モスラ対ゴジラのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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モスラ対ゴジラ

[モスラタイゴジラ]
GODZILLA VS THE THING
1964年上映時間:89分
平均点:6.64 / 10(Review 47人) (点数分布表示)
公開開始日(1964-04-29)
SFアドベンチャーファンタジーシリーズもの特撮ものモンスター映画
新規登録(2003-10-11)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2023-07-16)【イニシャルK】さん
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監督本多猪四郎
助監督梶田興治
キャスト宝田明(男優)酒井市郎
星由里子(女優)中西純子
小泉博(男優)三浦博士
ザ・ピーナッツ(女優)小美人
藤木悠(男優)中村二郎
佐原健二(男優)虎畑
田島義文(男優)熊山
田崎潤(男優)デスク
田武謙三(男優)県会議員
佐田豊(男優)校長
谷晃(男優)静之浦の網元
藤田進(男優)対策本部長
沢村いき雄(男優)神主
山本廉(男優)船着場の船員
野村浩三(男優)自衛隊員
堤康久(男優)船着場の警官
津田光男(男優)自衛隊幹部
大友伸(男優)警察幹部
大村千吉(男優)静之浦の漁師
小杉義男(男優)インファント島長老
大前亘(男優)ハッピー興行社社員
岡部正(男優)自衛隊員
緒方燐作(男優)輸送機操縦補佐
勝本圭一郎(男優)(ノンクレジット)
加藤茂雄(男優)(ノンクレジット)
橘正晃(男優)(ノンクレジット)
オスマン・ユセフ(男優)(海外公開版のみ)
岡豊(男優)
中山豊(男優)漁民
荒木保夫(男優)
古谷敏(男優)(ノンクレジット)
久野征四郎(男優)
宇野晃司(男優)
千葉一郎(男優)
榊田敬二(男優)
吉頂寺晃(男優)
ハロルド・S・コンウェイ(男優)大使(海外公開版)
池谷三郎アナウンサー/名古屋地区緊急避難命令アナウンス
脚本関沢新一
音楽伊福部昭
作詞伊福部昭「マハラ・モスラ」/「聖なる泉」
作曲伊福部昭「マハラ・モスラ」/「聖なる泉」
編曲伊福部昭「マハラ・モスラ」/「聖なる泉」
挿入曲ザ・ピーナッツ「マハラ・モスラ」/「聖なる泉」
撮影小泉一
製作田中友幸
藤本真澄(海外公開版のみ)
配給東宝
特撮円谷英二(特技監督)
中野昭慶(特殊技術 助監督)
有川貞昌(特殊技術 撮影)
富岡素敬(特殊技術 撮影)
鶴見孝夫(特殊技術 撮影助手)
川北紘一(特殊技術 撮影助手)
向山宏(特殊技術 合成)
渡辺明(特殊技術 美術)
井上泰幸(特殊技術 美術助手)
岸田九一郎(特殊技術 照明)
美術北猛夫(美術監督)
編集藤井良平
録音下永尚(整音)
矢野口文雄
スーツアクター中島春雄ゴジラ
手塚勝巳ゴジラ
その他東京現像所(現像)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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123
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47.《ネタバレ》  VSモスラの時に感じた、羽ばたいてる感の無さは、あまり感じなかったので、モスラの動きとしては、いいと思う。
 しかし、ドラマ部分のひどさはどうだ?カメラマンのネエちゃんが見つけたものは何だったのだ?まるで説明がない。島の子供たちの危機も、その前に普通に遊んだりしているカットの一つもなく、唐突すぎる。先生が島の裏に回ると何故か分かっちゃってるのも雑。

 ところで、モスラを借り受けるシーンと、ラストで主人公たちが言及した「人間不信」が、この映画のテーマなのだろうか?
