361.名作と呼ばれるミュージカル映画はいくつかの名曲の中の名曲と残りの映画を長引かせるものでしかない退屈な駄曲で構成されていて、それがミュージカル映画の一つの欠点でありましたが、この映画は惜しげもなく投入される既存の大ヒット曲だけで構成されており、それもニコールとユアンが全て吹替えなしで素晴らしく歌いきっています。ミュージカル映画が衰退した時代の中、今後ミュージカルの再興があるとすれば主流はこのような映画となるでしょう。ストーリーは椿姫であり、ロミオとジュリエットでしかない所に、逆に製作者がこの映画の歌曲や踊りといったエンターテイメントの部分に大きな自信を持っていることが窺えます。ムーラン・ルージュという実在の、華やかな歴史がある社交界を舞台にしてムードを高める演出もニクイ。最初から最後までハイテンションで、観客は考える暇も無く、次から次へと押し寄せる音と光の波にのまれるしかありません。 【Arufu】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-08-06 05:04:58) (良:2票) |
360.ゴージャスを通り越したゴテゴテの装飾過多、電飾チカチカ目はチカチカ、ピカピカギラギラの金銀メッキが施された猥雑な世界に気持ちもギラギラ、音楽はガンガン頭もガンガン、一夜の享楽に酔いしれての乱痴気騒ぎで目はグルグル。その中で生まれた真実のはかない愛の物語。バズ・ラーマンの描く“The Love”とか“The Truth”って毎度のことながらはまってしまうわ。R-15指定にしたい物語。お子様には観せられないっていう意味じゃなくて、大人のおとぎ話として楽しみたい、シャクだからおこちゃまには観せてはあげないからね~っ、世間の垢にまみれてから観においで~っていう気分になった作品です。 【宝月】さん 9点(2004-05-25 15:09:42) (良:1票)(笑:1票) |
359.音楽も映像もハデな映画だけれど、だからといって好きなわけでもなく。 バズ・ラーマンが一時期もてはやされた後急速にフェイドアウトしたのは、やっぱりアダ花だったからじゃないかと。 「ロミ+ジュリ」のように既存のものを自分流に作りたいのだろうけど、舞台も歌も「借り物」じゃ凝っててもお手軽な感じ。 前売券についてたミニCDもすぐ人にあげてしまったし、好きな歌が使われて喜ぶ人ばかりじゃないのだよ。 仲間として登場する画家トゥールーズ=ロートレックのファンにも好かれにくい映画ではないかと思うし、洋楽やアート好きな人はかえって抵抗あるかも。 ニコールとユアンは歌がんばってるけど、ムーラン・ルージュ(赤い風車)にあわせて赤が基調なのも落ちつかず、デコラティヴで喧騒多き猥雑さ。 いつも地味なジム・ブロードベントの派手なジドラーと、「イヴェット・ギルベールが観客に挨拶する」をアレンジしたサティーンのポスターと、ティンカー・ベルみたいなフェアリーになって飛びまわる可愛いカイリー・ミノーグかな、好きなのは。 ムーラン・ルージュの名を知らしめたかもしれないけど、「ロミ+ジュリ」と同じ点にしとこ。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-01-04 07:00:05) (良:1票) |
358.豪華絢爛という言葉がぴったりのセットに衣装、 ファンタジー色の強い演出に色彩効果も抜群で、独特の世界観は確立しているけど、 ちょっとごちゃごちゃし過ぎの感あり。音楽はどこかで聞いたようなラブソングばかりで、 かなり取っつき易いものの、当然のことながらオリジナル性は感じられなかった。 主役の男優さんは中々良かったけど、ニコールの方は可もなく不可もなく。 最近のミュージカル映画は、普通の役者さんたちが演じているケースが多くて、 よくがんばってるなぁとは思うのだが、やっぱりちょっと物足りなさを感じてしまう。 その分、豪華な雰囲気ときれいな映像で、釣り合いは取れているのかな? そういった意味では、女性のほうが高評価を入れそうな作品ではないかと思う。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-22 19:17:16) (良:1票) |
357.怒涛の映像と音楽が濁流のように攻めてきます。一呼吸する余裕もありませんでした。 正直疲れますが私は好きです。主役2人の歌唱力は素晴らしいですね、歌に関してはド素人なので素人なりの感想なのですが。少なくとも私の心には響きました。 これだけの映像と音楽なのでストーリーがシンプルに作られていたのは正解だったと思う。また、この映画の中で描かれている「嫉妬心」は強烈にその感情が伝わってきました。 ユアンマクレガーと二コール・キッドマンの恋愛は若干違和感を感じましたが許容範囲内。 初めてのミュージカル映画でしたがミュージカルというものに好感を持つきっかけになった映画です。 【アップルマーク】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-26 00:46:40) (良:1票) |
