78.《ネタバレ》 レ・ミゼラブルの世界を2時間で表現するのはさすがに無理がありますが、ストーリーをほぼジャン・ヴァルジャンの逃走劇に絞ったことで緊張感あふれる作品に仕上がっていて、原作や当時のフランスの状況を知らなくても楽しめる作品に仕上がっています。 【TM】さん [地上波(字幕)] 7点(2017-03-29 23:59:25) |
77.人間らしさというか人間臭さが殆ど伝わってこない、ある意味無情な映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-03-15 21:16:03) |
76.《ネタバレ》 いえ、全編を映像化するなんて到底不可能だと分かってるんですよ。原作は、「ファンティーヌがコゼットを妊娠するに至った経緯」だけで1章使ってるような話なんですから。で、見始めて、ファンティーヌ逝去くらいまでは、まあ何とか真面目に筋を追っているなあと思っていたのです。ところが、コゼット救出劇あたりから、物凄い勢いで進んでいく。というか、ほとんど別物の話になっている。(1)テナルディエの登場が、あの宿屋の1シーンだけだなんて!意味ないやん!(2)マリユスが全般的に弱っちすぎ、というかアホすぎ。コゼットがどこに惚れたのか分からん。(3)バルジャンがコゼットに自分の過去を滔々と語ってしまうなんて、それはやっちゃいかんでしょ。全部の罪を黙って自分1人で背負うという覚悟こそが、彼のアイデンティティなのに・・・。(4)革命の描写がしょぼすぎ。ちっとも民衆の威力が炸裂しているように見えない。それと、革命軍メンバーも、アンジョルラスはじめ幹部連の気高さと誇り高さがあってこその感動なのに、あれはその辺の武装オタクレベルです。(5)バルジャンに解放されたジャベルが、すぐに任務に戻って再びバルジャンを追い続けるなんて、脚本家はあの解放の重さと意味を分かってるのか?(6)下水道のマリユス救出は、それをバルジャンが行ったことを誰も知らずラストまで行くところに意味があるのに・・・。これでは、原罪もなければ救済もありません。(7)というわけで、ジャベルが入水して爽やかな笑みを浮かべるバルジャンに至っては、「何じゃそりゃ?」の世界なのです。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-04-20 02:30:18) |
75.ラストの身の振り方もジャベール署長が一番印象的だけど、「レ・ミゼラブル」という割にはジャン・バルジャンの苦悩や絶望、またコゼットと共にいる希望などの描写がイマイチじゃないかな。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-09 19:40:34) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 原作を読んだことはありません。ですが、思っていた程小難しい作品ではありませんでした。万人が楽しめるように作られています。ちゃんとエンターテイメントとして成立しています。2時間強という長尺ながら、全く時間を感じさせることのない作品でした。 この作品は、絶望と希望が良いタイミングで入れ替わるところに大変魅かれます。絶望的な状況下の中に必ず希望が生まれるんです。事態は好転と暗転を繰り返していきます。まさに人生の縮図を見ているようです。 はじめはただ単純に、ジャン・バルジャンが、ファンティーヌが、コゼットが幸せになり、彼らの願いが叶うことを願っていました。 劇中最も過酷な状況下にも関わらず、コゼットのために生きぬいたファンティーヌ。彼女がコゼットと会えないままに、非業の死を遂げたことに憤りを感じ、その怒りの矛先はジャン・バルジャンと共にジャベール警部に向かいます。ジャベール警部は公平さを欠き、弱者を虐げる悪徳警官だと、そう刷り込まれてしまった気がします。 ですが、ラストまで見てしまうと、ジャベール=法であり、そこには善も悪もないということにようやく気付かされます。思えば、ジャベールは法の長所と短所を見事に体現しています。法は遵守すべきもの。その一方で、法は必ずしも万能とは限らない。『法=善』は常に成立するわけではない。そういった当たり前のことに改めて気付かされるのです。しばしば法は人権と対立する存在なのかもしれません。ジャベールが見ていたのは人間ではなく、その人に付属している『罪』だったのかも。 ラスト、命を助けられたとき、ジャベールははじめてジャン・バルジャンという人間を見てしまいます。そして彼の中で葛藤が生まれたのでしょう。法がすべてだったジャベールにとって、ジャン・バルジャンの罪は裁かなければなりません。ですが彼はジャン・バルジャンを見逃すことを選択してしまいます。『罪人を見逃すという大罪』を負ったとき、ジャベールが法の番人として、自分自身に罰を下したのはもはや必然だったのかもしれません。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-18 13:20:10) |
