24.《ネタバレ》 アレン作品のなかでもこの作品は好き。ニセドキュメント方式で、フェリーニの道みたいな映画。浜辺でサンドイッチを食べるハッティのシーンが切なくて好き。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-23 23:55:32) |
23.《ネタバレ》 よく「道」と比較されますが、あれよりも抑えめで引き算された映画。 ハティは500ドルと一緒に捨てられて泣いたろうに、そんなところは見せない。 分身であるギターを粉々にして泣きくずれるエメットの顔も見せようとはしない。 映画の弱点はすべてが見え(見せ)すぎることですが、アレンはそれが哀れっぽさの誘因になるとわかっているんですね。 彼や「ジャズ・カントリー」の著者ナット・ヘントフが語る架空の解説も客観性を助長するもので、才能に人格を食われたギタリストを冷静に見つめながらもいとおしむ視線を感じます。 映画に感情移入や共感や感動しか求めていないのであれば、映画の見方はずいぶん狭くなると思うんです。 ポスターは金の月に座し星座を散らしたジャケットをまとい得意気にプレイするエメットなのに、本編ではここまともに弾くシーンはなしっていうのもハズしていて面白い。 来年没後60年となるジャンゴ・ラインハルトが一瞬姿を見せるのも心憎い演出で、彼はとても有名だけれど、エメットのように自分は第二のジャンゴと自負しながら消えていったギタリストも大勢いるんだろうな、とそんなことも思われました。 ショーン・ペンとサマンサ・モートン、黄色くけぶる映像、ロマギターの音色もよかった。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-06 06:59:58) (良:1票) |
22.最初見たときはエメットの自己中っぷりに腹が立ったものですが、見終わった後にじわじわ来るものがありました。”あぁ、こんな映画もあるんだ”と新たな発見をさせてくれた作品です。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-01 10:12:43) (良:1票) |
21.サマンサ・モートン、ショーン・ペンこの二人の演技力なくしては最後まで観るのは苦痛だったかも。ジャズが心地よかった。 |
20.主人公は自分勝手でわがままで派手好きでだらしなくて不気味な趣味を持っていて、でも時には情にもろくて臆病だったりする天才ギタリスト。で憎めない。そんな男の純粋な恋の話。最後のシーンでは天才ギタリストの中の純粋で傷つきやすい部分に触れることができた 気がする。 【用量】さん 8点(2005-02-26 21:38:06) |
19.この映画のショーン・ペンはある意味「ミスティック・リバー」よりもオスカーが妥当だと思う。あのだらしない天才ギタリストの役をいやみなく、完璧に演じていると思う。サマンサ・モートンも同じく。この2人の完璧な演技と、心地よいギターの音楽、そしてウッディ・アレンの仕掛けもからんで、結構スパイスの効いた佳作になっていると思う。 ラストのギターを叩き壊すシーンは、「道」のラスト、浜辺でジェルソミーナの死を嘆き哀しむザンパノの姿を彷彿させて、人生は欲望と後悔の繰り返しなのかなと考えさせられる。 【JEWEL】さん 8点(2005-02-20 21:03:26) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 口のきけないハッティと、わがまま男のエメットがいい感じに付き合えていたのがおもしろかった。エメットももう少し早くハッティの大切さに気付けばよかったのに…。この映画はハッティ役のサマンサ・モートンなしでは考えられない…けっこ好き。 |
17.あたかも実在しいた人物のように再現ドラマ風にしたのが面白かった。でも、そこまで天才的なギタリストかな?曲はいいけど、ちょっと魅力が足りないかも。 【rexrex】さん 8点(2004-07-11 10:20:26) |
16.甘くて苦い映画。身勝手な男が、ふと気づくと、いちばん大事だった人に捨てられている。こうなったらもう泣いてもわめいても遅い。これってこのまま人生終わることもあるくらいダメージ残るぞ。ショーン・ペンが、小物感の横溢する異能のギター弾きを名演してる。ピストルでネズミ撃ったり、小ネタが秀逸。 【哲学者】さん 8点(2004-06-26 03:02:31) |
