1.《ネタバレ》 K・ラッセルの『トゥーラン・ドット』を目当てに鑑賞。古代エジプトの宮廷みたいな登場人物たちの怪奇な世界は、実は交通事故で瀕死の女性が観た夢だったといういかにもケンちゃんらしい映像は、そのチープさが魅力で面白かったです。この映画に参加した10人の映画作家の中で、妄想ワールドとしてはずば抜けていました。でももっとも衝撃を受けたのはD・ジャーマンの『ルイーズ』で、もうそれは素晴らしい映像詩です。 オペラに関心がない人でも、これは観て損は無い至福の映像詩集です。本作はアマゾンの中古DVDで50,000円(!)の値が付いているのにはびっくり、でもレンタル落ちの中古ヴィデオとはいえ10円で手に入ったのはとてもラッキーでした。