19.2012.01/14 鑑賞。超大作でその気にならなければ浸れないと思う。皆さんの評価の多様性には驚かされた。0点~10点までかなりの人が幅広く投票、余り例を見ない。①作品の長さにビックリ、しかも会話の少なさ、戦いシーンのすくなさ。②主人公の回想、現実の進行の積み重ねと思ってたのに・・。③日本軍基地のトーチカを7人で占拠は無いでしょう。④戦争叙事詩?戦争レクイエム?反戦運動?兵士群像劇?生命の尊厳?多くのテーマが内包している。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-14 18:17:34) |
18.「細く赤い線」とは、生と死を分ける一線である。その「線」を引いていくのは神であり、兵士たちは神がどのような基準で線を引いていくのかだけを知りたがる。死を間近にした人間は、どうやら神と自分とのサシの対話の世界に入っていくらしい。死の病を宣告された人を思わせる。それがこのウィットのモノローグであるように思う。 現地人の営む穏やかな生活。同じ人間である彼らとの違いは何なのか。知恵の実は欲望とセットであり、それを食べたら二度と元には戻れない。知恵の実が文化を生み欲望を連れてきて、欲望が「大いなる悪」を生む。ウィットも私たちもあの現地人と同じ生活はできないのだ。 ニック・ノルティの怪演は鬼気迫る。すでに「棺桶に入っている」と自覚している彼。「どうせ死なせるなら、事前に恐怖を感じることなく死なせてやろう」という彼。なので下手に無駄死にを防ぎたがる大尉の存在は邪魔である。そんな自分の立場を「なんで自分がこんな役割を」と思っているがもちろん誰にも打ち明けることはできない。狂気に見せかけた孤独な指揮官。 ガダルカナルを守備する日本軍に、あのような攻撃を行う弾薬が残っていたとは到底思えない。また、日本兵のセリフにネイティブの日本人とは思えない発音の不自然さがある。世界中の観客のうち、これを理解するのは私たちだけであるので指摘しておかねば。 また、神との対話を続ける彼らと比べて、日本兵は何を考え何を祈っていたのか。「南無阿弥陀仏」で片付けられては到底納得できない。 ここで死んでいった米兵たちは、「マジェスティック」におけるルークなのかもしれない。ルークの墓の前に立つピーターと対峙している若者たちなのだ。そう思いながら見てみると味わい深い。 どうやって撮ったんだという見事なカメラワーク、今なら間違いなく手ブレで撮るだろうが、ブレないで疾走する這うような映像、やっぱりこうでなくちゃ。手ブレ映像FUCK YOU 。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-14 15:02:51) (笑:1票) |
17.《ネタバレ》 従来のよくあるアメリカ的戦争映画とは一味違う作品。そのため娯楽性が抑え目なため退屈に思える部分もあるがこういう映画にとってはしょうがない事かもしれない。詩的な感じと映像が独特の雰囲気をかもし出している。戦場で戦っている兵隊と現地人、同じ場所なのにまったく違う現実がそこにはある。そういうことが伝わってきて印象的だった。草むらで緊張感にあふれる兵隊と堂々としながら歩いてくる現地人がすれ違うシーンは特に印象的に自分には思えた。それにしてもジョン・トラボルタ、ジョージ・クルーニー、ジョン・キューザック…この辺はみんなほんのちょい役だったなあ…。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-18 15:25:19) |
