1.日活映画のイメージというと若い・青春・爽やか・明るいといったプラス要素多いけど、特に小百合作品はどんよりしたのが意外と多い気がする。いきなり母親の葬式、恋人と別れとマイナスばかりのとこから始まり、吉永小百合のナレーション回想シーンになる。よくある最初は明るいけど後から重くなるといった展開。荒木道子・高峰三枝子なんかホラー映画のような演技。大筋は娘が恋した青年は、かつて娘の母が愛した男の息子だった...というものだが、いかにも田舎の古い感情っぽい映画な気がした。別れる理由が理解し難い。思ったのは母親が死んでも卑怯だなと。娘に対する嫉妬みたいなものなんじゃないかなと解釈。思ったより暗くはなかったけどわかりにくい作品でした。.....この映画、太田雅子(梶芽衣子)の公称デビュー作品らしい。一回目見たときは発見できなかったけど、見直してみると冒頭5分くらいのがそうかも。ほとんど一瞬だけど目の鋭さwで判別可能か。次は中平康作品「光る海(63)」を見てみよう。