22.《ネタバレ》 “The World According to Garp”『ガープの目から見た世界』。ストーリーを文字で起こしてみると、かなり悲壮感漂う内容。にも関わらず、明るくて可笑しくて、不思議な映画です。 観せかたも斬新で、OPののんびりとした『ホエン・アイム・シックスティ・フォー』にのって、ゆっくり空を舞う赤ちゃん。のどかですね。幼いガープの空想で、父親がアニメーションで出てくるのもほのぼのしてます。交通事故のシーンは衝突音とと静止画。ウオルトにゆっくりズームするカメラで、何が起きたかを連想させるのも上手い手法です。 ガープの出生はかなり衝撃的で、ジェニーの話に驚くとともに、校長先生の「君は死にかけている男をレイプしたのか!?」にとても共感してしまう。こんな人がベストセラー作家になって女性解放運動の中心人物になるのは、世の中は物事の一面だけを見ているんだなって思えました。 エレン・ジェームズ運動。エレン本人が望まないのに運動を続け、自分の舌を自ら切り落とす抗議運動は、本人たちの自己満足でしか無い。女性の自立は望ましいことでも、その方法は間違ってるんじゃないの?って、そんなメッセージにも思えました。 ガープも自己中な男で、クッシーとの関係を続けながらヘレンを口説こうとします。結婚後も最初に浮気したのはガープなのに、疑われると逆ギレ。子供の寝顔を見て「最高に幸せだ」なんて、どの口が言うのか。一時停止を無視する乱暴運転の男にキレるくせに、自分は無灯火運転で事故を起こす。ベビーシッターとの一件がバレてないからって、いつまでもヘレンを許さないガープの人間性は褒められたものじゃありません。 クッシーとプーの姉妹。Poohはうんこで、Cushyは快適=快楽。音がPussyに似てるってのもある?一人はガープに快楽を与え、もう一人は死を与えた。 この映画の中では一番異彩を放つロバータが、一番マトモです。 …なんか全然まとまりが悪いですね。まとめられない所がこの映画のレビューっぽいかな?空を飛びたい少年が、人生の最後にヘリで運ばれて、何か上手くまとまった感じに思える。そういう、捉えどころのなさもこの映画の魅力かと… 【K&K】さん [地上波(吹替)] 8点(2024-02-12 18:21:18) |
21.架空の人物を実際的に描くというのではなく、架空の世界を実際的に描いているところがいい。現実の世界に対して皮肉の込め具合も良い。独自の考えで人生を貫いていく母親は実に魅力的。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-27 22:21:09) |
20.ビートルズの「When I'm Sixty-Four」が特に印象的。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-08-15 22:01:45) |
19.初めて観た時、盛り沢山のストーリーに惹き込まれた。今観たら、もっと惹き込まれるだろう。エピソードの一つ一つが印象に残るものばかり。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-09 09:27:39) |
18.《ネタバレ》 ラストで?てなりますね。よく似ていると言われる「アメリカンビューティー」でもフィッツ大佐がなぜラストでああいう行動に出たのかということです。フィッツ大佐は息子をバーナムにとられた嫉妬なのか?それとも自分がゲイだということを他人に漏らせないための口封じなのか?これもよく分からず答えが見つかりません。それと同様にプーが何故ああいう暴挙に出たのだろうか?完全なるフィールズ女史の崇拝者だからゆえ彼女が亡くなった為に自分を抑えてきた枷が外れてガープという女史の残した異質分子な存在を消し去りたかったのだろうか?それとも幼い頃から羨望の眼差しで見つづけてきたガープへの深い愛情ゆえ自分をなぜ選ばなかったのかという嫉妬心からなのかこちらも永遠に謎のままです。 【tetsu78】さん 8点(2004-06-05 17:51:00) |
17.父親が、男たちが、権威を失った現代。果たして僕等の役割って何なのだろう。そんなことをふと考えさせられた不思議な作品です。「父親なんていらなかったよ」そう言いながらも自分の中にしっかりと「役割」を見出し、強さと弱さを普通に持っているガープは、今でも私にとっての理想の人間像です。 【nizam】さん 8点(2003-12-11 12:31:33) |
16.見終わったあとのけだるさと、感動といろんなものがいりまじった不思議な感じ 【KINKIN】さん 8点(2003-07-05 20:11:05) |