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《改行表示》72.ジャン・バルジャンとジャベールの関係を重点的に描いた構成は、重厚な印象でとても良かったと思います。 ミュージカル版はどちらかと言うと、愛を奏でる華やかさや切なさがメインの印象ですが、こういった重苦しい苦悩もレ・ミゼラブルの1つの側面ですね。 序盤から泣いてしまいそうなシーンがちらほらあったけどなんとか耐えましたが、終盤は流石に堪え切れず涙が溢れてしまいました。 いろいろと考えさせられるいい作品だと思います。 あと、証拠もないのに告発はしないという精神には感服しました。 日本もフランスの司法制度を少しは見習うべきかも知れませんね。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-07-06 13:41:00) |
《改行表示》71. あまり他との比較において評論するというのは、正しいやり方ではないかもしれないけれど、ミュージカル版と比較すれば、比較するほど良さがわかる映画。 あちらでは、どうしても駆け足になって底の浅いものとなったジャン・バルジャンとジャベールの人物造形がとても見事で、いろいろなことをじっくり考察しながら見ることができました。 あと、コゼットの女優さんが目がキラキラして可愛らしいのも好感度大 8点→7点 一旦購入リストからはずすため 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-15 15:26:06) |
《改行表示》70.《ネタバレ》 私にとってリーアム・ニーソンの最高傑作です。シンドラーのリストより上です。 エポニーヌの出番が全くないと言われますが、ジャンバルジャンとコゼットがよく描かれていて素晴らしいと思います。 特に印象に残ったのは、やはりジャベール警部との最後の対決ではないでしょうか? ジャベール警部は自分の持っている正義を貫き通すために、否、貫き通すことと、ジャンバルジャンを助けることを天秤にかけることで、死んで自分の人生を全うしたのだと思います。 私は2012年のミュージカル映画のジャベールより、こちらのほうが好きです。 その後の展開が描かれていませんが、これはこれで傑作だと思います。 何度観ても飽きません。奥が深いです。 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 10点(2013-01-11 00:29:05) |
69.《ネタバレ》 ヴィクトル・ユゴーの原作は私の生涯ベスト(そんなに長く人生生きてませんが)の小説ですので完全に公正な評価は出来ていないでしょうが、なるべく偏りのない感想を述べたいと思います。まず良かった点、1.とにかくテンポ良く話が進む。映画化に余計なエピソードはまるごと削除して長大な大河小説を2時間強に見事に纏めています。2.ハリウッド映画ならではの豪華なセット。ハリウッドで無ければあれだけの街のセットやエキストラは使えなかったと思わせるものでした。ここはダメだと思った点、1."絶望"が足りない。レ・ミゼラブルの登場人物は題名の「哀れな人々」の通り誰もが悲しさを抱えている。特にジャン・ヴァルジャン、ファンティーヌ、コゼット、ジャヴェールはそれぞれ人生の悲しみを体現しているキャラクターであるが、劇中ではとにかく描写が生ぬるい。ダーレン・アロノフスキー監督やデヴィッド・クローネンバーグ監督みたいに絶望感を与える演出を得意とした監督だったら作品の印象は大きく変わっていたと感じます。2.ハイライトとなっている六月暴動の描写がショボい。ABC友の会が参加する六月暴動がこの映画のクライマックスへと繋がる重要なシーンとなっているが、エキストラはのろのろと動き全体的にやる気あんの?って感じて撮影されている。監督やる気あんの?3.これは原作好きの戯言ですが個人的に好きなエポニーヌのエピソードがまるごと無い。エポニーヌはコゼットの里親だった小悪党テナルディエの娘でなんとマリユスに惚れてしまう。しかしマリユスはコゼットを愛しており自分は全く意識すらされていないことを知るが、それでも彼の為に尽くし彼の為に死んでいく。報われない愛・無償の愛を貫いたエポニーヌは「あゝ無情」を体現したキャラクターの一人です。彼女のエピソードが無かったのは非常に残念でした。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-18 00:01:23) |
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68.とても壮大で重厚な物語。人の心は変えられる。人の心は変われる。物語も映像も音楽も美しい。そして、後で印象に残るシーンが多い。何よりもジェフリーラッシュ。存在感ありすぎ。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-14 17:40:32) |
