5.《ネタバレ》 鑑賞して爽快な気分になれる作品では無い。
頻繁に発生する銃犯罪、根強い人種差別と腐敗した警察組織。
仲間に入る事を拒絶すると命まで落とし兼ねない地獄の様な環境。
親の居ぬ間に自宅で乱痴気騒ぎを起こす金持ちの馬鹿息子 等々
これらは決して映画の中だけの出来事では無い筈。
つくづく、アメリカは不思議な国だ。
自由を謳歌出来る国なのか、金持ちだけが得をする欺瞞に満ちた国なのか。
ラストシーンは多少は救われた気分になるが、何とも言えないやるせなさが残る。
俳優陣は皆、素晴らしい演技をしている。
特にライアン・ゴズリング、デイン・デハーンは本当に稀有な存在。
そして、レイ・リオッタ。
多分、この人には今後も善人役のオファーは来ないだろう。
とにかく、このやるせなさは何なのだ・・・