1.《ネタバレ》 この娘は、実際に万引きをしてたのか否か
更に密室において店長との間で何があったのか、そこでいかがわしい事が行われたりしたのではないか
それを疑って止まない父親モンスターの暴走はどこまで続くのか
興味は尽きませんね
娘の唐突な事故死。
その日から始まる、一人よがりな男にしか思えなかったこの男の父親であった事の証明が。
客観的に見て、これほどガサツで横暴な男は好きになれる筈はない。
だけど、事遅しとはいえ、娘を思っていた気持ちは十分に伝わってきました。
娘の部屋で発見してしまった大量の口紅を証拠隠滅し、その真実を胸にしまった事に対して賛否両論ありましょうが、証拠隠滅した事、それでよかったんだと私は支持いたします。
ただですね、残念ながら、別居していた母親からは娘に対してあまり愛情が伝わってこなかったことが残念でなりません。きっと鬱になった時期があり、それで娘を手放し、父親側に連れていかれたのでしょう。でもそれにしても、鬱病回復したのなら、再び娘と同居するくらいの事は出来たはずです。それなのに、実質、母親としての反省の態度も言葉もなく、娘と暮らしてきた父親にコミュニケーションが成ってなかったと言葉責めが激しくあまり感心出来ません。
第三者的見方をすれば、娘はお家で話し相手に恵まれず、学校でも友達がいず、あまり幸せそうではなかった。だが、後に分かった話なんです 彼女にはちゃんと父親という巨大な味方がデンといたのだということを。それに気付かされたのが命を落としてしまった後というのが悲しい。そして、娘の潔白が証明されなかったこと、とても哀しい話です。
吉田監督作品、シリアスでもコミカルでもどちらでもオッケーです。
次回作をまたまた御期待いたします。