《改行表示》60.《ネタバレ》 元ネタのゲームとゆーのは『バイオハザード』『サイレントヒル』と並ぶ日本産ホラーゲームの世界的スーパーメジャーで、かつ、その「怖さ」とゆーのが最も「日本的」である作品だと思われる。他2作品は映画化もある程度成功しており(まあ『バイオ』の映画化はホラーじゃねーけど)、その意味でも今作に掛かる期待というのは、決して小さく無かった筈だと思われる(しかも今作は邦画な訳だし)。 元ネタというのは、禍々しく呪われた土地を舞台に、そこに住まう怪しげな人々が織りなす陰謀を解き明かしていくというミステリー要素を多分に含むものだったと思われる。翻ってこの映画では、その前半1時間近くを使って、とりあえずその不気味な舞台設定の方をある程度しっかり説明してくれる。そこで説明される設定自体(人魚伝説と不老不死の住民とやら)は、そこそこ元ネタの雰囲気も醸しているし、率直に別にそんなに悪くはない様にも感じられる。 しかし、そこから先はと言うと、これがひたすら怪物と化した住民が襲ってくるだけ、という単純極まりないホラーになってしまう。「何故」彼らが、しかも「このタイミングで」襲ってくるのか、という部分が全く謎であり、加えてどうもそれを説明する気もまるで無いよーな感じなのだ。なので正直、ホラー展開開始から最終盤までは、これは「お話が成立していない」と思って観ていた。 そこで、あの妄想オチだ。確かに「お話が成立していない」ことについてはこれで説明がつく。罪深いのは、ここで何から何まで全部妄想でしたあ(=舞台設定も全部ウソでしたあ)、としてしまったことだ。正直、これでは『SIREN』でも何でもないではないか。これは、元ネタの外皮を纏った極めてレベルの低いサバイバル・ホラーだ。何故「極めてレベルが低い」かと言えば、サバイバル・ホラーとしてすらもお話に整合性を付けることを放棄して妄想オチにしてしまっているからだ(加えて、何故そんな妄想を抱くに至ったかという理由の部分も極めていい加減だからだ)。これはリメイク以前の問題だし、リメイクとしても前述どおりリメイクと呼ぶのが憚られる様な有様だ。雑で手抜きで魂の入っていない、酷い映画だ。 ※実は、どうもラストに少し仕掛けがあるようなのだが、とにかく主人公の妄想設定がご都合主義すぎて、そういう仕掛けを施せる様な整合性が物語に存在しないので取って付け感が甚だしい。ラストでそんなこと言われても、残りほぼ全部のつくりの悪さは挽回できねーよ、という感じ。 例えそんな今作でも、多少なりとも「怖い」なら、ホラーとしては存在価値が無いとは言えない。しかし、これが全く怖くない。目から血ィ出した人間がワラワラ襲ってくるだけで、今どき何が怖いというのか。そのうち一人は何故かココリコ田中だし(お笑い芸人がやったらそれはコントでしょ、と)。そもそも、何で原作準拠の禍々しいクリーチャーを出そうという努力すらしないのか。原作の「日本的な」怖さを実現する、とかいう以前のレベルで、つくづく魂が込められてないのだよね。。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 2点(2020-07-26 22:44:33) |
《改行表示》59.《ネタバレ》 背景設定としては15世紀の出来事を発端にして、1976年の事件と29年後(2005年)の今回の事件がつながっていたことになっており、いわば八つ墓明神の祟りのようなものが一貫していたらしい。「赤い服の少女」の赤い服は、むかし疫病(天然痘)の患者が着せられたものかと思ったが関係ないか。また赤と疫病からは「赤死病の仮面」を連想するがだから何だということはない。ちなみに海底ケーブルの切断というのは確かに不気味だ(2003年、伊豆半島沖の初島)。 内容としては、最初から薄っぺらいので真面目に見ようとする気が失せる。南の島(設定は伊豆諸島付近だが撮影は八丈島)で、陽光がさしていながら陰のある雰囲気を出そうとしたようでもあるが、変な外国人居住区とか変な住民、変な像、変な儀式など上っ面だけ適当に作った感じなのは気が抜ける。煙草の銘柄がKYONだとかいうのは全く面白くない。 観客を飽きさせないよう見せ場をつないでいるようではあるが、何かあるのかと見せておいて結局何もなく肩透かしだとか、光過敏性発作を起こしそうな場面(DVDの最初に警告が出る)が延々と続いてだれるなど、それほど感心されられるところはない。最後に意外な展開もあるが、「まさに奇跡」と言い訳したり、こじつけじみた説明でごまかしたりするのでうまく騙されたという気もしない。 ただ光の明滅とか大音響など刺激的な作りなのは特徴的かも知れない。鉄塔の場面では、台詞がかすむほどのサイレンに代わって大仰な背景音楽が鳴り続ける中、空が赤くなっているのが見えたという趣向は悪くなかった。 そういうことで別に恨みはないが、好意的ではないので低い点にしておく。 なおキャストとしては、主演の市川由衣という人は19歳くらいで可愛く見えるが、今回また変な役をやっている高橋真唯(当時)も、この人らしい個性的な可愛さを見せている。ほかは可愛くない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 3点(2020-07-25 08:25:41) |
