5.《ネタバレ》 この時期の身体は大人だけど内面は未熟なところが出ている序盤・・・
女『あたし、もう妊娠してるかも、もう二か月も生理がないんですもの・・・』
男『何だって?どうして今まで言わなかったんだ・・・』
女『だって、はっきりわからなっかたから。そういうことは、あなたが教えてくれると思って安心してたんだわ・・・』
男『無知すぎるよ、君は・・・』
此処で、無知なのはオマエや・・・とツッコむ私。
女『一度や二度なら大丈夫・・・あなた、そう言ってたじゃない・・・』
そんなマヌケな事まで言ってたのか・・・と更にツッコむ私。
女『どうしたらいいの?・・・』
ここでチャイムがなりフェードアウト・・・ん~、青春。
この序盤だけだと、この先どうなるの?って感じだが、この映画は色んな意味で凄い映画です。
先ずは若干15才でのヌードを惜しげもなく披露した関根恵子(高橋恵子)の体当たり演技。
そして、そのヌードという話題が先走りがちだが、未成年の妊娠という題材を確り描けている点。
これは後に金八先生なんかでも扱われた題材だが、結末は違えど今作の方がインパクトがあり、より命の尊さが伝わってくると私は思いました。
盗んでしまった硫酸の使いどころ・・・終盤のおじ様の絵画に硫酸を撒き散らし溶けていくのを眺め、続いて金魚鉢の番いの金魚に、最後に叩き割った硫酸の瓶に指先をつける・・・この一連のシーンが、この時期の少女の有耶無耶な感情が現れていて好きです。
結局のところ、15才とは思えない大人びた関根恵子の存在感には驚愕せざる負えず・・・彼女の存在が、この映画を1ランクも2ランクも押し上げている気がします。
そして、この頃の関根恵子が魅力的なのは勿論だが、人妻になった現在の熟しつつ美貌を保っておられる高橋恵子さんもタイプな私です。