6.《ネタバレ》 初老のマストロヤンニが、お人よしで屈託なくて。あの丸い目をくりくりさせて、嬉しがったりはしゃいだり。私はこのひとのお芝居だけでほろりときちゃうのですが、対するJ・レモンもまた渋い。演出過剰気味な手紙をめぐってどっちが主人公をとるか、で酔っ払ってモメるモメる。おやじぃ。出てくる人たちが皆良い人なんだ。みんなで復活を待つラストシーンも大好き。しみじみと良い映画です。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-01-22 16:20:10) |
5.《ネタバレ》 ジャック・レモンとマルチェロ・マストロヤンニというアメリカとイタリアを代表する名優、二人が競演ていうだけで興味が沸いてくる。四十年ぶりに再会した二人だが、マルチェロ・マストロヤンニ演じる旧友のことをまるで覚えていないジャック・レモン演じる大会社の副社長との二人の物語が周りの人達の協力により、段々と二人の友情が甦ってくるというこの話に静かな感動を呼び最後はまるで信じられないような一つの奇跡の物語として描かれていて、心地の良い余韻を残したまま終わるというのが気に入りました。二人の名優の演技の素晴らしさは勿論のこと、共に温かみのある人間としての魅力が詰まった良い映画です。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-21 21:45:12) |
4.《ネタバレ》 でっかいアイスクリーム(イタリアだからジェラートか)を口のまわりにベタベタつけて歩くマルチェロ・マストロヤンニとジャック・レモン。何か、頭のネジがゆるんで、ハイになっているような状態なんですが、若い頃のいろいろと忘れていたこと、失われた時間を取り戻すための大切な行事のひとつなんでしょうね。そんないい場面なのに、罰当たりな私は「X卿が!!!!(爆笑)」(『あなただけ今晩は』参照)と笑ってしまった……。それはともかく、「ありえねーー」っていう作り話をどんどん作っていくマストロヤンニと、それを信じる(信じてあげる)周りの人、そして超現実派だったジャック・レモンまでもが、作り話をする。温かい、友人のため、自分のための「作り話」を私は応援したい。すごく『ビッグ・フィッシュ』に通じる映画です。予定を早めてアメリカに帰るというジャック・レモンに対し、マストロヤンニは「見送りにいくよ」。そしてレモンは「(来なくても)いいよ」と言う。なのに翌朝、レモンはずーーっとマストロヤンニを待っている。そして、マストロヤンニが来ないとわかった瞬間、今度は自分が飛行機をキャンセル。マストロヤンニの一大事と、彼の家に行くのです。すごい信頼関係。実際、自分が来なくていいよと言ったんだから、見送りに来ていなくてもなんにも気にしないし、ただ来られなかっただけと思うものなのに、あの緊迫感、信頼感は本当に素晴らしいです。 【元みかん】さん 8点(2004-12-11 09:27:11) |
3.《ネタバレ》 自分の過ちで、父親が・・・なのに、よくも息子は普通の顔で食卓に座れるものだと思ってたら。ラストにじんわりときました。やっぱりアレですよね?あの鐘は、時報の鐘でなくて指で吊った鐘ですよね??でないと、始まったばかりの友情が悲し過ぎるよ。僕もDVD買うぞ!だからなんとか発売してくれ!ジャック・レモンのファンなので、点数はおまけします。 |
2.いつ、どこで、どのように観たのかさっぱり憶えていないのに、やたら全体の印象が明瞭に残っているっていう作品があります。この作品もそう。マストロヤンニとレモンという大御所二人が出ているのに、軽いノリ。こういう共演は心地よい。これが歌右衛門と千恵蔵だったりすると、撮る方が気にしすぎて主人公の重みで映画そのものが沈んでしまうのですが。憶えてなかでは、最後の鐘の音がすてき。この世に舞い戻ってきたのだとしても、重みに引きずられてではなく、軽くまた遊びに戻ったよーって感じで、嬉しくなってしまいます。 【バッテリ】さん 8点(2004-01-17 21:22:38) |
1.《ネタバレ》 アメリカの飛行機会社の重役となったジャック・レモンが出張でイタリアを訪れると、“自称”旧友のマルチェロ・マストロヤンニが現れて大歓迎され、非常にメイワク(?)するというお話。仕事に忙殺されて心身ともに疲れ果てているレモンが、イタリア人との再会(ネタバレ?)によって心をひらいていくプロセスには素直に感動させられます。アメリカとイタリアの二大スターが共演しているというのに、世間にあまり知られていないのがなんとも惜しい! DVDが発売されたら即刻買いに走る予定の一本です。 |