1.東京・京橋「フィルムセンター」にて鑑賞。
川島雄三監督作品、21本目の鑑賞。
これ面白い!
森繁久彌、フランキー堺、加東大介、三木のり平らが、「とんかつ」をめぐって繰り広げる喜劇が最高。
この4人の中では、やっぱり断然フランキー堺が好きだ。
あの膨れた体型に見合わない軽快な動きは本作でも健在!
特に、加東大介が住んでいる家の庭先にある、お隣の屋根の上によじ登ったのは「よくやってくれた!」と言いたい。
なぜなら、「あの屋根によじ登ってくれないかなぁ・・・」という、私の期待に見事応えてくれたからだ。
ほんとに、フランキー堺っていう人は、体全体で笑わしてくれる。
それと、フランキー堺が工事現場で物凄い高いところから降りてくるシーン。
これも凄い。
体を張っている。
危険をいとわない、その体を張った演技には脱帽だ。
森繁は比較的面白いものの、本作では加東大介がイマイチ不調。
役柄がカンシャク持ちだったせいもあるが。
もちろん私も映画館を出た後は「とんかつ屋」に直行した。
だけど、ただのとんかつ屋じゃなく、本作で舞台になった「上野のとんかつ屋」に行ったのだ。
「上野公園の周りに、ほんとにとんかつ屋はあるのか?」という期待と不安を抱ながら、雨の中、一路地下鉄で上野に向かい、執念で「上野のとんかつ屋」を探し、食べてきた。
頼んだ品は「上ロースかつ定食(1800円)」。
美味しかったけど、やっぱり上野は食事代が高くつく。
あ、映画の話をしなければ・・・
後半は少し失速気味で、笑える箇所もなくなってしまったが、とにかく前半から飛ばす飛ばす。
森繁が経営するとんかつ屋のマークが良かった!
「Q」の文字が、なんと豚の顔になっている!!
これは凄い!
何たる、芸の細かさ。
非常に感心してしまった。
おっと、字数制限が・・・
この作品、語りつくせぬ面白さがある。
DVD化されていないのが残念で仕方ない。