 神の火を弄んだ人間たちに、自業自得と言い放った、神の火の被害者たちの守護神が、なぜかその人間たちに協力し、自業自得の象徴とも言えるゴジラを倒すというのは、それでも人間を信じましょう、という事なのだろうか。
 しかし、この人間たちは、卵を返すでもなく、少美人さえ見世物にしようとする。結局、人間たちはモスラに礼すら言わずに、「礼はよりよい社会を作ることだ」などとキレイ事を言う。

 前作『モスラ』のレビューで、この守護神を私は「軍」だと表現したが、核の脅威に対して守ってもらうようにお願いした今回のモスラは、さながら在日米軍といったところだろうか。この時代の怪獣映画が(と言うかゴジラシリーズは平成になってもまだ、《海外作品でもまだ》)、怪獣同士を戦わせて、その脅威を取り除こうとする精神構造は、ここに由来するのではないか、と疑ってしまう。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 4点(2012-11-09 03:15:57)(良:2票)(笑:1票)
46.《ネタバレ》 ゴジラ黄金期の作品。この頃の作りはやっぱとにかくイイ!モスラはこの作品が、最も生物的に綺麗に撮れていると思う。毒鱗粉を撒き散らしつつゴジラの頭上に迫るシーンが(動きは少々ギコチないが)非常に印象に残る。で、ゴジラ映画ではお馴染みの電流作戦が本作にも登場するのだが、「電圧をあげろ!」「これ以上上がりません!」「上げるんだ!」「ウィーン…バリバリドカーン!」ていう、ありきたりな失敗の構図が笑える。あと、卵から生まれた双子の幼虫モスラが、すごいテカってて、当時、子ども心に「あ、パンみたいだ」と思った。まさにチョココロネそのもので、非常においしそうだった。全体的にファミリー向けの作りだが、山の稜線からヌッと顔を出すゴジラや、流れついたモスラの卵に地元の漁船が近寄っていくシーンなど、非常によくできたシーンもあった。また、ゴジラにネットをかぶせるヘリコプターなど、相変わらずミニチュアは凄い。成虫モスラに対して卵のサイズが大き過ぎるんじゃないか?どうやって産んだんだ?なんて野暮なことは言いっこなし。
カシスさん 8点(2003-11-21 12:30:23)(笑:3票)
45.《ネタバレ》 ゴジラは一作目は別格で、あとは子供向けと評価されているが、それのどこが悪いんだろう。確かに目も当てられない作品もあるが、この作品は僕は一作目と同じくらい好きだ。卵からイモムシが生まれ、さなぎになって羽化してチョウチョになって死んでいく虫。この神秘を僕らガキどもはゲージに保管して観察するものだが、円谷は逆に人間を踏み潰しかけない化け物としてこの身近な神秘を表現したんだと思う。それはゲージに入れられるようで、でもゲージに入れるのはかわいそうだと感じる小美人の存在からもうかがえる。そして今作品も日本国を蹂躙し、戦争の化身として暴れまわるゴジラを少年がゲージに保管した神秘の化身モスラがやっつけるというストーリーは、間違いなく円谷から子供たちへのメッセージであり、この映画は立派な「子供向き映画」なんだと言える。・・・・・以下妻投稿・・・・嘘です。旦那トイザラスで私にモスラの幼虫指差して「あれ、ゴジラのウンチが放射能浴びて怪獣になったんだよ」とか言っていました。
はち-ご=さん [レーザーディスク(邦画)] 10点(2008-12-03 19:47:00)(良:2票)
44.《ネタバレ》 私の職場には人間離れしたゴジラフリークの先輩がいまして、コレを引き合いに出して「○○対△△ってタイトルの場合、勝つ方の怪獣の名前が先に来るんだよ」と、基本的な事を教えてもらいました。いやあ勉強になるなあ。語りつくされた事かもしれませんが、ゴジラの造形が本当にスバラしい。いい顔してるね。不気味な山がのしかかってくるようなゴジラの描写、そしてダイナミックな名古屋城破壊シーン! モスラ成虫とのバトルも手に汗握る凄まじさで、ストップモーション撮影かと思ったよ(それくらい不自然だった、と言いたい訳ではない)。後半はモスラ幼虫が親の仇ゴジラへ毒霧ならぬ糸吐き攻撃! なんだモスラって親より子供の方が強いのか、と子供心にも釈然としないものを感じたのでした。今にして思えば、ゴジラに慢心があったのではないかと。
