18.《ネタバレ》 「言っていることは分かるけど、結局何が言いたかったの?」という映画。 ジャーナリスト魂を描きたいというよりも、「戦犯をCIAや国連は野放しにしている」という事実を伝えたいとしか思えない内容だ。 フォックス(実在のカラジッチをモデルにしている)はセルビアの英雄と目されている人物であり、そんな人物にアメリカのCIAが手を出したら、国際情勢が混乱するというのは明白だろう。そういった微妙なバランスが存在すると思われるので、CIAは手を出したくても手を出さない、手を出せるけれども手を出さないという政策的な判断をしているのではないか。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の背景を詳しく知らないので、偉そうなことは言えないが、彼が大虐殺に関わっていたとしても、彼を捕まえることで「万事解決」という単純なものではないはずだ。本作を見る限りでは、ボスニアには紛争の傷跡・悲劇の爪痕が色濃く残っているようであり、火種を再燃しないということに専念しているのではないか。 また、ドキュメントで行きたいのか、フィクションで行きたいのか、やや中途半端となったのも大きな問題か。トンネル後のストーリーは完全なフィクションと思われるが、本作のフィクション部分がかなり幼稚だ。ジャーナリストはあくまでもジャーナリストであり、警察でもなければ、CIAでもなく、ましてや正義のヒーローでもない。 「彼に会って虐殺の真相や彼の信念をインタビューしたい」というものならば納得できるが、「何の策略や計画もないのに彼を捕まえたい、恋人を殺された復讐をしたい、金が欲しい」という内容に納得できる観客は少ないだろう。 何とか面白くしようと思い、脚色をどんどんと加えていくうちに、大切にすべき方向性を見誤ったような気がする。 見ている最中は、「ひょっとして、こいつらジャーナリスト魂なんてものは持ち合わせておらず、ただただ生死の狭間で体験できる独特のスリルを味わいたいだけじゃないのか。戦争や紛争がなくなった(実際にはまだまだ絶えないが・・・)ので、ただ危険地域に足を踏み入れたかっただけじゃないのか」と思っていたが、そういった意図もなさそうだ。 題材的には面白そうなのだが、「ジャーナリスト魂」を感じさせる内容になっていないのが残念だ。彼らは危険地域にわざわざ近づく、ミーハーな人間と同じではないかと思ってしまう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-05-23 22:45:31) (良:1票) |
17.マスゴミの傲慢さと戦争の愚かさを訴えたコメディの佳作 【ガブ:ポッシブル】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-02-07 12:40:43) |
16.《ネタバレ》 思っていたよりずっこコミカル。アクションやサスペンスと割り切ればかなり面白い。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-03-19 02:12:15) |
15.《ネタバレ》 こんなにハラハラひやひやした映画は初めてです! 下手なスリラーよりコワイ。内容的な感想としては、恋人&お腹の中の赤ちゃんが殺された時の主人公の感情に「いつもは無感情に冒険気取りで撮ってるくせに」と思ってしまいました。きっと戦争が本気でなくなることを願ってないだろうし、戦争パパラッチとして生計たててるんだし、スリル求めてるんだし・・・と思ってあまり同情は出来なかったです。けれどそう思われても構わないというスタンスがあったんじゃないかなという気がしました。自分たちジャーナリストを、崇高な意識と使命感で行動してるかのようにカッコつけたりせず、ごくごく普通の仕事人間として見せているように思えました(報道人のサガの特有性を除けば)。彼らの仕事は真実を伝えること。その真実を変えてより良い世界にしようとする仕事ではなく、ただ事実を伝えるだけで、それ以上でもそれ以下でもないのだから。なので、彼らが伝えたいことは自分の彼女が殺されたことじゃないし、それに同情してほしいわけでもないし、これに関してはただただ戦犯が捕まらない本当の理由を伝えたかったんだと思います。で、そこは映画を見て受け止めました。けれど「まさかと思う部分が真実」というのは、どの部分なのか細かく気になったりします。銃で撃たれそうになってみたら知り合いだったとか、斧で殺されそうになってみたら間一髪で助けが入ったとか、副社長の息子がスゲー活躍っぷりだったりとか、それも事実だったらスゴいなーって思うわけですが・・・。なぜALLノンフィクションで話を進めないのかと思いましたが、フィクション混ぜてぼかさないと生活していけない大人の事情があったりとかして・・・そう考えるとさらにコワイと思いました。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-12-16 04:12:22) |
14.《ネタバレ》 CM観てたらコメディだと思ってたんだけど、実話に基づく結構マジ映画?だったらもっと社会派テイストの真面目な映画にしたらいいのになあ。 【カエル本舗】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-11-10 19:05:40) |
13.恋人を殺された、ジャーナリストの無鉄砲で危険いっぱいの報復を息つく間もなくグイグイと画面に引き込まれて面白かった。これ程ハラハラさせられた上にゾクゾクと襲ってくる何とも言えない恐怖感がたまりません。創作部分も有りますが、実話とは思えない程の迫力でした。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-25 22:55:57) |
