1.《ネタバレ》 元々観ようとは思ってたのですが、前週に映画館で見かけた予告編がかなり好い出来だったので初日に参上しましたです。撮影の凝り様がなんかスゴそうだった…とゆーのがモチベーションなのですが、結果的にはその点は期待以上でしたかね。
とゆーか今作の撮影は確かに諸々とエポックメイキングなレベルでスーパー!で、むしろちょっとモ~やりすぎ感すら覚えた…てのが本音ですね。マジで、カメラを大人しく動かさずに撮ってたシーンはほぼ皆無と言って好いのではないでしょーか。その「動きながら」とゆーのも手ブレとかではなくて(否、手ブレまくるシーンも多々ありますケド)ごく滑らかに意図を持って力強く動き回る…とゆーのが多かったですし、加えてカメラ構図もほぼほぼが「上から」か「(かなり)下から」+接写の超多用、てな具合で、結果的に普通の映画でよくある大人しい・落ち着く画ヅラとゆーのがとにかく少なかったと思います。そして肝心のアクションシーンではその傾向が更に強まる(ガッシャガシャ動きまくるカメラ+もはや極端な構図)のに加えて、ドローンてこんなムチャな飛ばし方できんの?てな感じで超速で飛び回ってキリモミ回転してるかの様な空撮も大量に放り込まれ、率直にココまでアトラクションぽい映像てのは今まで観たコトなかった…と思いましたですね。技術の進歩とゆーのをひしひしと感じたとゆーか、凄かったです。
いちおう、2005年のデンマーク映画のリメイクとゆーコトなのですが、アクション的展開としては(物理的には止まろうと思えば止まれるんだケド「事情」が有るので)止まらない(し、実際に作中2時間近く殆ど止まらない)救急車…という点では多分に『スピード』ぽくもある話です、が、アクションのレベルとしてはアクション・スリラー的とゆーよりはプチ戦争映画に近い…てな位にコレも(部分的には)やりすぎな感じです。加えて、前述どおりのユニークで(重ね重ね)やりすぎな撮影の所為もあって臨場感・躍動感(パワフルさ)とゆーのは総じて極めて高度なので、アクション的見応えとゆーのも単純に史上屈指と言っても好いレベルかと。少なくとも観て損は無さそうな作品…だとは言って好いかと思うのですね。
ただ、何度も言わせて貰った様に色々と「やりすぎ」な系統の映画なのも確かで(流石は御大)、まず尺自体も長めな上にアクションも前述どおり長時間続きっパ!なので、ソコでこんなレベルで映像が動きまくるってーとモ~酔うな…とも感じました(私は観終わって疲れ果てたダケで済みましたが、実際に調子崩した人も居るカモな…と)。また尺の話をするなら重ねてアクションは一回始まったら2時間(ほぼ)止まらないので、その部分はメリハリを欠いて単調でもあった…とも言えます。あと、色々とやりすぎタイ!が為にシナリオで無理をしてる箇所もまま在るのでして、結果突っ込みドコロも正直少なくはないですね(話の端緒の銀行襲撃だってアンだけの重装備+多勢で攻め込んでいながらちょっと手際悪すぎ&プラン自体がポンコツすぎ…とも思えますし、あの瀕死の警官だってどー考えても途中で下ろそうと思えば下ろせたろ…とか、走行中の手術のあたりはモ~言うまでも無く…とか)。地味に、作品の好み・評価自体も人に依って結構高度に割れるヤツ…てな気もしてますね。
とは言え個人的には、とにかく映像のユニークさだけでもまず観て損は無いかとは言いたいです。もう一つ、登場キャラの「目的意識」という意味での人間ドラマ的内容とかにしても、タイトルが「救急車」なダケあって実は「人を救うコト」という共通テーマ的なモノがチャンとあったりもして、ソレ自体まあまあ洒落てるとも思えましたしソレを感じ取れるとラストの展開とかもそこそこジーンと観れる…てな気もしました。結論、やりたいコト自体はこの上無くハッキリしている作品ですが、同時にマイケル・ベイ作品としては完成度とゆーのも比較的高い方だと思いました(率直にかなりオススメです)。体力に自信のある方は、ぜひ映画館でどーぞ。