12.《ネタバレ》 本来的に純真である故のヒロインの苦悩が理解できて悲しい。 友人のキティもロイの親類も皆が良い人であることが切なさを膨らませられる。 良くない方に人生が転がっていた時にロイとの再会で光が差したと思いきやの焦点は彼女の心の中へ。 思い返せば彼女は再会の時にうまくいかない結末を予感していたんだろう。その後は予感が間違っていることを彼女自身は願っていたけれど、彼女も彼女を信じてくれる人も良い人だったからこそ全てが無理だと思ったのかなと思うとさらに切なく感じる。 マイラがロイの母に言った「いいお嫁さんになりたかった」のセリフは本当に胸を打ちました。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-07 19:37:26) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 ん~~ビビアン美しい… まさに絶世の美女 ほんと綺麗な人だわ おまけに目の演技力スゴイ 風と共に~ は正直そんなに好きじゃないんだけど これはいいですねぇ まぁシンプルなストーリーながら緻密で丁寧 前半の 出会いから結婚まで(結局してないけど)の喜びの表情 そして後半の 悲しさが体からあふれ出らんばかりの表情・仕草 イヤホント素晴らしい まぁしかし出会って速攻結婚って…ある意味凄く情熱的 戦中の特殊な状況ならありうる話しかな 張り裂けんばかりの胸の内をしまいこんでしまった大変悲しい結末でアリマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-17 08:55:09) |
10.映画製作当時、アメリカは世界大戦への参戦の是非を巡る論議が沸騰してはいましたが、まだ参戦はしていませんでした。ナチスによる空襲を受けるロンドンの様子が対岸の火事(と言っては製作者に失礼でしょうが)か、でなければ今のSFもののタッチで描かれていたのが印象的でした。「だから戦争なんかやめようよ。」という厭戦気分いっぱいの内容は敗戦後の日本人の気持ちに通じるものです。ルーズベルト大統領が阻止しようと思ったらいくらでも阻止できたはずの日本軍の真珠湾攻撃をわざと見逃すことによってでしか参戦の世論を獲得できなかったのも、この作品に濃厚に描かれているような戦争のもたらす悲劇を想定し、回避したいと思っていたアメリカ人が大勢いたからですし、また、言論の自由が保障されていたアメリカで反戦の主張や心情を肯定するこの映画のような芸術作品を作ることが自由にできたからなのです。ロイの死の知らせという悲劇は悲劇として、なぜヴィヴィアン・リーが演じるマイラは戦争が終わった時点で頭を切り替えなかったのかと思うのですが、日本と同様にイギリスでも本当の戦禍は復員兵が戻ってきてからだったのでしょうか。作品の中ではっきりとは描かれてはいませんが、復員兵が乗った列車を出迎えたマイラが意図していたこと、そして欧米では化粧室以外の場所で鏡を見たり化粧を直すのはどんな女性かなどということを考えれば、監督が画面には出さなかったマイラの生活のどろどろした実態を容易に推測することができます。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-13 06:43:18) |
9.なんつーかもうヴィヴィアン・リーが可愛すぎというか華麗すぎというか。悲劇的な話でも彼女の眼力はすごかった。彼女のラストショットの顔と眼力ときたらもう・・、、無理です、悲しくて耐えれません。全編にわたって美しい風景とロバート・テイラーのカッコよさ、これもたまらん。モノクロ映画らしさがすんごい伝わってきて久しぶりに映画の素晴らしさを実感したように思えます。まさに「哀愁」という邦題がハマった映画でした。 |
8.《ネタバレ》 恋に落ちたときの2人の歓びの表情と、礼儀正しく心遣いに満ちた会話、深い愛情から発する一直線の行動。それを素朴に素直に撮りきっているからこそ、一言でもまとめられるようなありがちなストーリーでも、生き生きとしたドラマになる。それどころか、男の母や上官が最後まで優しく誠実であるなんてのは、かえって今から見ると「意表を突いた展開」ですらあると思う(今だったら絶対にこの辺に障壁を入れてひねろうとしてくるはず)。単純な進行に見えてよく見ると不要な部分やなくてもすむ部分はばっさり切っている調理の技も、今見ても参考になります。そうそう、「生活に窮していた2人が何をしていたか」ということも、台詞で正面から説明されてもいなければ、そのシーンそのものを出してもいないんですよね。この奥床しさ、そして美学。●最後のリーのアップと車両が交互に映される場面、一つだけ、「橋の上にいる実際のリー」ではないリーのショットがあって、しかもそれはよく見ると涙を流していて、そして物凄く怖いのですが。あれは心象表現? 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-20 02:59:40) (良:1票) |