鱗歌さん 7点(2003-11-02 00:38:50)(良:1票)(笑:1票)
43.《ネタバレ》 かなり面白かった。これまで東宝特撮映画はほとんど見ていなかったが、思いのほか良く、いまの味気ないCGじゃなくて、スタッフ陣が知恵をしぼって、楽しんで撮っているのが伝わってくる。緊張感もあっただろうが、当時はさぞ生き生きとした現場だったに違いない。そういうのって伝わってくるんだね。
ストーリーはまったく期待していなかったが、商業主義批判を織り込みながら、小美人をうまく使って盛り上げていて飽きさせない。たんにモスラとゴジラの戦いを見させられても面白くないんだが、人間のエゴをうまくからめていて見応えがある。やや間延びしたシーンもあるものの、全体的にかなり楽しく観ることができた。羽を焼かれた成虫モスラが必死に飛び立ったり、高圧電線の出力を上げすぎてぶっこわれるところとか、とても良い。ラストのあっさりした終わりかたも好きよ。8点に近い7点献上。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-28 17:42:12)(良:1票)
42.本多監督のファンですし、愛すべき作品だと思います。
幼虫も成虫も可愛いし、小美人は清く正しい。
商業主義への疑問など、考えさせるメッセージもありました。
悪役ゴジラのふんばりも面白かった。
「さようなら~。」で帰るお行儀の良さもまた、心を打つ。
たんぽぽさん [DVD(邦画)] 8点(2019-11-15 14:19:34)(良:1票)
41.俗に「怪獣王ゴジラ」というが、60年代においてキングコングに引き分け(or判定負け)、キングギドラには単独で勝利していない。そして本作では2対1のハンディキャップマッチながらモスラに敗れている。海岸に漂着するモスラの卵は「虹の卵」(パゴスではない)と形容したくなる幻想的な造形美であり、殊に卵を取り巻く群衆の場面は絵画的な趣を感じる。巨大生物を見世物にしてひと儲けを企む業者の姿は「キングコング」の昔から定番だが、悪徳業者を演じる佐原健二や田島義文がちょっぴり愛嬌があるのは東宝流。ゴジラが自衛隊の高圧電流攻撃に苦しむ場面は、安易に強いだけでなく弱点もある生物という描き方で、それに耐えるタフネスぶりがモスラとの戦いに凄みを加える。親モスラが余命わずかで、最後の力を振り絞って戦うシーンや幼虫モスラが双子で誕生する設定など、実に工夫された脚本だ。激戦の末、幼虫モスラが糸を吐いてゴジラをがんじがらめにするという平和的な手法(?)で勝利する展開は何度観ても感動する。藤木悠の「卵のオバケ?」はコメディリリーフの面目躍如、こじつけに見えるが当時としてはありがちなものと思う。体験談だがこの映画から○年後、仕事で訪問の都度、茶菓子代わりにゆで卵を出してくれるところがあった(!)。よれよれコート姿で葉巻を燻らすロス市警刑事さんもなぜかゆで卵が好物だったな。
風小僧さん [映画館(邦画)] 8点(2015-11-15 16:03:17)(良:1票)
40.《ネタバレ》 基本的には娯楽映画ですが、そこに拝金主義や観光開発といった風刺、さらには人間不信の問題を投げかけるという味付けをしています。本作が製作された1964年は、東京オリンピックが開催され、東海道新幹線が開通した年。今から考えれば、「オリンピックによる国際化」の名の下に、古きよき東京(江戸)の風景が消滅していった時機でもあり、そうしたことが背景にあるのかもしれません。また、オリンピックを控えて「人間不信」を取り上げるというのは、まだまだ冷戦時代だったことも考えると、なかなか興味深いです。いずれにせよ、こうした風刺やテーマが娯楽性を邪魔することなくうまく機能しているあたりは、うまいと思います。
特撮面では、合成の使い方がうまいです。特にゴジラが名古屋城を襲う場面、ぎりぎりまで実景との合成を見せておいてミニチュアワークに移行することで、リアル感が増しています。港でゴジラが山の上から顔を出す場面も、非常に印象的でした。また、こうした映画では遠景に怪獣・手前に人間という構図が常套手段として使われますが、本作でもかなり効果的に使われていました。ただ残念なのは、画面全体が白っぽくなってしまったシーンがあったことです。怪獣同士の戦いでは、最初の成虫モスラ戦が、ぬいぐるみだけでなくギニョールを使ったり、コマ落としでスピード感を出したりして、見ごたえがありました。