12.《ネタバレ》 まず、似てるな~と思ってたらリチャード・ギアでした… お年をお取りになりましたねぇ(溜息) 内容は 国や民族の戦争の無い平和な島国である我々日本には、ちょっとわかりにくい内容であったかな。 報道=ジャーナリスト 誰かが最前線で取材をし、それを平和な国の平和なお茶の間のテレビで見る そこには命をかけている人たちがいるのを忘れてはいけない とオモイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-09-05 08:00:33) |
11.実話がベースになっていることが、映画としては悪い方向へ作用したようです。何を描きたかったのか? 報道なのか、CIAの糾弾なのか、復讐なのか。どれも中途半端で、緊張感もあるけど空振り感も強い。笑えない内容を扱ってるはずなのに、そこそこ笑える創り方にも問題がありそうです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-07-21 01:30:37) |
10.何か煮え切らない感じ。ご都合主義の展開がいけないのか、戦争の悲惨さをかいつまんで説明していることがいけないのか… 実話と言うけれど、なんだか調子いい… ま、娯楽映画と割り切ればそこそこ面白い。でも、テーマ重いんだよなぁ。そもそも、こんな悲惨な題材、娯楽なんて言っちゃいけないかな? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-15 00:07:52) |
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9.3~4ヶ月位前に見たけど、内容をあまり憶えていないところをみると面白くなったんだろう。 民族紛争と元恋人が殺されたことをごっちゃにしているジャーナリストの姿を描いていたような気がする。 モデルとなった戦争犯罪人のラドヴァン・カラジッチもこの映画と同じようなこと(CIAに匿われていた)を証言していたなぁ。この映画を観て思いついたのだろうか? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-05-29 00:32:37) |
8.《ネタバレ》 ちゃんとストーリーがあって驚きました。最終的にあっさりボスが捕まりすぎで噴いた。 【えむぁっ。】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-03-27 03:36:28) |
7.《ネタバレ》 実話に基づいてるらしいがホントに親玉があんな簡単に見つかるのだろうか?「I FOUGHT THE LAW」につられて観たが全体的にイマイチだった。 【より】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-02-28 23:57:54) |
6.紛争の背景をよくしっていれば おもしろいんだろうなあ。 別の国だけど、日本人ジャーナリストで撃たれて亡くなった方も 深入りしすぎたのかなあ 【kaz】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-14 11:00:35) |
5. これがジャーナリストの心意気だ、というお話を作ったつもりなのだろうが、それにしては話の描き方がボスニア側からの一方的な勧善懲悪のフィクションとなっていて、事実に公平であるべきジャーナリスト精神と、そこがまったく両立していない。おなじく描き方の一方的な戦意高揚映画と、あるいはランボーのような娯楽B級映画と、結局ちがわないのとちがうか? まじめな映画と思い込んではいけない。 【goro】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-01-21 04:39:04) |
4.全体的にイマイチ感が漂う映画。コミカルな面もありつつシリアスな所もあるがどっちも中途半端な気がした。 【映画】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-12-07 13:37:08) |
3.《ネタバレ》 もうちょっと深みのある内容を期待していた。どたばた映画になってしまった。 政治的メッセージが並ぶけど、どこか興味本位で踏み込む部外者のように見えてしまい、 違和感が残る。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-26 00:34:05) |
2.《ネタバレ》 ごくごくありふれた今を生き、生死を分かつような危険な目にあったことなど無い。そんな私には戦争報道に命を賭けるジャーナリストの気持は、きっと一生分からないままなのだろうと思う。最愛の女性の為に、彼女がかつて暮らしていた街の為に、あまりに無謀すぎる復讐だったかもしれない。でもこの映画は、ひとりのトンでもない報道マンの姿を描いた立派な作品だと思う。しがらみの多い世の中、報道では真実全てを伝えきれないだろう。駆け回って得た特ダネも何の価値にもならないかもしれない。けれど、こういう原動力に突き動かされてがむしゃらになるアツさって、きっと大切だなあと思った。 【SAEKO】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-10 00:52:09) |
1.《ネタバレ》 フリーチベット!と現実社会で叫んでいたリチャード・ギアを見た後では、もっと骨太な展開であろうと勝手に予想していた。ところがこの不幸な民族紛争を恋人の死に集約しすぎた余り、虚無感、怒り、絶望感などすべて浅薄に思える。この主人公の報道姿勢が、いかに上っ面の怖い者見たさに答えるためだけのジャーナリズムであるかということに、上司のそれとのコントラストが生まれず、更に深みが出ない訳だ。 |