101.《ネタバレ》 国家機密をプロテクトしている暗号コード「マーキュリー」の安全性を確かめるため、市販のパズル雑誌にマーキュリーを用いたメッセージを忍ばせていたら、9歳の少年に解読されてしまった。焦ったNSAは、暗号を解読した少年を殺しにやってくる…この設定の時点で「?」です。たった一人の子供に解読できるのなら、これを解読できる人間が他にもいると考えるのが自然でしょう。なぜ、この子を殺せば暗号を守ることが出来るのか、NSAの浅はかな発想には負けてしまいます。アレック・ボールドウィンはなかなか板に付いた悪役演技を披露するものの、陰謀の根本があまりに下らないので、彼の演じるクドローという人物も薄っぺらに見えてしまいます。彼の率いる殺し屋も実にお粗末で、9歳の子供を2度も見失うわ、白昼堂々銃を振り回して防犯カメラに顔を撮られるわと、尋常ではないドン臭さを披露。殺しのプロフェッショナルという設定なのですが、まったく怖くありません。さらにこの映画の凄いところは、彼らNSAに対抗するブルース・ウィリスが、NSAの上をいくほど考えが足りない大馬鹿野郎のバカボン君だったということ。殺し屋が大量の証拠や目撃者を残しているのですから、FBI本部に少年を連れ帰って保護すれば済む話なのですが、たった一人で子供を連れ回るという最悪の手段をとってしまいます。「おいおい、なんでそんなややこしいことするんだよ」ということを重ね、どんどん自分を窮地に追い込んでいく様には呆れ果てました。そしてさらに凄いのが、中盤以降に突如現れるステイシーなる女性の意味不明ぶり。初対面であるアートへの協力を惜しまず、素性の知れないアートを簡単に家に入れて一泊させてしまうという浮世離れした行動を披露。「親切な人」の一言では片付けられないほど都合の良いヒロインぶりには驚き呆れました。。。この映画は理屈で詰めるべき部分が非常に甘く、子供を殺すという異常な行動をとらざるをえなかったクドローの政治的背景や、アートが一人で戦わざるをえないほどの巧妙な仕掛け等、設定を観客に飲みこませるためのディティールが完全に不足しています。そして、脚本がボロボロな一方で見せ場も地味で、これといって盛り上がるアクションもなく、監督やプロデューサーは一体何がしたくてこの映画を作ったのか、実に理解に苦しみます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-11-07 21:35:04) (良:3票) |
100.「国家レベルの秘密を解読されてしまう」といった作品で、犯人は、知った人間、関わった人を殺しまくるといった、安直な行動以外、考える事が出来ないのだろうか?。犯人の悪あがきによって話が大きくなっていくストーリーにも、深みを足す事はできないのだろうか?。この手の展開は、もう見飽きました。 【sirou92】さん 1点(2003-11-08 01:20:49) (良:2票) |
99.《ネタバレ》 アイデア、切り口は面白いのですが、中盤以降は関係者が次々と消されるというよくあるパターンで、少々盛り上がりに欠けます。 『ある分野においては天才的な知能を持つ自閉症の子供とブルース・ウィリスの関係性』 『9歳の子供が国家機密の暗号を解いてしまう。⇒子供を他国に利用されれば自国の諜報員達が危ない!』 どう料理しても、面白くなりそうなんですが。メインディッシュになればなるほど、尻すぼみ感が半端ないです。まるで、極上の材料が揃いすぎてしまったために、シェフが油断して料理を失敗して、せっかくの高級食材を台無しにしてしまった感じです。 また、よくあることですが、サスペンスを演出するためのストーリー展開になってしまっているので、必然性に欠ける行動がたびたび見られます。 まあそれでも、娯楽作品、エンターテイメント重視ということであればそれも笑ってスルーできるのですが、娯楽作品にしては少年の境遇がシビアで不憫なんですよね。少年の両親が良い人すぎたため、どう頑張っても少年にとってのハッピーエンドは絶対に来ない事実が、見ていて辛かったです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-04-09 12:29:39) (良:1票) |
98.設定はオリジナリティがあって興味を持ってみることが出来た。FBIの殺し屋が少年の母親を殺すシーン。母親はたしかFBIの男にコーヒーを入れようとして背を向けたところを殺されるのだが、自分にコーヒーを入れようとしてくれている人を撃ち殺す残酷性が本当に嫌いだった。 【承太郎】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-07-12 02:10:49) (良:1票) |
97.オープニングから、導入部、中盤くらいまでは良い。 あらゆる期待感を抱かせてくれる。 だけど最後はどんなものか。 期待するから期待ハズレなのである。 期待せずに観ればよかったのかも。 つまり、その程度の作品なのだ。 【あむ】さん 3点(2004-05-04 19:59:29) (良:1票) |
96.『シックス・センス』や『キッド』等、個人的にブルース・ウイリスが子役と共演している映画はどうも好きにはなれません。たぶんブルース以上に子役の方が存在感あったからかな?あと重要なサスペンスの方もイマイチです。よく言えば<王道>悪く言えば<ありきたり>です。ちなみに前半○後半×です。更に、これといった迫力あるシーンが無かったのも痛いです。アレック・ボールドウィンの目の前でワイン倉をぶち壊すシーンは見てて心地良かった(?)けど、そんなに大したことはなかった。【点数】可も無く不可も無く・・・本当にそんな感じだから5点。 【ピルグリム】さん 5点(2003-11-08 13:42:47) (良:1票) |