356.《ネタバレ》 音楽のチカラは偉大だと感じた。 あまり馴染みのない古典的な音楽を用いることよりも、時代感を無視して馴染みのある音楽を用いた「挑戦」も大きなプラスに出たと考えてよいだろう。 さらにバズラーマン監督の独創性に溢れた映像美も素晴らしかった。 しかし、なぜかこの映画に対して緊張感が感じられなかった気がする。 本来ならば、①映画の中の劇中において、サティーンは公爵に指示されたようにラストでマハラジャを選ぶのか。それとも公爵を無視して貧乏なシダール弾き(実際のクリスチャン)を選ぶのか。 ②サティーンを巡るクリスチャンと公爵の激しいやり取り、嫉妬、憎しみ。 といった緊迫感を得られても良かったはずだ。 なぜ、このような緊迫感が得られなかったかというと、冒頭でほとんどが種明かしされているからではないだろうか。 冒頭においてクリスチャンは生きており、サティーンは死んでいるということが明かされてしまっては、あとはただ単に確認するだけのことになってしまう。 よく映画では、冒頭とラストがくっつくような手法が取れられているが、この映画においては、あのような冒頭は不要というか、蛇足に過ぎない。むしろ映画の良い部分を壊してしまってはいないか。 また、サティーンの「病」というのも、何らかの古典がベースになっているのかどうかは分からないが、あまりよろしくない要素の一つだ。「もう病が進行しており助かりようがない」と観客が分かっていれば、当然サティーンが死んでも観客は驚きはしない。あれでは悲しみも半減だろう。 この映画が「愛」について描きたいのならば、むしろサティーンはクリスチャンを公爵からかばって死んだとした方がよいのではないか。究極の「愛」とは自己を犠牲にしてでも相手を守ることではないか。 だからこそ、冒頭でクリスチャンが生きていることが分かっていれば、ラスト間際にクリスチャンに公爵の魔の手が差し向けられたとしても緊迫感がなく、また、サティーンの病死に対しても「愛」のために殉死したと思えないのではないか。病死では、貧しくても幸せという「愛」を選んだ二人に訪れた悲劇という共感を覚えない。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-09 20:01:51) (良:1票) |
355.《ネタバレ》 もう最高!でした。人を感動させるには道化があってこそ、悲しさが引き立つものと思うのですが脇役の人たちが見事に盛りたててくれました。悲恋の中でユアンの歌声の上手さで、より胸に響きました。今まで見た中でもかなり大好きな映画です。二コールは本当に綺麗だし・・・。彼女は中世っぽい衣装でも何でも本当に綺麗に着こなしてしまいますね。本当に肌が綺麗ですね。大好きです。ミュージカルは突然意味も無く歌いだすのが嫌だったのですが、これは本当にオッケー。気持ちがこもってるからかなー。役者さんも素敵だし、歌も素敵。車の中でサントラいつも聞いています。 【メリーさん】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-10-30 19:40:07) (良:1票) |
354.周りが「期待するほどでもないよ~」と言ってたので不安があったけど、全然!私は大満足でした。ミュージカル好き・嫌いな人はハッキリ別れるのでこうゆうバラバラの評価なのかなと思ったり。私は前者です。歌で愛を告白したり、悲しい気持ちを表現したり。やっぱりすばらしいと思います。主演の二人は歌めちゃめちゃ上手いですね。驚き。公爵もいい味出てたし(後半はただの悪者だけど)、脇役の方達も良かったです。音楽も現代のPOPSがかかりまくって飽きません。内容も楽しいですし、また観たいなと思います☆ Come What Mayが頭から離れない~ |
353.公開当時、自分自身ミュージカルが好きか嫌いか微妙なこともあり劇場で観るか否か非常に迷った。結果劇場では観ることがなかったわけだが、自宅の小さなテレビで観て非常に後悔した。まさに豪華絢爛、シェイクスピアの時代から受け継がれてきた娯楽性とはまさにこのことであり、今作が描くものはまさに娯楽の真髄であると思う。燦然と輝く映画世界、俳優たちの美しい演技、印象的な音楽、まさに映画、まさに総合芸術である。 【鉄腕麗人】さん 9点(2004-01-28 16:30:40) (良:1票) |