個人的には(作品の出来は別にして)、おそらくゴジラ映画でこれがいちばん好きな作でしょう。怪獣映画を単なる娯楽ではなく、「人間不信」というテーマを取り入れたあたりが気に入っております。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-09-01 21:58:32)(良:1票)
39.タイトルのシーンにやたら力が入りすぎて、それ以外のすべてのシーンにオマケ感と適当に作った感が満載なんだよな・・・。ただ、ザ・ピーナッツの登場シーンにはやはりワクワクします。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-07-28 04:02:31)(笑:1票)
38.《ネタバレ》 シリーズ鉄板の一作 後年にマニアからモスゴジと呼ばれるゴジラの造形は、ぽってりとしたまぶたに、ぷるぷるのほっぺたがちょいワルオヤジ風の面構え 冒頭から台風直撃の港の特撮もきわめて緻密で今作の特撮は派手さはないが、ちまちまとした小さい重機、戦車からトラック、漁師達が一斉に漕ぎ出す手漕ぎ舟まで非常にリアル 昭和シリーズ後半から造形が雑になる事を考えると、この辺がひとつの職人的特撮のピークかもしれないと思った インファント島からザ・ピーナッツが現れて例の「ナンジャ ホンジャぁヤラ♪」を歌い出すと独特の雰囲気が醸し出されて、「今、モスラを見てるっ♪」て言う雰囲気に満たされる この設定がとにかく最強だ 最後の力を振り絞って戦って守ったモスラの卵から一匹じゃ無く、双子のチビモスラが現れる所は感動的だ 港を蹂躙したゴジラを追って子供達を救う為に海を渡る双子のチビモスラに、ザ・ピーナッツのわけわかんないモスラの歌が冠ると何故かめちゃめちゃ感動する ザ・ピーナッツにこの歌を歌わせた事が、この映画の歴史的快挙だと思う
にょろぞうさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-04-09 11:43:08)(良:1票)
37.このゴジラが造形的に一番好きかもしれないです。目鼻立ちが一番整っている(笑)。それはともかく、子供向けとはいえ強欲な人間たちの醜い争いを描きつつ、希望のようなものもしっかりメッセージとしてこめられているのが良かったですね。これは良い意味で子供向けです。最近こういう映画無いなあ。確かにツッコミ所は多いですけどね。子供達を助けるために「ワシには責任があるんだ!船を出してくれ~!」と叫ぶオジサンの姿も熱かったです。特撮も良くて、成虫モスラが文字通り虫の息になるシーンは演技賞ものです。卵を守って最期を迎えるモスラ、切ないなあ。幼虫モスラの戦い方も好き。特撮映画って同じようなカットの繰り返しが多いときがあるけど、今回はそれが逆に効果的だったのではないでしょうか。なかなかゴジラを倒せないもどかしさが出てたと思います。
ゆうろうさん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-08 02:42:39)(良:1票)
36.《ネタバレ》 気楽に楽しめる怪獣映画の見本。嵐のシーン、町を襲うゴジラなど特撮で見るべきものがある。美的感覚が優れているのだ。モスラは成体、卵、幼虫(しかも双子)と三度楽しめる。小美人という神秘もありますし、何より歌が素晴らしい。モスラが愛される理由がわかります。ただしインファント島民はいただけません。意味不明の言葉しゃべっていたのに、酋長が急に日本語しゃべりだします。成体は寿命がつきる寸前という設定がいいですね。幼虫が親の仇を討つ展開と見れば、感情移入できるます。どう考えてもゴジラの方が強そうだが、それをどう補うか、闘い方にいろいろと工夫されていますね。幼虫が尻尾に噛み付くのがツボでした。放射熱線が幼虫に当らないのがじれったいです。幼虫にジャンプ能力がり、すばやく移動できるようにすればよかったですね。糸にも毒の成分があるとかすれば完璧でした。卵は地中で育つうちに大きくなるそうですが、水に浮くのはどうしてでしょう?また漁民は、沖にあった卵をどうやって浜まで運んだのか?政府が卵を保護しないのも不自然ですね。