7.ロマンティックなラブストーリーでありますが、戦時下における一般市民の暮らしぶりも、少しですが、伺うことが出来ます。悲恋の代名詞のような映画でした。V・リーを見たのは「風と…」よりもこちらが先でした。きれいで、うまい女優だと思いました。 【shoukan】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-03-25 19:04:08) |
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6.これは泣ける。あまりにも悲しすぎる。蛍の光がやばい。この映画を見た後に卒業式を迎えていたら絶対号泣してました。ビビアンリーは風と共に去りぬよりこっちのほうが好きですね。まぁビビアンリーの演技がどうこうではなく役柄の好き嫌いですけど。この映画見た後にパールハーバー見たらあの映画の尻軽女が憎たらしく思えるかも。 【ジャザガダ~ン】さん [インターネット(字幕)] 8点(2005-12-09 23:49:52) |
5.《ネタバレ》 本作のビビアン・リー、完璧な美しさと表情の豊かさが相まって、ものすごく魅力的。片時も目が離せませんでした。3回も見てしまった。お話自体はいたってシンプルでありがちなんですが、蛍の光(別れのワルツ?)とロマンチックな演出のおかげで名作になっていると思います。ビビアンにすっかり感情移入して見ていた私は、ロバート・テイラーのお義母様や叔父様の暖かい歓迎に胸が締め付けられました。むしろ意地悪な人達だったら腹をくくって居座れたかもね。キティとの友情も良かったです。タイトルは私も原題に忠実に「ウォータールー橋」が良かったと思います。 【ROMY】さん 8点(2004-06-26 21:58:02) |
4.昔の映画って、やはりセットや照明などの技術面がしっかりしているから、例えばこんなくだらない・安っぽい・ご都合主義的なストーリーでも一応「名作」っぽく見せてしまうんですなあ。確かにヴィヴィアン・リーは美しいけど、彼女が出ていなきゃ、とっくに風と共に忘れ去ってしまわれていたでしょうね。この映画を翻案したとおぼしい溝口健二の映画もあったけど何だっけ? あれも溝口にしちゃ正直ヒドイ出来だったなあ… 《追記》うわあぁああっ! 何だこのヒドイ文章は!! 自分で書いたなんて、未だしんじられましぇ~ん(泣)。たぶんあれだな、カミさんとケンカしたか、仕事でトラブッたか、ひそかに好意を寄せていたコが結婚しちゃったか…いずれにしろ、“八つ当たり”以外の何物でもありません。もう、見てから20年近くたってるはずだけど、その時は特に前半のヴィヴィアン・リーの完璧な美しさにア然ボー膳としていたっけ。それだけでも、高評価に値するでありましょう。もうひとつ、溝口の『夜の女たち』も今見直せば、きっと自分の不明を恥じ入って、自殺したくなるに違いない…。削除も考えましたが、点数だけ変更しておのれのスットコドッコイさ加減をさらしておくことにします。この映画を正当に評価されておられる皆さん、本当に申し訳ありませんでしたっ! 【やましんの巻】さん 8点(2003-10-07 11:14:07) |
3.ビビアン・リーはほんとうにため息ものの美しさ。ロバート・ティラーは甘いマスクのハンサムだし。キャンドルライトのシーンは音楽効果(別れのワルツ)もあってとっても切なくロマンティック。すれ違いのメロドラマでクサイ話と思いつつこれだけ役者・背景・お話などがそろうと素直にボロ泣きです。 【キリコ】さん 8点(2003-02-06 14:19:34) |
2.「風と共に去りぬ」とともに数少ないビビアン・リーの出演作ですね。60年前のロンドンのクラシックな雰囲気がたまりません。それにビビアンの美しさがぴったりとフィットしている感じで,わたしにとってはわりとお気に入りの作品です。↓【☆】さんのおっしゃるように,私も原題に忠実な訳が良かったと思います。蛇足ですが,Waterloo Bridge駅は,今もテームズ川の右岸にあります。偶然私が見たときは,周辺の雰囲気は勿論当時と様変わりをしていましたが,やはり独特の感慨がありました。 【koshi】さん 8点(2001-12-29 21:03:47) |
1.ヴィヴィアン・リーが落ちぶれて行く中で、ロバート・テイラーが呑気だと良く聞きますが、そこは映画、「プリティ・ウーマン」のように行かないところが昔の映画だなって思う。これがヴィヴィアン・リーだから良い映画に仕上がってるし、病気がちのため代表作が少ないと言うことが、尚更本作についても貴重に思えてくる・・・で、ずっと気になってたんだけど、ビビアン・リーって右の眉だけ釣り上がってたんだね。 【イマジン】さん 8点(2001-03-06 13:01:20) |