15.ガープの世界というより風変わりなガープの人生を最初から最後まで見せてくれた訳ですね。ラストの「僕の事を憶えていて欲しい」というセリフやナット・キング・コールの歌「100万もの夢があったけれど、それらは全てかなわない。あなたの事以外は」に感動しました。 【ブースカブー】さん 8点(2003-05-17 16:44:39) |
14.ジョン・アーヴィングの世界観をよくここまで映像にした。さすがロイ・ヒルだ!と心の中で喝采した。ジェンダーに対する監督の見識の高さもうかがわせる秀作。When I'm 64が切ない。 【poppo】さん 8点(2003-05-03 15:57:12) |
13.生きることは楽しくもあり、悲しくもある。そんな思いにとらわれた。生と死、愛と暴力、笑いと涙…全ては表裏一体なんだなと感じた。この主人公をあれだけ上手く演技できるのはロビン・ウィリアムズの他にいないでしょう。それと、原作者のジョン・アーヴィングがレフェリー役で出演してますね。 【3号】さん 8点(2003-02-24 06:18:41) |
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12.ここまで現実を描かれると夢も希望もなくなっちゃう人もいるんじゃないでしょうか。“これはガス抜きだよ”と考える人もいるかもしれませんが、ただ単に病んだアメリカ社会に対するアーヴィング個人の鬱憤晴らしのように思えなくもない。観る人によってこの作品の受け止め方は様々だろうが、何かを考えさせるキッカケにはなるのではないだろうか。 【眼力王】さん 8点(2003-01-21 01:58:41) |
11. 何と言っても「When I'm sixty four」のメロディに乗ってフワフワ浮いてる赤ん坊!の粋なオープニングで先ずやられた。エキセントリックな登場人物ばっかりなのに殺伐とせず、何とも「まったり」したムードなのはロビン・ウィリアムスのキャラクターが活きていたからかな。「ポパイ」の失敗を糧にして見事に主人公になりきっている。尚、アーヴィングの原作は村上春樹のダサイ邦訳が持ち味を可成りスポイルしているので要注意! 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-16 17:37:48) (良:1票) |
10.一回見ただけなのに強烈に憶えてる作品。全体を通して何が良いのか僕にはよくつかめないが非常に面白かった気がします。個人的には怪作といった感じ。 【venom】さん 8点(2003-01-15 02:51:34) |
9.唐突にショッキングな出来事の連発!!今まで考えたことの無いようなテーマに溢れていて、びっくりしました。それにしてもロビン・ウィリアムスに救われた気がしました。 【ヨシオ】さん 8点(2002-11-17 01:15:01) |
8.観念的な原作を映画化すると、どうしても違和感が出てしまいますが、本作は映画として充分楽しめると思います。ジョン・リスゴーの役が最高でしたね。それにしても(←口癖(笑))、アメリカの銃社会はなんとかなりませんかね。気にくわないとすぐに引き金ひいて解決しようとする、その考え方。 【オオカミ】さん 8点(2002-07-03 00:34:05) |
7.つみきみほさんが推薦していたのでみたら、面白かった。これって確かカット割を意図的に同じ長さにしたんでしたっけ。最後に撃たれた時、太陽にほえろの松田優作をおもいだしました。 【マゴリア】さん 8点(2002-01-07 07:38:13) |
6.若いね、ロビン。オープンニングソング(エンディングも)の曲、欲しいな。サントラあるかな。 【カズール】さん 8点(2001-12-08 16:28:43) |
5.いい映画だなぁ・・・。中古ビデオ500円でGETした時はうれしかった~。「父さんなんていらなかったよ!!」ってシーンとラスト、死にかけのガープが「空を飛んでる!!」って飛行気乗りの父親への憧れをずっと持ち続けてきたことが分かるシーンが重なって涙ボロボロ。せつなすぎて、もう・・・(T T) 【七郎】さん 8点(2001-12-02 02:45:42) |
4.つかみどころない、不思議なかんじなんだが、何か考えさせられるものがあった。以外と隠れた秀作なのかも。ロビン・ウイリアムズは実にハマり役だった。 【あろえりーな】さん 8点(2001-10-25 04:10:18) |
3.ロビン・ウィリアムスの演技最高です!!撃たれたときの表情、忘れられません。 【さち】さん 8点(2001-10-23 01:30:17) |