352.素晴らしい驚きに満ちた映画。映像と音楽、文字通りそれが奏でる美しくクレイジーな物語。なんとも伸びやかで自由な世界。「どうぞ終わらないで」と祈るほどの、愛しいばかりの空気感は稀有だ。数々のエキセントリックな試みが功を奏して心躍る、胸躍る、HAPPINESSが踊る。愛すべき、間違いなく愛すべき作品。 【よしの】さん 10点(2004-01-02 21:59:49) (良:1票) |
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351.これは好き嫌いが分かれますね。私は面白かったです。二コールキッドマンは高貴なフェロモン姉さんってイメージだったんですけどコミカルな演技もあってよかった。ヤフーでムーランルージュと検索すると同名の大人のお風呂やさんがヒットしてにやりとしてしまったのは私だけでしょうか? 【バチケン】さん 8点(2003-12-13 04:58:23) (笑:1票) |
350.「これ良いから観てみて」と、知人に勧められた映画というのは大抵外れるもの。ましてやミュージカル映画なんて「雨に唄えば」しか観たことないし。どうやって相手を傷つけずに感想を言おうか、観る前から気が重かったのですが、不覚にも8点献上してしまいました。これはミュージカルというよりファンタジーですね。二コール・キッドマンの完璧な美しさは言うまでもないですが、それよりも圧巻はユアン・マクレガー。本当にこの人冴えないんじゃないかと思うほど見事に冴えない男を演じ、しかもあの歌唱力。私は最後までこれは吹替えで、プロの歌手が歌っているんだと信じ込んでいました。さらに、選曲がぶっ飛んでいて良いです。特に前半に「ドサクサに紛れてこんな曲使うかよ?」というのが2、3曲ありました。Kさん、いい映画を紹介してくれてありがとうございました。 |
349.《ネタバレ》 アタシこういう世界大好き。 ニコール美しすぎるわー。 彼女が住んでたあのゾウの家なんて、アタシに金が腐るほどあったらホントに作って住みたいってくらい好き。 でもね、ストーリーは…どうなのかしら? 誰かも言ってるけど、アタシにもユアンとニコールは世間知らずの甘ちゃんにしか見えないわ。 ニコールなんて娼婦のクセに金持ちから散々金ふんだくっていながらずっとオアズケくらわすなんて、娼婦の風上にも置けないわ。 ユアンも脚本家のクセに舞台を台無しにするなんて、北島マヤの舞台に対する情熱(泥まんじゅうだって食べちゃうんだから!)を見習えって感じ。 でもニコールの美しさと絢爛たる世界に意外に高得点なの。 ホホ。 【梅桃】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2003-12-02 17:26:54) (笑:1票) |
348.《ネタバレ》 私はあんまり見てないけどミュージカル超OKです(ちなみにオペラはかなり好き。俗物だな・・)。ビートルズ、マリリン・モンロー、エルトン・ジョン、愛と青春の旅立ち、オッフェンバックのオペレッタ・・・などなど(全体としてヴェルディの椿姫を本歌取りしてますよね、これ。娼婦に札ビラ投げつけてるし・・)いろんなところからいろんな要素を借りまくり、ゴチャゴチャに混ぜて、美しく華麗に派手に悪趣味に仕上げた監督の手腕、その映像に脱帽。悪趣味な自分にピッタリの映画です。「シカゴ」同様、昔のミュージカル映画の名作よりも今を生きる我々にはこの映画の音楽の方がカラダで感じることができると思います。個人的には「シカゴ」よりもこっちの方が好きです。Come what mayは名曲だと思います。二コール・キッドマンの歌が巧いと思えないけど、美貌と演技で十分カバーしてます。こんなに楽しめた映画はあんまりないです。ストーリーにあんまり期待しちゃあミュージカルやオペラは敬遠せざるを得ないものが多いので、そのへんは薄目を開けて(?)見ないと楽しむためには損だと思います。 【しったか偽善者】さん 10点(2003-11-27 22:09:45) (良:1票) |
