女の園のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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女の園

[オンナノソノ]
1954年上映時間:141分
平均点:7.38 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画青春もの学園もの小説の映画化
新規登録(2004-01-24)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2022-11-17)【イニシャルK】さん
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監督木下恵介
助監督川頭義郎
キャスト高峰三枝子(女優)五條真弓
高峰秀子(女優)出石芳江
久我美子(女優)林野明子
岸恵子(女優)滝岡富子
田村高廣(男優)下田参吉
田浦正巳(男優)相良
東山千栄子(女優)大友梅野
毛利菊枝(女優)学長
金子信雄(男優)平戸喜平
浪花千栄子(女優)鶴賀のおばさん
望月優子(女優)下宿のおばさん
松本克平(男優)芳江の父
井川邦子(女優)芳江の姉
天本英世(男優)教授(ノンクレジット)
高友子(女優)荒井
山本和子(女優)服部
杉山とく子(女優)新井(ノンクレジット)
末永功(男優)新聞記者
岡田和子(女優)参吉の母
原泉(女優)三輪教授
原作阿部知二「人工庭園」
脚本木下恵介
音楽木下忠司
撮影楠田浩之
製作山本武
配給松竹
美術中村公彦
編集杉原よ志
録音大野久男
西崎英雄(録音助手)
照明豊島良三
あらすじ
「良妻賢母教育」の御旗のもと、学生に徹底した束縛主義で臨む京都名門私立女子大学。それぞれの事情を抱える女子学生(高峰秀子・久我美子・岸恵子ら)が、人格と勉学の自由を求め反旗ののろしを翻す。寮母五條真弓(高峰三枝子)を筆頭とした、巧妙に切り崩し工作を図る学校側との仁義なき抗争。甘いタイトルとは裏腹に、後の学生紛争を予見したとも言われる社会派映画。この年のキネマ旬報ベストテンでは黒澤「七人の侍」溝口「近松物語」等を押さえ堂々二位にランクイン。一位の「二十四の瞳」と共に抒情派木下監督の絶頂期でもあった。
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3.《ネタバレ》 お恥ずかしながら私はこの作品、「民主主義万歳・自由万歳/封建制度反対」みたいな古くさい題材を扱ったものと思いこんでおりました。ですが何十年ぶりかで見直してみてこの作品は、レビュアーの皆様が既に書き込まれている「新しい価値観に対する対立・融和」という今の世相にも十分通用するテーマを描いた秀作であった事にいまさら気付いた次第です。すみません。封建制度的な態度運営を頑なに守り通す女子大学側(高峰三枝子の演技は素晴らしくこの点は不変)もさることながら、改めて今回感じたのは男性陣が時代の変化や価値観の変貌に対して、妙にぬるい反応であったという事でしょうか。芳江に対する恋人下田の対応も初見時は暖かく見守ってるんだなぁ、でしたが本当は彼自身が新しい時代/価値観に対応出来ていないのではないかと考えた次第であります。で役者。松竹映画における望月優子/浪速千恵子/東山千恵子を見ていると「おばさまオアシスじゃー」と思う位なのですが、やはり高峰秀子の演技力の幅に唸らされてしまっている自分がいる。「浮雲」のレビューにも書いてしまいましたが、同時期に「浮雲」「二十四の瞳」でこれですからね。すごいポテンシャルだ。木下作品にしては(この年のキネ旬ベストテンでは「二十四の瞳」と共に1・2位を独占)少し説明過多で時間が長すぎかな~とは思うがこれもまた良作。機会があれば。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2017-02-20 10:51:00)
2.《ネタバレ》 日本映画史に名を残す二人の高峰、W高峰、三枝子と秀子の競演に久我美子、岸恵子とこれまた凄いメンバー、更には名優、阪妻こと阪東妻三郎を父に持つ、これまた父同様、名優と言っていい、田村高廣の俳優デビュー作品らしいこの映画、なんやタイトルからは想像を絶するドロドロした内容も2時間以上という長さも全く感じないままどんどんどんどん物語に引き込まれていく。どこまでも徹底して嫌な女を演じている高峰三枝子の凄まじさ、そんな下で自分達の自由を奪おうとする厳しい制度に対して、真っ向から構えて見せる女達、高峰秀子、久我美子、岸恵子、いずれも素晴らしい。特に高峰秀子が素晴らしい。神経をすり減らしていくあの姿は見ていて何とも哀しい。こういう役を演じるとこの女優は本当に上手いと改めて感じたと共に作品全体に漂う正しく「女の園」に相応しいこれは女達の心の葛藤を鋭く描いている。木下恵介監督の時代を読み取る力を見せ付けられた思いです。これも間違いなく木下恵介監督の代表作の一つと言えよう!
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-23 13:19:52)(良:2票)
1.内容は今から見るとすごく古臭いはずなのに不思議と若い僕でも最後まで面白く見られた映画。高峰秀子、高峰三枝子、久我美子、岸恵子と出演している女優たちが当時としてもとても豪華なメンバー。とくにW高峰の共演は当時かなり話題になったんだろうな。高峰三枝子が憎らしい悪役を好演しており、これを自分が見た当時は彼女の出演作を「犬神家の一族」しか見ていなかったため、「高峰三枝子=悪役」というイメージになってしまった。岸恵子はちょうど、「君の名は」シリーズの真っ最中の頃。後年の市川崑の映画に出ているときのようなクールさはなく、なよっとしていて妙にかわいかった。劇中に歌われる「古き都に咲きし花の命はー」で始まる歌がとても印象的だった。
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2005-09-05 23:22:10)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 7.38点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
517.69%
6323.08%
7323.08%
8323.08%
9215.38%
1017.69%

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