかなか。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-18 15:09:10) |
49.ストーリはどうでもいいとおもいます。 完全犯罪とは程遠い稚拙で荒っぽい手口。 そんなところがこの映画の魅力ではない。 まず撮影がすばらいこと。 貧しさゆえの歪んだルサンチマン、 溢れる醜い愉悦・エネルギーをこれほど 瑞々しく焼き付けた映画はないでしょう。 救いがないです。 まぶしい太陽に幻惑されるように、ドロンの 我見的美しさと内面的な醜さにクラクラ すべき映画です。 【ウンコマン】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-04 23:56:59) |
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48.昔大変はらはらしながら見たことを覚えている。完全犯罪が何度も崩れかけようとしてきわどく逃れている。そして何もかもうまくいって、南国の陽がさんさんと降り注ぐ中・・・、ラストが衝撃だった。音楽も大変有名だし、とても好きだ。 DVDで改めて見て、昔合点がいかなかったところが解決できたような気がする。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-10-31 21:27:38) |
47.《ネタバレ》 ヨットのシーンや死体等、古い映画なのに意外と迫力ある映像でした。タイトルの意味が最後にわかるのが良かったです。 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-29 00:17:07) |
【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-16 16:55:14) |
45.《ネタバレ》 こういう犯罪者に身を寄せて行動を共にすることになる観客存在とは何なのだろう。観客は、一線を越えないだけの、想像上の犯罪者なのであるが、やっと、ラストシーンのアイロニーとともに映画の外へと押し出され、目が覚める。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-23 21:23:09) |
44.《ネタバレ》 有名な映画ですが観る機会がなかったので未観賞のままでした。が、故淀川さんの映画本に『この映画は裏ゲイの話で、殺人シーンはフィリップがトムを挑発している』みたいに解説していました。「え?そうなの?」確認の為に観賞。そういう部分はよく分からなかったけれど(淀川さんすいません;)フィリップがトムの妬みを知りつつ、連れまわしているのは感じました。馬の鼻先に人参ぶら下げて遊ぶように。トムは頭がいいから、成功するだけならフィリップを利用することも出来ただろうに、そうしなかった。「フィリップになる」のは「一体化」を指していたのかも。ボートに遺体がついてくるのは、愛しい男に「死んでも離さない」情念?恐い、恐すぎる…;緊迫感と心の乾きが美しい映像と音楽と共に強烈に残ります。個人的にリメイク版がイマイチな点は、「さりげなさ」がないことと、フィリップがトムより男前なことかな~と思ってます。飢えてる方を美男にしないと駄目だよ~「乾き」が美しく、「成功」が儚く、ならないじゃん。 【果月】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-10-13 11:41:54) |
43.《ネタバレ》 トムが最初の殺人を犯した直後、荒れた海と風に翻弄される姿が、彼の戻る事のできない道を暗示し、二度目の殺人を犯した後、虚ろに眺める窓の外の幸せな日常の風景と部屋の中の食べ物と死体が転がる非日常の光景の対比が、その行く末を暗示して。トムが進んだ道は、貧しさや育ちのせいとか、フィリップへの復讐心のせいとかいうよりも、なんて言うのかな、渇いた心を満たそうとしてずっと満たされないままに破滅の道を進んだ、みたいな感じを受けました。そして、そんな物語を、フィルムに焼き付いたヨーロッパの深く青い色の海と空の空気感が、アラン・ドロンのナイフのようなシャープさが、ニーノ・ロータの音楽が、奇跡のように美しいアンサンブルになって一本の名画を成立させているんだなぁ、と。多少のアラ(撮影している船が立てる波やカメラマンの影が映ってたり、捜査上で写真や指紋による本人確認が行われなかったり)なんてどうでもいいと思わせるくらいに強力な素材に恵まれた映画だったのですねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-03 14:40:09) |
42.《ネタバレ》 アランドロンの美しさがこれでもかと襲い掛かってくる映画。リプリーを観た後に鑑賞したので、尚更素晴らしさを実感した。普通の見方と違って、こっちのほうが全ての展開が読めていたにもかかわらず、手に汗を握って最後までドキドキしっぱなしだった。正直食わず嫌いだったが、この映画を機にアランドロンの名作をいくつか観てみた。コレが一番よかったかな(笑) 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-03 12:56:27) |
41.《ネタバレ》 切ない話です。このアランドロンの演じた男は孤独な男です。金持ちのボンボンといい女の情事を窓から見ているシーンはつらいものがあります。こんな友達ともいえない関係なんかさっさと切って、自分と相応の友達作って、ちょい悪な遊びでもしてた方がずっと楽しかったろうに。金の為とはいえ、ここまで自分を貶めるような環境はさっさと抜け出した方が良いのです。気の毒な話でした。ニーノロータの音楽が寂しい人生を言いあらわしてました。学生の頃、映画談義でこの「太陽がいっぱい」の曲と「ゴッドファーザー」の曲や「ロミオとジュリエット」の曲の出だしを間違わずに歌えるか、なんて事、やっていた事を思い出しました。ニーノロータ最高! 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-02 19:18:24) |
40.《ネタバレ》 本作をたまたまテレビ鑑賞したことがきっかけで映画の世界に引き入れられ、アラン・ドロンに中学生になるまで夢中になりました。約40年を経ての鑑賞です。当時は理解できなかった「太陽がいっぱいだ」という一言から満ち足りた表情で電話の呼び出しに向かうラストシーン。夢と命の終焉を告げる音楽はやはり切ない響きがありますが、「願いが成就した時が終わりであること」の幸福さを感じました。陽の光を浴びたいという狂おしい程の一念を青い瞳に宿したアラン・ドロンは今観ても一世一代の名演技でした。 2024.8.19追記 ドナルド・サザーランド 88歳、アヌーク・エーメ 92歳、ジーナ・ローランズ 94歳、アラン・ドロン 88歳 皆さん逝ってしまわれました。 悲し過ぎます。 合掌。 |
39.《ネタバレ》 僕はリメイクの「リプリー」を先に見てめっちゃ面白かったのでオリジナルのこちらにかなり期待しました。結果、オリジナルとリメイクは別物だというのが正直な感想です。これはアランドロンのかっこよさを楽しむ映画だと思います。ラストはまさに砂上の楼閣でしたね。満足げな顔をして「電話」をとりに行くシーン。シビれました。 |