58.ちょっと捻りがあるけど、よくあるB級ホラーかな。 【Yu】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-08-12 06:12:46) |
57.《ネタバレ》 人から奨められて観たら、やはり面白かった。演出が実にシャープで、日本という馴染みのある空間での話なので、外国のホラーよりもどうも怖くなかったが、一場面一場面の怖さへの演出は、非常にセンスがあふれていたように思う。ヒッチコック映画のように、怖い映画のためのサービス精神満載で、評価がひくいのが不思議なくらいだ。主演の女性の目も非常に尋常でないところが、ラストの落ちだったか・・と納得がいった。お金はかかってないが、秀作だと思う。 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-14 01:42:50) |
《改行表示》56.素直に怖かった。暗くて、怖くて… よくあのゲームを上手く映画化できたな、と。 やはり堤監督は凄い。映像も美しかった。 ゲームをプレイしていないので、ゲームとの相違はわからないが、映画は映画で一つの物語として成立していると感じた。 |
《改行表示》55.《ネタバレ》 「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」ってそういうことかと!終始ずっと惹き込まれて観れました。辺鄙な島の謎めいた雰囲気とか、ああいうの好きです。ラストでガンガン鳴り響くサイレンの音が狂気めいていて頭から離れない。あとエンドロールもきれいで良かった。ちなみにゲームの方はやってないので予備知識ゼロで観た。 ココリコ田中がなんか笑えたけどまぁどうでもいいや。 【ピンフ】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-09 03:43:01) |
54.原作であるゲーム「SIREN」は廃墟や昔ながらの日本家屋や村の風景が独特の不気味さを演出していていたが、この映画にはそういった原作の良さがあまり感じられなかった。ただ、ゲームの先入観を持ったまま鑑賞していたためか、あのラストは意外にビックリした。というわけで、期待せずに観たら面白いかもしれません。 【mickey】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-01-19 06:36:52) |
《改行表示》53.この監督のわざとらしいイタい演出は、もともと個人的に好きになれなかったのだが、まさか本作の監督を務めることになるとは・・・・。 超一級のホラーゲームが、超B級ホラー映画に成り下がってしまった。 ゲーム版(オリジナル)は、私が色々観てきたどんなホラー・サスペンス映画よりも怖いです。 ゲーム版と比較しないとしても、単純にホラー映画としてこの出来は・・・。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 0点(2009-01-14 02:04:54) |
52.怖かった。邦画・洋画問わず、ホラーで久しぶりに「うわっ!」という感覚が何度かありました。ゲームが原作であることは知っていましたし、「SIREN」のストーリーもわかっていたのですが、この映画の原作である「SIREN2」は見たこともプレイしたこともなかったので、映画のストーリー展開が全く読めなかった。面白かったです。2を買ってやってみようかな・・・。 【あるまーぬ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-12-04 01:44:30) |
51. このサイトの「あらすじ」でゲームソフトが原作だということを知りました。どおりでストーリーがないわけです。雰囲気だけのホラーですから、納得いかない人も多いと思います。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-08-22 23:51:40) |
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《改行表示》50.《ネタバレ》 ゲームは未プレイですが知識だけはあるもんで。それがいけなかったのかなぁ・・・ 森本レオは怖いです。本編なんてどうでもいいくらい彼のインパクト。 【悲喜こもごも】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-07-28 22:52:23) |
《改行表示》49.ゲームにもドラマにも疎いおかげで楽しんで見られました。 鉄塔のシーンは音楽ともども萌えますねー。 あの島の不思議な感じも好き。 オチを知った時はSAW1のような衝撃が走りました。 二度目からは謎の検証として楽しんでいます。 カラフルなEDも凝ってていいですね。 思わずCD&DVDの中古を買ってしまった私。 どうでもいいけど、市川由衣さんは前田亜季ちゃんに 似てるなーと思ったw 【ひろほりとも】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-29 16:04:52) |