16.戦闘シーンが最初ないので、「おっ、これは戦闘シーンのない戦争映画なのか、斬新、斬新」と思ったら、やがて戦闘シーンがあり、裏切られ、、、、、、、、戦闘シーンでは、どこからともなく敵の銃弾がふってくるので、「おっ、もしかしたら、これは最後まで敵方の日本兵を映さない戦争映画なのか、斬新、斬新」と期待したら、やがて、健康そうな、それらしくない日本兵が登場して裏切られ、、、、。でも丘をめぐる攻防のところは、本当に感慨深いと思います。、、、空は青く、丘は緑、丘の草地を風が渡ると、草が揺れ、、、、、草の間から弾丸、兵士は血を流す。、、、沖縄の「さとうきび畑」の歌を想起させ、またキャパを有名にした「崩れ落ちる兵士」の写真を連想させます。そして、がなり立て、兵士の命を手段にして、自分のコンプレックスを克服しようとする上官。、、、、戦争についての簡潔にして見事な縮図がそこにはあります。、、、、、、全体としては、自然と人為的な戦争の対比が綺麗に表現されていると思いました。人が撃ち殺しあい、内臓が飛び出たり、手足がとんでも、空は青く、海は澄み、熱帯魚は静かに海中を舞、雲は白く、夕日は空を赤く染めるのです。、、、、、、敢えて難をいえば、長すぎ。また日本兵が全く日本兵らしくない。本国で奥さんがどうしたのかということと、戦地の自然の景観には内在的な関係性はない。それと土地の人々や音楽がポリネシアのの人々というよりも、カリブの人々っぽい。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-06 15:54:10) |
15.ショーン・ペンかっこいいです。ニック・ノルティの狂気的な熱演が光ります。相変わらず日本兵がまともな人間として描かれていませんがウインドトーカーズよりはマシです。私は良く出来た戦争映画だと思うんですけどねぇ。 【ヒューマンガス】さん 8点(2004-01-24 14:56:54) |
14.公開当時に観に行った時、有給休暇とって平日の朝から観に行ったせいもあるのでしょうが、観客の大半が年配の男性だったのが非常に印象的でした。やはり太平洋戦争への関心からなのか? で、いざ映画が始まってみると、戦争や人の生死をもまるで自然の風物の一つとして、言わば「天の視点」で描いているかのような描写、これには観客の皆さん反発を感じていやしないかと心配したものでした(プライベート・ライアンはこれとは対照的に「地の視点」でしたね)。私自身は、戦争を知らないからだと言われりゃそれまでですが、別に悪い気もせず、この映画のある種不思議な世界に約3時間どっぷり浸かっていたのでした。この映画、既成の音楽を色々引用しており、特にクライマックスシーンのバックには、アイヴズの「答えのない質問」がアレンジされて流れているのですが、これが見事にハマってます。映像にマッチし過ぎて、曲がしばらく流れてようやく気づいたくらいですから(この曲好きなんですよ。それでも最初気づかなかったのです。余談ですがこの曲ラン・ローラ・ランでも使用されてます。引っぱりだこですな)。このセンスには脱帽です。ところで、気になった点も無い訳ではなく、ニック・ノルティ演じるトール中佐についての、深入りしそうなしなさそうな半端な描き方、コレだけは正直「えっ?」と思ってしまったのですが。それでも、気分を削がれるまでには至らなかったので、全体的には好きな雰囲気の映画なのであります。 【鱗歌】さん 8点(2004-01-12 02:24:25) |
13.血肉滴るシーンが少なかったのが良かった。ちょっと長かった 【亜空間】さん 8点(2003-12-30 13:42:03) |
12. 賛否両論があるみたいだけど、起承転結が明確でないとこが批判されてるみたい。でも、戦場の兵士にとって、いつ終わりか分からない戦争はこの作品のような心境だと思う。 過剰気味の自然描写も、戦争の悲劇が、人の制御できない神の様なものに操られて暴走していくことの象徴だとしたら納得できる。誰も戦場で殺したくないけど、集団になればどうして悪魔になれるのかというのが、テーマだと思った。 戦争というテーマに、無理やり人為的なストーリーを持ってこないことに新鮮味を感じた。哲学的で、眠たかったけど・・・・・・ 【たまお2】さん 8点(2003-07-18 19:58:20) |
11.あらら意外に点数低いんでびっくりです。こんな綺麗な映像の戦争映画みたことないなあ。戦争て経験したことないけど戦争中でも空はこんなに綺麗に見えるもんなのかーとおもった。(戦争てゆうとプライベートライアンの上陸シーンみたいな、血と泥でぐちゃぐちゃなもんがイメージなんで)なんかうまく表現できないけど私にとって新感覚な戦争映画だった 【はちまろ】さん 8点(2003-03-26 08:45:13) |
