6.《ネタバレ》 まずこの少年がまあまあかわいいことと、カーアクションの撮り方がうまい映画であること、
それ以外は、
「A.I.」に似てるということですがキューブリックが(監督はスピルバーグですが)原案した「A.I.」より、
「ピノキオ」に近いと思いました。
生みの親(博士)との愛情はよく描けていてやはりピノキオ的なところもあるのですが、
育ての親や友達などとの愛情まで及ぶともう家族ドラマのようで・・
国防庁を絡めてサスペンス仕立てにしたのは面白いのですが、
やはり人間の子という外見(演技はハーレー君と比べるとかわいそう)は違和感アリ、
ラストにいたるまで予定調和で感動はなかったです。
国防庁がまるでE.T.のNASAみたいでした。
まあ私があらすじを聞いていたこともあるのですが、
先に「A.I.」を観てしまってたので(こんなにハッピーでいいのか?)と疑問。
ダリルは優等生のロボなんですがロボとわかっていなくても、
普通この年頃の子供たちはいじめますよ。
それもないし描かれ方が大人の目線が中心です。
博士、育ての親、大人から見た子供。
唯一子供の友達はできるけれども、この子も大人の考え方です。
異質なものはいじめられなければならない・・
という見方は変でしょうか?当たり前と思うのですが・・
いじめを見たいというのではなく特異なものを主人公にするにあたって、
敵はお偉方だけというのは無理があります。
子供同士もじょじょに心を打ち解けあい本当に仲間になれる方が現実的でいいと思うけど。
特にラストががっかり・・
人工知能ものは、エンディングの後味が悪いほうがよい。
後味が悪いといってもかなり悪い重いというのではなく、
考えさせられるという作品であるということです。
それほどこのテーマは重いものと思います。
アンドリューやA.I.のように(そこまでして人間に見られたい)というのがない。
いっそコミカルなアクションコメディーにしたほうが観やすいかも。
そうするとまたラストも許せます。
でもビデオパッケージは失礼です。
エンディングネタをそのまま使ってるんだから・・