《改行表示》48.映像はトリック的な感じだがそこに笑いはまったくなく、そのカメラワークが逆に恐怖を扇ぎ立てる。 そして音響が特色のあるもので昔の感じと近代的な感じがマッチ。 見終わった感想としては非常に不思議であり不気味であり、どこまでが現実でどこまでが妄想か・・・・・。 【甘口おすぎ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-19 19:08:46) |
47.《ネタバレ》 森本レオが怖かったです。とりあえずそれが一番印象に残りました。妄想落ちはどうかと思いましたが、他の方も書いているように4度目のサイレンの話がただの妄想落ちでは無いと言うことをほのめかしており、まあ、それなりに納得できました。 【丸に梅鉢】さん [地上波(邦画)] 5点(2008-04-02 23:34:00) |
46.《ネタバレ》 正直、「退屈だなあ」と思って見ていたが、ラストでオチが明かされたところで、すべてがひっくり返った。いきなり好きな映画になっちゃった。このオチは秀逸。途中、「おかしいな、納得できないな、ダメな脚本だな」と思っていた要素のほとんどが、オチがわかったところで合理的に解決する。その爽快感がすばらしい。残りのいくつかの要素は矛盾したまんまだけど、それを差し引いてもいいくらい。ポイントは、なぜ島民は「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」という掟を作ったのか。その真相にグッと来ます。こういうの、好きです。まあ、ある意味、オチだけの映画とも言えるけど。「シックスセンス」や「輪廻」は映画の最初でオチが全部読めて、すごくつまらなかったけど、「サイレン」のオチはまったく読めなかった。ココリコ田中が「サイレンなんて鳴ってない!」って言うところで、背中がゾクゾクっとした。 【コウモリ】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-31 11:33:45) (良:1票) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 怖いのは島民たちの陰謀の存在であり、それがちらついていないので、怖くない。 目から涙のように流れる血は笑っちゃう。 |
44.《ネタバレ》 期待して見出したのですが、撮影場所のせいかもしれませんがチープ過ぎて閉口しました。落ちもまさか妄想とは・・・。他のみなさんも書いてますが、レオさんの演技の新境地は見れたので、納得しますw(レオさんで+1点) 【ペスカトーレ手塚】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-09-19 15:39:47) |
43.怖くないし面白くもない。それにしても、序盤のテンポの遅さにはビックリさせられた。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-09-16 22:19:22) |
42.堤幸彦作品は笑わせてナンボ。怖くない散漫なホラー作るんなら、コメディ仕立てのミステリ作品にすりゃいいのに。キャストもコメディ要素、高い目なんだし。んで、堤幸彦作品はロケ地が「島」だとダメだ法則、発見。観光ついでで映画を撮ってるとみた。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-08-08 01:45:01) |
41.《ネタバレ》 タネが明かされた瞬間は、正直ガッカリしました。何だ、結局妄想オチかと。でもエンディングを見ているうちに、考え直しました。鉄塔から落ちるまでに市川が目にしていたものは、全て手帳に感化された妄想との解釈が可能です。だだし、4回目のサイレン後の行動は、それでは説明がつかない。彼女が手帳の続きを見ていない以上、殺戮を始める必然性がありません。別の要因があるはずです。目まぐるしいカット割りのエンドクレジット。その中で異質だったのが『人魚伝説』のくだり。島民が人魚を食べて不老不死になった御伽話が,再度強調されます。人魚は英語で「SIREN」。人魚伝説は本物だった。市川(阿部)は、殺された人魚に成り代って、島民(の末裔)に復讐を果たしたという見方が妥当でしょう。赤い衣をまとった高橋真唯は人魚の霊。彼女の姿を目にしているのは、島外者である森本と市川だけです。それなら辻褄が合う。ただ腑に落ちないのは、高橋に足があったこと。それは人間である証。では伝説はデタラメなのでしょうか。いや全てがウソとは思えません。島民が若い女性をなぶり殺しにした事実はあったのかもしれない。島には偶像崇拝の風習があります。流行り病が引き金となって、集団凶行に及んだのではないか。魔女狩りと同じです。鏡に映るとDOGはGOD、LIVEはEVILに見えるように、島民の目に彼女はどう映ったのか。自分たちの行動を正当化するために人魚伝説は生まれたのだと思います。惨劇は人魚の呪いではなく、少女の恨みによって引き起こされた。彼女にしてみれば、島民は全て化物に見えたでしょう。断末魔に耳にしたであろう“サイレン”は、民衆の狂気の叫び声か。終始物悲しい表情の彼女が一瞬だけ浮かべる笑みに、震えます。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-04 19:06:55) (良:1票) |