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10.戦争というよりは、単純に「生きること」「死ぬこと」を主題にした映画だったという印象。丁度、同年代に上映されていた『プライベートライアン』のアメリカ至上主義戦争映画っぷりに比べたら大分素敵でした。裸の島民たちが大勢で歌っているシーンに素直にジーンときました。 【クー】さん 8点(2003-03-23 08:44:41) |
9.誰が出てるとか気にならないほど面白いです。特に映像良かったと思います。しかし日本人の兵士はアンナンだったのか?当時はまさか・・・ 【venom】さん 8点(2003-01-15 01:12:47) |
8.映像が非常に綺麗ですね。。。ジャングルの緑や土の色、海の暗い青ばかりで構成されがちな戦争映画で、ほんの一瞬映し出される原色の鳥や花の色が、すごく印象的です。そして、戦争と言う物が持つ不条理さや無意味さが良く伝わってきます。一部の英雄にスポットを当てる、娯楽要素の強い作品とは一風を駕している作品です。他の作品であれば、ただバックで倒れていくだけの兵士達一人一人にスポットを当てた点は素晴らしい。カテゴリーがぜんぜん違うのでしょうが、プライベートライアンより個人的には余程好きですね。 |
7.主人公もなく、ヒーローもなく、勝利者もいない。そして明確なストーリーもない。戦争というドキュメント画像を淡々と映している。戦争なんて華やかさやカッコ良さなんてなく、恐怖と悲劇だけだという事をつくづく感じた。ある意味では全員が主人公でヒーローなんだね。ズーンとした空気が3時間続くので、好き嫌いは分かれるでしょうが、過去に例のない戦争映画で俺は好きです。いい映画でした。 【しんえもん】さん 8点(2002-01-16 23:50:22) |
6.これは、集中してみるよりもただ、ぼーっと眺めてみると良さが分かると思う。プライベートライアンや、フルメタルジャケットなどの戦争映画も、リアルな戦争映画だろうが、こういったのもまさにリアルな戦争映画だとおもう。自然をうつしていたのは、例えどんな事があっても何事も無いように振舞え自然の、人間のように急速な進化はしていないけれども、進化する事にあせっていないすごさを感じた。 【ウミト ダハラ】さん 8点(2001-12-22 01:16:34) |
5.最初観た時は、何じゃこりゃ?と思ったけど、だんだん深みにはまってその後5回は観た(ビデオで)。常習性があります。気をつけて。もっとも印象的なのは、丘の斜面を突撃するときに、画面のはじにヒラヒラと蝶が飛ぶところ。狙ったのかな?一点だけ難癖をつけると、日本兵があんなにたくさん降参する訳ない。 【雑巾賊】さん 8点(2001-07-23 13:56:57) |
4.良い作品だけど途中で眠くなることもあり得るのでボーっとは見れません。プライベートライアンよりはこっの方が好き。 【シュープ】さん 8点(2001-07-17 13:59:25) |
3.ラストで主人公の流した涙・・・彼は人間を超えて何かを悟ったんだと思う。 【まさやん】さん 8点(2001-06-18 22:02:27) |
2.(↓いっちゃん下の方ですが)【NOPPO】さんに同意見、ほんと人を選ぶ映画でした。えっ、私ですか?まあどちらかと言うと、選ばれた方でしょうか?まあ良く分かりませんが、それもハッキリしないって言うのがこの映画の批評と言うことで・・・ 【イマジン】さん 8点(2001-05-14 12:37:11) |
1.自然の美しさはとても印象的だけど、戦闘シーンはやっぱり「プライベート・ライアン」の方が上かな。けど「プライベート・~」よりはずっと考えさせられるものがあった。多くの有名俳優が出演しようとしたのもうなずけるほどいい作品。見せ方が古すぎたのが惜しい。 【びでおや】さん 8点(2000-06-16 01:29:42) |