347.いやいや,皆さん評価が高いですね。うーん,申し訳ないけど,私にはそれほどのものとは思われませんでした。豪華絢爛たる舞台に衣装,冒頭の20世紀Foxファンファーレからして既に作中のものとなっているという凝り方,世紀末の巴里・モンマルトル界隈の薄汚さといかがわしさ(今尚これは変わらない。巴里はそのあやしさが魅力),こうした要素が見事に融合した感があって,見応えがありました。しかし,サウンド・オブ・ミュージックに始まってマドンナにU2,Police???洋楽に疎い私としては楽しめませんでした。↓MTVとか10数年前に見ていた洋楽通の方なら楽しめたのかも知れませんが,私としては,あんなフレンチカンカンには魅力を感じません。ま,飽くまでも19世紀末的なオールドファッションを勝手にイメージした私に責任がありますが,歌に満ちた豪華絢爛たる舞台が見たいのであれば,それこそ「椿姫」なり「ラ・ボエーム」でも見れば,本物の歌に出会えると思います。と,いうことで私としては今ふたつだったので・・・。あ,主役の二人,特にユアン・マクレガーは歌がうまいので感心しました。残念ながらエピソード2は未見ですが,「ブラス!」じゃ,いい味出していたので,もしかすると音楽ものとは相性が良いのかも・・・。 【koshi】さん 5点(2002-12-23 17:07:13) (良:1票) |
346.映画館で見たときびっくりしました。ユアンもニコールも大好きな俳優だったし、想像以上の出来。時代背景は古いのに曲はみんな何処かで聞いた事ある曲で入りやすかった。ミュージカルのシーンも圧倒の一言。ニコールの練習の賜物です。ユアンとニコールが屋根の上で歌うシーン・・まだ始めの方なのに映画館で泣いてしまった(笑)私はラヴストーリーであまり泣いた事なかったけど、歌の力ってすごいですね。普通に言葉で言うとクサイのに歌だと心に染みてくる。ニコールに主演女優賞とってほしかった。DVDも買っちゃいました。 【think】さん 10点(2002-09-18 21:40:07) (良:1票) |
345.じってんだ(`ー´)y。じってんだ(`▽´)ノ彡。もう、泣いちゃうっ(T▽T)。みゅーじっかるキライだし、ユアンもにやけ具合がスキじゃないけど、ストーリだって最初から全部バレてるしなにがどう新しいワケじゃないけどっ!!これは満点(≧■≦)!!映画館で見てドギモ抜かれて、DVD見てハマりまくって、泣きながら同じトコ繰り返しながら謳ってたよっ(←多分たいていの人は引く現場)。いや~、いいもの見せてもらいました(ノ_・、)。アカデミー主要部門逃したのはホンキで残念だけど、私の中では名作傑作大ヒット。あ~、サントラ買わないと!! 【ちっちゃいこ】さん 10点(2002-08-16 03:36:46) (良:1票) |
344.「ウエストサイド物語」や「ジーザス・クライスト・スーパースター」といったミュージカル「映画」の愚作に惑わされることなく、「ワン・フロム・ザ・ハート」で致命的な敗北を喫したフランシス・フォード・コッポラに臆することもなく、断末魔にあったこのジャンルを見事と言う他ない手法で復活させたバズ・ラーマンには畏敬の念さえ憶えます。しかし、まだ若いオーストラリア人がどこで正しいミュージカル映画の作り方を習ったのか? フル・セット(これが大事!)、幻想的な美術・照明・衣装、徹底的な移動カメラ、台詞から歌への移行の仕方、各登場人物の見せ場の作り方、そしてその振付、etc.…と、ほぼ完璧。ユアン・マクレガーの甘い歌声も大収穫。唯一残念なのは、仕方ないことなんですけど、激しくカット割りされる編集がミュージック・ビデオっぽく見えてしまうこと。それと、私的にはテーマに悲恋を持ってきたことが悔やまれます。んなわけで、絢爛豪華な21世紀のミュージカル映画に8点献上。 【sayzin】さん 8点(2001-12-16 00:22:30) (良:1票) |
343.ミュージカルは大嫌いだが、これはOK。100年も前の話なのに、歌は現代の歌。しかもかなり世界的に有名な歌なので、歌うたびに「プっ」と笑いが起こる。そのシーンの為に作られたオリジナルより元ある曲を多く使っているし、セリフはセリフ、歌は歌とあくまで分けているのでスーッと入っていける。あまりに過剰な演出と大げさな選曲、普通ならわざとらしく感じて嫌だけど、曲と時代のギャップがそれをうまくカバーしていてうまい。ただ、あのラストにため息。もっと違うラストはないものだろうか??しかも画期的な設定の割に昔チックなラストはないだろう。どうせなら最後まで、好き勝手なラストに仕上げてほしかった。テーマは愛。「愛が全てさ!」と叫ぶクリスチャンの満面の笑みを見ながら、ミュージカルだから~と鼻で笑う一方で、こういう時代だからやけに心に響く、と思ったのは自分だけだろうか?? 【mmm】さん 7点(2001-11-26 01:19:39) (良:1票) |
342.《ネタバレ》 自分が愛した人から愛されることが人生最大の喜び これはその通りだと思う。 この映画を見て、わたしは自身の行為により、その資格を失ったことに気付かされた。 そんな訳で、この映画のコンセプトに賛同はするが、見ていてどうにも辛かった。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-03 19:47:24) |