6.《ネタバレ》 映像的には満点でした。
ヒースの丘の上を流れていく雲、荒涼とした海岸、とても素晴らしかったです。
また戦闘シーンや決闘シーンも自分的には満足できるものでした。
ただ、ストーリー的には主役二人が……
イゾルテには、まだ同情すべき点もありますが、
トリスタン、忍べよ!ってところです。
彼が王より受けた愛情、恩義、あるいは王と二人で共有した夢、
それら全てよりも一時でも愛?が優先されるっていう恋愛至上主義には、いささか引きました。
だから、最後に彼が愛より国を選んだ時は、ほっとしましたが。
二人よりもマーク王によほど感情移入して見ました。
(ヒロインの女優が好みじゃないと、どうもいまいち、のれないってのは映画を鑑賞する姿勢としてかなり幼稚なのは自覚してるんだけど、自覚したからってどうなるものでもないですねw)
平成23年8月1日追記
恋愛部分以外は、よく出来た話だと思うんですよ。風俗にしろ、戦い方にしろ、非常に資料に乏しい時代を描くのによく上手に本当っポイ嘘をついてるなと。これくらい上手で真面目な嘘ならよろこんで騙されます。
ただ、イゾルテの人物像と恋愛パートがね。何、自分の人生と自由な恋愛を求める暗黒時代の王女w それから、あの本も笑えるなあ。あんなすごい恋愛至上主義、何時代のどこの国の人が書いたやら、ギリシャ哲学にも無いぞ、あんなまとまった文章。
この部分だけ本当っぽい嘘じゃなくて、露骨に嘘っぽい嘘で、白けました。
しかし、とことんイギリス人の女優とは相性悪いなあ。イギリス映画のヒロインの選考基準と、自分の女優の好みには何か根本的な隔たりがあるみたい(笑)