モスラの卵を返せといいますが、モスラが勝手にもってかえればいいのでは?こういった疑問を解消するには卵は政府が管理し、小美人は政府と交渉したことにすればよかったですね。ゴジラ登場シーンがよかったです。海からではなく地中から。ところで記者が拾った放射能を浴びた物体は何だったのでしょうか?ゴジラの皮膚でしょうか。ゴジラは名古屋城を壊したのは意図したのではなくコケた結果です。城にぶつかって怒って壊している。子供みたいで面白いですね。自衛隊が何をやってもうまくいかないのはお約束。戦車など効果ないのが分かっているのに、何度も進行します。203高地?搭乗員達は上官を恨みながらも、渋々命令に従っているんでしょうね。どの社会でも下っ端はかわいそうです。飛行機によるミサイルの連続攻撃で海に追い払えばいいと思います。人間ドラマの部分ですが、悪徳商人二人がちまちまやっているだけという印象。どうしてあそこに大金をしまっておくのか?背中から撃たれたのに、額から血が出しているし。その悪人を倒すのはやっぱりゴジラ。最高です。あ、悪人の秘書はもっと美女じゃないとダメですよ。
よしのぶさん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-06 23:06:09)(良:1票)
35.シリーズ初期の頃の中でも、本作はお気に入り。“人間不信”という重いテーマが込められているが、明るく展開する人間ドラマ故に説教臭さを少しも感じない。寧ろ大人になってからの方が、こういったテーマを身にしみて感じるようになれるんじゃなかろうか。佐原健二演ずる虎畑は本作では悪役の如き描かれているが、考えてみれば彼も資本主義の原則に則ってビジネスを展開しているだけで、“悪”というのとはちょっと違う。しかしそういったものが悪と見えてしまうのが、人間不信というものの始まりなのかもしれない。その構図が本作ではゴジラにも当てはまる。ゴジラはただ寝起きで呆けているだけであり、決してモスラの卵をどうにかしてやろうと画策しているわけではない。しかしモスラや人間によって悪の如き邪魔者扱いされてしまう。つまり、人間不信というものをゴジラにオーバーラップさせているわけである。巧みだ。そんなゴジラの姿に人間不信(怪獣不信?)の本当の恐ろしさを知った。実に上手いです。
そんな意味も持ち合わせている本作だが、単純な娯楽活劇としても充分楽しめる。名古屋城の破壊や幼虫モスラとの対決。更にゴジラ対成虫モスラの対決はシリーズ屈指の名シーンだ。
ドラりんさん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-01 00:02:10)(良:1票)
34.モスラの歌はなぜか歌える。モスラーやモスラードゥンガンカサークヤンインドンムーンモロミマームヤハンマーハンマームヤキンコンカンコンヤドンチュンカンラーンメザスヤー、、、あってますか?
maemaeさん [地上波(吹替)] 1点(2005-11-12 01:47:08)(笑:1票)
33.この映画は、2ー3列目で、~の若大将と一緒に東宝映画館でみました。どでかいゴジラと卵、モスラの成虫と幼虫!す、すごい!<その後、ゴジラが襲ってきて逃げる夢を何回かみました。>当時映画館は、タバコとほこりの混じったような独特のにおいがしました。(ニューシネマパラダイスみたい!)そうそう、映画館からでできた私に、おっちゃんが2匹のモスラが海を渡っている写真をくれました。上映が終わってもういらないからって、<当時上映中の映画の名シーンの写真を映画館の前にはってあったのです。>あの写真しばらく大事にとってありましたが、いつのまに無くなってしまいました。でも、私と映画の思い出として残っています。モスラもゴジラも、このころはとてもマジメでした。
杜子春さん 8点(2004-06-21 00:37:21)(良:1票)
32.小学生の頃,アニメ祭りかなんかで観たんですけど,ゴジラがあまりにしょぼくてガッカリしました.放射能大怪獣ともあろう者が,あんな蛾に負けちまったらねぇ...蛾ですよ? 蛾! フマキラーを撒けばひっくり返りそうな蛾の親子にボコられてるんですからね,あー,情けない.脇では沢田研二と結婚&離婚しそうな怪しい女二人組が変な唄を歌ってるし,幼心にゴジラ株大暴落の映画でした.
