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ファーザー

[ファーザー]
The Father
2020年上映時間:97分
平均点:7.37 / 10(Review 19人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-05-14)
ドラマ戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2021-04-09)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2022-06-27)【Cinecdocke】さん
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監督フローリアン・ゼレール
キャストアンソニー・ホプキンス(男優)アンソニー
オリヴィア・コールマン(女優)アン
イモージェン・プーツ(男優)ローラ
ルーファス・シーウェル(男優)ポール
オリヴィア・ウィリアムズ(女優)
アイーシャー・ダルカール(女優)サライ
柴田秀勝アンソニー(日本語吹き替え版)
松本梨香アン(日本語吹き替え版)
原作フローリアン・ゼレール『Le Père 父』
脚本フローリアン・ゼレール
クリストファー・ハンプトン
音楽ルドヴィコ・エイナウディ
撮影ベン・スミサード
製作ジャン=ルイ・リヴィ
配給ショウゲート
美術ピーター・フランシス[美術](プロダクションデザイン)
あらすじ
独居生活中の高齢男性アンソニーは、認知症による記憶障害が重くなりつつあった。彼を熱心に介護する長女のアンは、優れた介護人を見つけて父親の生活安定を図るものの、アンソニーは悉く拒否し、介護人は短期間で去ってしまう始末。そんなある日、離婚して独り身だったアンに、新しい恋人とパリで暮らす話が持ち上がる。しかしアンソニーは事態を理解出来ないばかりか、夢とも現実とも判りかねる光景を目撃し、ますます混乱の度を深めていくのだった。 主演のアンソニー・ホプキンスが第93回アカデミー主演男優賞を受賞した他、同脚色賞を受賞。国際的に上演された舞台劇「Le Pere 父」を原作としたヒューマンストーリー。
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5.中々見るのがつらい作品でした。(退屈という意味じゃなく・・・)
何の予備知識なく見始めて、最初は、???となって、サスペンス作品かと思いました。

観客は、???となり、途中でそれは観客が認知症を疑似体験するための演出なのかと思いました。

どんな人間でも死ぬ時は孤独、絶対死ぬ。ということは覚悟して少しの準備できているつもりですが、
この作品をみて、色々考えさせれました。

自分も、自分の親もなるかもしれない。。。どっちも辛い思いをする・・・・。
うーん。 どうすればいいんだ。。 自分がなってしまったら、もうそのことに気づけないのか・・・・。どうすることもできないのか・・・。
親がなったらどうする? 悩み続けるのか?? 心が弱った時、辛い言葉をはいてしまうのか? 
頭が痛い・・・。