15.ショーン・ペンは相変わらず上手い。でも素晴らしいのはハッティ役のサマンサ・モートン。抱きしめたくなるほど愛らしく名演です。私は解説支持派。ウッディ・アレンらしく心地よい切なさを残してくれます。 【凛】さん 8点(2003-11-21 19:40:45) |
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14.この映画の中でのサマンサ・モートン以上に可愛らしさを表現できる女優はいないです。『食べる』ことをここまでチャーミングに表現出来るのだから。ショーン・ペンもギターの猛特訓をしたというだけあって本人が弾いてるみたいな錯角に陥ります。でもサマンサ無くしては出来上がらない映画なので彼女に目をつけたウッディもさすがです。こういう味わい深い作品はもっと創られるべきだ。 【ブルー・ベア】さん 8点(2003-11-02 22:56:56) |
13.ミミズの字だな。がだんだん優しいトーンになっていくのが好き! 【jons】さん 8点(2003-07-18 12:45:36) |
12.《ネタバレ》 Jazzは好きなので、とても面白く観ました。もう観てから随分たちましたが、エメットがレストランで見せた嬉しそうな笑顔が忘れられません。ラストの演奏は泣けました。 【cha-cha】さん 8点(2003-07-06 16:18:24) |
11.私、もともとJazzが大好きで、ジャンゴも大好きです。 そんな思いもあってこの映画も大変に気に入りました。 ショーン・ペンのギターを弾くところは非常にいいですね。 指と音楽は合ってないので実際に演奏できるほどの腕えはないでしょうがあれだけ見事に指が動けば大したものです。 大納得。 それに比べ、他のミュージシャン役の人の演奏シーンの「ただ指を動かしているだけ」と比べてショーン・ペンは際立ってました。 実在人物っぽく見せる映画の手法も面白い。 古き時代の雰囲気も良く出ている。 相手の女優さんの演技も満足。 8点 【さかだち】さん 8点(2003-05-29 20:03:46) |
10.サマンサ・モートンのケーキもしゃもしゃ食いにノックアウトQ~!色が綺麗でした。 【のびた】さん 8点(2003-05-15 13:51:13) |
9.ウッディアレンが愛を描く時そこにはいつも何かしらの救いが用意されていた。彼の作品の中でこんなにも救いのない作品は初めてだった。最後のシーンを見た後ではそれ以前のどのシーンもほのぼのとは言えなくなる。愛を見栄というどうしようもない理由で手放し、そして自分のアイデンティティーであったはずのギターを粉々にし声をあげて2度戻らない愛を後悔する。彼にとって一番大切なものは、自慢のギターを演奏する事でも名声を得ることでもいわゆる「いい女」を手に入れることでもなかったのである。愛の本質を後悔という切り口で見事に描いた切なすぎる傑作。 【トマト】さん 8点(2003-05-07 07:26:11) |
8. よかった。最後あたりの八ッティとの会話で切なくなりましたが、ギターを壊した後に音楽良くなりました言われてもと思いました。 【相対性理論2】さん 8点(2003-04-15 11:51:40) |
【きん肉マン】さん 8点(2003-02-27 08:06:39) |
6.エミット賛歌の映画にも思えるけど全然そんなことはない、この映画を見ると彼がギター奏者として超一流ってことがよく分かるしエミットが尊敬するギター奏者の生身の姿を見ることに怯えたり昔の恋人に会いに行ったりする人間くさい部分にもとても共感できる(男としては最低かもしれないけど)。でも何よりショーン・ペンの演技あってこそ、ショーン・ペンがいてこその映画だと思う。 【Yuu】さん 8点(2002-10-29 14:16:56) |
5.ウディ・アレンの映画はあっさりしていて、それが苦手。でもこの作品はその控えめさが良かった。ギター弾きのその後にもっと突っ込んで欲しい気がしたけれど、あれで終わるからいいのだろう。好きな映画だ。何度か見ることになりそう。 【チャベス】さん 8点(2002-10-23 04:58:29) |