LB catfishさん 3点(2003-12-29 18:27:57)(笑:1票)
31.《ネタバレ》  元々、私が当作品を観たのは小学校のときに1回だけでした。【三大怪獣 地球最大の決戦:1964年】と【怪獣大戦争:1965年】は、フジテレビで夏休みの夕方にしょっちゅう放送されていた一方、当作品は、日本テレビの日曜の夕方に放送されたのを観たきりだったのです。
 また、私にとって【モスラ:1961年】こそ、初めて(TVで)観た【東宝の怪獣映画】であり「あの大好きなモスラが死んでしまう映画だから…」と再見を敬遠していた面もありました。
 しかし最近、当作品はかつての東京オリンピック(昭和39(1964)年10月開催)の間近である4月29日に公開されたと気付きました。「だからなに?」という気はしたものの、せっかくなので57年後の同日にDVDをレンタルして鑑賞した次第です。

 さて、結果は…1回だけしか観ていなかったこともあり、断片的だった記憶がつながりスッキリしました。しかも以下のように、大人ならではの目線による発見・感想も加わり、観て良かったです。
 まず、いつもながら、伊福部サウンドは絶好調!。関沢新一さんによる脚本は、ほど良くメッセージ性が盛り込まれ、本多監督の演出にも温かみがあり、特に漁村などのロケ場面は生活感が伝わってくる印象を受け、観やすかったです。円谷英二さん率いる特撮スタッフの皆さんについては、これは推測ですが…『キングコング対ゴジラ(1962年)では、コングについてアメリカ側から注文や制約があった。一方、今度のモスラとゴジラは国産だから自由にやれるぞ!オリンピック共々、日本の底力を見せてやる!』とでも言わんばかりの勢いが伝わってくる思いがしました。コロナ禍による閉塞感がある現状下での鑑賞だったので、なおさら、そう感じたのかもしれません。 
 また【亡くなった親モスラの翼で覆われていた卵から、双子の赤ちゃんモスラが顔を出す】とういうシーンは覚えていたのですが…今回の再見で、ザ・ピーナッツさん達が扮する妖精(小美人)達の「モスラは滅びません。卵から新しい命が産まれます」という台詞と共に【命のつながり】というものを、特に感じました。そのため“大好きなモスラが死んでしまう映画”という子供の頃のネガティブなイメージを払拭できました。そして赤ちゃんモスラ達がゴジラに勝ったとき、これまたコロナ禍のためもあってか「日本も、新たな若い命が次世代を担っていくんだ」といった思いが重なったりもしました。
 さらに、あらためて特撮について言及すると、モスラ親子に命を吹き込んだ操演担当のスタッフさん達のチームワークは勿論、そのモスラ達を引き立てるように、ゴジラに扮した中島春雄さんが演技をしておられるのだと再認識できました。演技という意味では、特にB作戦での「よし!(ゴジラに)勝てるぞ」と自衛官に言わしめた臨場感は、中島さんの、電撃で苦しむ熱演によるところが大きかったでしょう。スローモーションでもあの動きだったわけですから、実際の撮影では、動き難いスーツの中で、どれほど速く全身を動かし、息苦しく汗だくだったことか…あらためて敬意を表します。

 ところで、ラストは酒井記者(宝田明さん)と三浦博士(小泉博さん)による「お礼は、我々がいい社会をつくることだ」「うん。人間不信の無いね」という台詞で締め括られます。
 しかし現在、日本国内に留まらず国際的にも【人間不信の無い社会】が実現しているかというと…当作品のように【様々な“力”を背景に、己の欲望を押し通そうとする人々】と【信頼や節度による人道的な社会を実現しようとする人々】のせめぎあいやバランスで、世の中が動いているように思います。
 そのため「当作品の公開から57年も経ったのに、ちっとも変ってないじゃないか。むしろ、コロナ禍で状況が危うくなっていないか?」と言えなくもありません。しかし、ここはひとまず「57年前の作品を、当時と同じ4月29日に観られたのは、人々が最悪の事態を回避してバランスを保ってきた努力があればこそ。コロナも乗り越えられるはず」と思うことにします。

