2.《ネタバレ》 ギリアム色が出ていて良かったと思います。
欲を言えば後少しの展開があればもっと良かったと思いました。
しかし、こういう人生を感じさせるテーマは大好きです。
それを、面白おかしくかつ切なくほろっとさせるのは病みつきになりますね。
でもこういう手法を多くの人が感じ取れるかは別ですね。この映画の中でもパルナサスの意図にかなう人間は多くはいないんですから、それはギリアム自身とダブッて見えました。
最初はヒース・レジャー演じる首をつった男の物語のように見えて実はパルナサスの人生(鏡)の話で、パルナサスが選択する事に疲れ果てた時に戻る現実世界での悟りがとても哀愁が感じられて人間の本質を感じさせられました。
人は皆修行僧のようなもので、悪魔に選択をさまられているのかも知れませんね。
エンドロールの画像もかわいいし、終わった後にも何かありますんで映画館で鑑賞される方は最後までいらした方が良いですよ。