67.一場面、一場面が絵のような世界観が素晴らしかった。役者には差がありますね。メインどころは皆上手いけど、脇はどうってことない。 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 17:08:25) |
66.ジャン・ヴァルジャンとジャヴェールを中心に据えて、よくコンパクトにまとめられた映画だと思います。これは、これで良いのかも。しかし原作を少しでも読んだ者には、あれもない、これもないで物足りないと思います。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-19 21:17:02) |
《改行表示》65.ロベール・オッセン監督版(1982)を見てからの鑑賞です。 オッセン版で不足と判断されたシーンを強化したという印象が強かったですね。 オッセン監督の方はジャン・バルジャンを終始中心に据えてるのに対し、この映画ではコゼットやマリウスの個性が正面に出てきています。それは悪いことではないのですが、その分ジャン・バルジャンの描写が薄まった感がありました。 これは個人の好みだと思いますが・・・。 オッセン版の淡々として多くを語らない映像の方が想像力をかき立ててくれるような気がします。 ジャヴェール警視が自ら死を選ぶシーンは難しいですね。 オッセン版ではあっさりでしたが、この映画ではその経緯を丁寧に描こうとしていますが、成功してるとは思えません。 根本的に不可解だからなのでしょう。 でもそれにチャレンジしたという点は評価していいと思います。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 18:57:46) |
《改行表示》64.随分前に見たのですが、かなり印象に残った映画です。 悪人は善人になれるのか、改心がテーマ。 この映画を見た後、とても考えさせられました。 【ひめ】さん [DVD(吹替)] 9点(2008-03-02 14:50:30) |
63.中世モノは苦手だが、意外と退屈せずに見ることができた。重い刑罰を受け、脱走を図った囚人の何かスッキリしないハッピーエンドとでも言うべきだろうか。人生はやり直しがきく。そんなメッセージ性もあるだろうか、ただ、一筋縄ではいかないこともさることながら、改心した主人公を追い詰める警部の執念や、主人公の最後の含み笑いはどうも後味が悪いし、ともすれば醜い描写にも思えた。正義に固執しすぎか。しかしクレア・デーンズはカワイイね。 【Andrej】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-21 21:03:04) (良:1票) |
《改行表示》62.リーアム・ニーソンの物腰柔らかで情熱に溢れた演技に好感をもてました。 原作未読・舞台未見なので内容が凝縮された本作でも充分に楽しめましたが、是非一度長い長い原作を読み舞台も見に行ってみたいですね。本作の良さはそうして初めて解りそうです。 【黒めがね】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-06 20:37:11) |
61.《ネタバレ》 誰もが知る名作の長編小説をコンパクトにまとめた作品。改心して人にどれだけ慈悲を与えても過去の過ちはぬぐいきれないものですね。リーアム・ニーソンとジェフリー・ラッシュは光ってました。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-20 21:23:55) |
60.イギリスでミュージカルを見てすっごく感動したので、日本でDVDを借りました。コゼットのイメージが少し違ったかなぁ。。あと、なんで、なんでエポニーヌが出てこないの??と思ったけど、テンポも良かったし、なかなか面白かった。でもやっぱりミュージカルは本当に感動して泣いたから、その感動と比べてしまうと普通かなぁ。。。でもやっぱり、単に先入観なしで映画として見た時人に勧められると思うので、7点献上。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-16 12:36:12) |
59.《ネタバレ》 この作品でリーアム・ニーソンが好きになりました。8歳の頃に親が「ああ、無情」の童子書を買ってきました。「なんで、こんなの買うんだ。マンガの方がよっぽどいいのに。」と当時はまったく読まず、10年以上経ってから全部読破しその内容に感動し、映画も観ました。はっきり言って原作を読んで映画でリメイクしてどちらも好きな作品になるというのは僕の中で稀です。良作ですね。 【湘爆特攻隊長】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-02-09 00:29:55) |