 さて、採点ですが…【同じように東京オリンピックを控えている当時の日本と、現在の日本】を考える意味で、意義深い作品ではないかと…いや、ちょっと大袈裟ですね。シンプルに【昭和パワーに溢れた元気が出る映画】として楽しめればいいかと思います。大甘とは思いますが【モスラ】や【地球最大の決戦】と同様、10点を献上させていただきます。
 そして最後に…今回、【コロナ禍】を意識して投稿しましたが…数年後に読み直したとき「コロナね…そんなこともあったな~」というように、良い意味で笑って振り返れる世の中になっているよう願っています。

*【モスラ】と【地球最大の決戦】は、別途、レビューを投稿しております。
せんべいさん [DVD(邦画)] 10点(2021-05-05 17:17:02)
30.《ネタバレ》 小美人が常にハモってるのが神秘的。あまりに有名なセリフ「「卵を返してください」」そもそも人間に許可を取らなくても、モスラならあんな鉄柵は壊して卵を持ち出せそうだが…あくまで平和的に話し合いで返して貰おうとする小美人とモスラ。どっち側からの提案だったんだろう。
台風の影響で卵だけでなくゴジラまで日本に来てしまった。名古屋タワーは尻尾が引っ掛かり、名古屋城はお堀でカクンとなって壊してしまった。人間は困ってるけどあまり悪気のないゴジラ。
「モスラにゴジラをやっつけて貰おう」無茶を言う。大きいけど蛾だよ。トカゲと蛾を同じ虫籠に入れたらどうなるか?誰でも解りそうだが、余命短いモスラは小美人やインファント島島民の反対を押し切り「俺は、やるぜ…」と戦いに行く。なんて人間想いな蛾なんだろう。
一方ゴジラは海に戻ってきた。何故か卵を壊そうとするゴジラ。まぁ本能で敵と判断したんだろうけど「街壊しちゃってすみませんね、ご迷惑でしょお?コレも片して置きますね」とも見えなくも無い。
モスラに勝って以降は卵に執着しないゴジラ。人間に攻撃されて仕方なく反撃するも、海に帰っていくゴジラ。故意に人を襲う訳でも無さそうだし、幼虫モスラが追い討ちを掛けなくても、勝手に帰っていったんじゃ…
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-26 22:58:39)
29.小学生の子供たちと一緒に鑑賞。ワイワイと楽しみながら見られました。ラストが存外にあっさりで、家族全員で「もう終わりかい!」と総ツッコミでしたが。何よりミニチュアの精巧さが素晴らしい!現代のCGでは出せない独特の質感に感動。高い点数はつけて無いですが満足度はかなり高かったです。
すらりんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-12 15:23:23)
28.《ネタバレ》 モスラの方がゴジラよりも先にくる題名。確かに、モスラさんは強かったです。
最初に巨大な卵が海岸に現れる画とか、小さい人らと島の住民が変な唄歌って孵化させるシーンとか、
なかなか印象深いシーンがありました。
一応、成金主義に対する戒めのようなメッセージも込めてますね。
あろえりーなさん [地上波(邦画)] 6点(2016-07-29 21:49:45)
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【点数情報】

Review人数 47人
平均点数 6.64点
000.00%
112.13%
200.00%
336.38%
424.26%
5510.64%
6612.77%
71429.79%
81225.53%
912.13%
1036.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 8.25点 Review4人
5 感泣評価 7.00点 Review4人
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