主演の演技はすばらしかったです。カメラが回っているとは思えない自然な演技。


見終えた人同士で議論ができる、考えさせる、いい作品だったと思います。
へまちさん [DVD(字幕)] 8点(2022-08-07 21:35:24)
4.高齢化社会が抱える 難題を、当事者目線で描いた 今までありそうで無かった 良作..自分ごととして観ると なかなかツラい..身につまされてしまう..
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2022-04-29 09:29:30)
3.名優アンソニー・ホプキンスの演技を楽しもうと思って観始めたら意外にも(失礼か)ストーリーも面白くて大満足。老い、認知症がテーマながら観る者を一気に引き込むエンタメ性を持ち合わせている。「メメント」を思い出したが、主人公視点だからアンソニー(役名)と同じ混乱を体験できるようになっていて、その構成の巧さに舌を巻いた。そして圧巻のパフォーマンスを見せてくれたアンソニー・ホプキンス。83歳でのアカデミー賞受賞おめでとうございます。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-31 19:32:11)
2.《ネタバレ》 ここは、ロンドンのとある平凡なマンションの一室。取り立てて豪華なわけでもないが、それでも一家族が過ごすには充分な広さを備えている。そこで暮らすのは妻に先立たれた孤独な老人、アンソニー。まだまだ足腰は健在で、日々の家事は問題なくこなせると自負している。それにずっと昔に独立した娘アンも頻繁に訪ねてきてくれ身の回りの世話を焼いてくれる。寂しいながらも、現役の頃と変わらぬ生活を今も続けている。そんなアンソニーだったが、最近自分でも認知機能が急速に衰え始めていると自覚せざるをえなかった。日々の記憶が曖昧になり、自分でも何をしていたのか分からなくなることもしばしば。そんな折、頼りの娘アンが恋人とともにパリに移住すると言い出すのだった――。代わりにアンが雇ったという介護人がやって来るのだが、アンソニーは赤の他人が自分の家にいることがどうにも落ち着かない。しかも自分の大切な時計がいつの間にか無くなっている。きっとあいつが盗んだに違いない。そう決めつけたアンソニーは、口論の末にその介護人を追い出してしまうのだった。血相を変えてやって来るアン。だが、いつの間にか家にはアンと結婚して10年になるという見知らぬ男が現れる。しかもアンは、自分はパリに移住なんかしないと言い出すうえに、ここは自分たち夫婦の家だと主張するのだった…。現実と妄想がどんどんと曖昧になってゆく、そんなとある認知症の老人を幻想的に描いたヒューマン・ドラマ。主演を務めた名優アンソニー・ホプキンスはこの役で、アカデミー主演男優賞を史上最高齢となる83歳で受賞しております。観る前は何だか辛気臭そうな内容なのかなと思ったのですが、これがなかなか幻想の扱い方が非常に巧いシュルレアリスム劇の逸品に仕上がっておりました。娘婿と諍いをするディナーのシーンなど、気が付いたら冒頭へと戻っているところなどとても巧い。時間はずっと流れていたと思わせといて、最後の老人ホームへと収斂させてゆく展開も見事というほかない。過去と現在の境界が曖昧となり、娘をはじめ彼女の夫や介護人が全て誰が誰だが分からなくなる…。自分の認識がぼろぼろと崩れてゆく恐怖がひしひしと感じられ、もはやとても他人事とは思えません。認知症の人の頭の中ってきっとこうなんだろうなと思わせるだけの説得力が、ここにはある。A・ホプキンスの見事な熱演もそんな恐怖をますます増幅させ、より悲哀を深くさせますね。またこの監督の気品に満ちた映像センスも素晴らしく、過去と現代を繋ぐ見事な編集も相まって、とてもこれが映画デビュー作とは思えない気迫が感じられます。今回は認知症の老人というテーマでしたが、この監督の違う題材の作品も観てみたいと思わせるなかなかの良作でありました。
かたゆきさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-11 01:33:49)
1.映画館だから最後まで観られたが、家だったらおそらく途中でやめていただろう。話が進むにつれ、母に対する申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
私の母も認知症で一人暮らしができなくなり、わが家に来て、施設に移り、最後はホスピスで6年前に亡くなった。彼女の心象風景もこんなだったのだろうか。
「覚えてないの?」「もう忘れた」「さっきも言ったように」―。なんで、こんな言葉を何度も口にしてしまったのか。困惑した母の表情が脳裏によみがえる。物がなくなったとか、家に帰りたいとか必死に訴える姿に苛立ったり、苦笑したりした自分に腹が立つ。もうやり直すことができないだけに、つらく、悲しい。
 映画の話をすると、アンソニー・ホプキンスはアンソニーを演じているのではなく、アンソニーその者にしか見えなかった。大俳優に逆に失礼かもしれないが、ドキュメンタリーを見ているようだった。次々とわが身に降りかかる、理不尽で理解不能な出来事の数々。何を言っても否定され、時には怒り、時には泣いて、それでもすべてを受け入れるしかない。ありのままの認知症患者がそこにいた。
認知症。矛盾と不条理に満ちた、時の牢獄にとらわれた日々は、どれほど苦しいか。想像すると、背筋が寒くなる。やがて自分もそうなることを思うと、正視するのが苦しくなる。
身内に認知症患者を持ち、似たような体験をした人は、本作を冷静に観ることはできないだろう。映画好きの女性の友人は「アルツハイマー病の父と娘…、10年ほど現実だったので、観られないですね」と言っている。ほかにも同じ思いの人は多いはずだ。
ただ、父母が元気な方、認知症でもまだ深刻でない方、そんな人たちにはぜひ観てもらいたい。私のような悔いを残さないためにも…。
漣大五郎さん [映画館(字幕)] 8点(2021-06-14 17:01:44)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 7.37点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5210.53%
6315.79%
7526.32%
8526.32%
9315.79%
1015.26%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
chart

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞アンソニー・ホプキンス受賞 
助演女優賞オリヴィア・コールマン候補(ノミネート) 
美術賞ピーター・フランシス[美術]候補(ノミネート) 
脚色賞フローリアン・ゼレール受賞 
脚色賞クリストファー・ハンプトン受賞 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)アンソニー・ホプキンス候補(ノミネート) 
助演女優賞オリヴィア・コールマン候補(ノミネート) 
脚本賞クリストファー・ハンプトン候補(ノミネート) 
脚本賞フローリアン・ゼレール候補(ノミネート) 

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