95.そんな、皆さんが酷評するほどヒドイ映画とは思えないんだけどなあ…。まあ、確かによくありがちな内容かもしれないし、アレック・ボールドウィンの悪役は、あまりにも絵に描いたような馬鹿馬鹿しさだしね。ただ、『シックス・センス』の時にも思ったのだけど、ブルース・ウィリスは子どもと絡むととても良い味を出すなあってのが、まず好印象。それに、自閉症児を演じる少年が結構イイ線いっていて、ラストの感動を盛り上げてくれるし、様々な欠点を補ってあまりある見どころの多い作品だと小生は信じとります。ほんと、デリカシーとハートのある捨て難い映画っすよ。《追記》ビデオで再見。やはり好感度し。ラストで、自閉症の少年がそれまで必死に自分を守ってくれたブルース・ウィリスの主人公をぎこちなく抱擁する。その“ぎこちなさ”ゆえのデリカシーに、またもナミダする。よって従来の「7」より1点追加! 【やましんの巻】さん 8点(2003-06-05 17:44:15) (良:1票) |
94.題材は興味をそそられる。キーワードは“パズルを解く”。てっきり、天才的な子供が難事件を解決し、その子供との掛け合いなんて言うのもあるのかなって期待した。ブルース・ウィリス版「レインマン」か?はたまた今度はどんなアクションが観られるのかと・・・☆・・って、結局、一体なんだったんでしょうか? パズルとかCIAとかFBIって言うのは、別段いつものパターンな訳で、それ以上にもっとも不満に思ったのは子供が単なる足手まといに過ぎなかった点。これでは観ていて楽しめない。子供がパズルを解くときみたいに何か不思議な力を持っていて、それにブルース・ウィリスも気付き、力を合わせ、悪をやっつけるって言うのが・・・まあこんな展開もワンパターンかもしれないけど、あれだけ追いつめられていた主人公なのにあまりにあっけない終り方。まあその辺は相手がアレック・ボールドウィンだから仕方がないか? ブルース・ウィリスって良い映画に出たかと思ったら、今度は悪い映画に出たりって。これは良い雰囲気だったんだけど、やっぱりって方の口でした・・・ 【☆】さん 5点(2001-06-15 00:03:11) (良:1票) |
93.国家機密の暗号をパズル誌に載せる・・・何故? それを解読した子供が電話する・・・何処へ? ここで引っかかってしまって興に乗れません。 子供が最後の最後を除いて何の魅力も感じられなかったのがいけません。 どこか物憂げなブルース・ウィリスに惹かれたおかげで完走出来た作品です。 |
92.《ネタバレ》 『ペット・セメタリー(1989年)』では、えらく小さい子にえらくエゲツない役を演じさせてて、ホントに大丈夫かよ、と思ったのですが、この『マーキュリー・ライジング』を見る限り、その後も立派に活躍されているようで。ただし、今、何をやってるのかは知りませんけどね。 一方、ブルース・ウィリスはというと、これはもうテレビシリーズの『こちらブルームーン探偵社』のヒトであって、だからアクションと全くの無縁ではないとは言え、やっぱりアクション・ヒーローとは異なるタイプ。だからこそ『ダイ・ハード』のマクレーン役にもピッタリだったタイプ。なのに、ダイ・ハードのシリーズ化とともに、アクション俳優としてもてはやされてしまい、ホントに大丈夫かよ、と思ってたら案の定、1990年代は迷走気味。次々にアクション映画で主演をこなすも、これぞというものがなく、シリーズ化すりゃいいってもんじゃないとは言え、結局、「ブルース・ウィリス単独主演」と言える映画でダイ・ハード以外にシリーズ化されるほどの広い人気を得たものは、見当たらず。で、今の彼はというと、皆さんご存知の通りで。唯一無二の映画人生を歩んでこられた、とは思います。 で、この『マーキュリー・ライジング』も、迷走していた90年代の主演作の中に埋もれた一本、ということになり、唯一目立つ点があるとすれば、ラジー賞を獲っちゃった、という程度ですが、いくら何でも『アルマゲドン』とセットでの受賞、って、そりゃ無いんでは。 役どころは、自閉症の少年を守るFBI捜査官。少年はその特異な能力ゆえ、命を狙われ、彼の両親を殺害されてしまっている。自らの孤独な身の上を少年が認識しているのかどうかわからないのがまた、哀れを誘います。 が、主人公が少年を守ろうとする理由はそれだけではなく、彼自身、かつて潜入捜査官だったときに、犯人グループにいた少年がFBIに射殺されるのを防げなかった過去があって。単なる同情ではなく、善悪すらも関係なく、ただ、今度こそ目の前の少年を守らなければいけない、という意志。 自閉症という少年のそのキャラクターゆえ、通常の意味で二人の間のコミュニケーションは成立せず、そこに、主人公の不器用さ、みたいなものが浮かび上がってきます。アクション映画と言ってもアクションシーンはやや控えめ。むしろ、次に何をするかわからない少年の言動が、アクションシーン以上に、物語に起伏を与える原動力となっています。 描かれるのはもちろん主人公と少年だけではなく、たまたまカフェで知り合った女性を物語に絡ませるのも、いいですね。「いや、この女性も敵の一味だったりしないか?」などという疑問を我々が持って意識が逸れてしまわないよう、彼女の独り言を挿入して、善意の第三者であることが映画の中で確認されます。そもそも一般市民である彼女が、どこまでこの困難な事態に対しに協力してくれるのか、ということ自体が、充分なサスペンスを孕んでいる訳で。実際、彼女の物語への絡みは、深入りし過ぎず、しかし充分なインパクトを残します。 さらには、主人公には数少ないながらも協力者がいたりするのですが、それはFBI内部だけではなく敵方の組織の人間でもあったりして、これらの人物の妻なりガールフレンドなり、といった人たちも登場します。これらの人たちの存在は、物語の中では決して大きなものではないとはいえ、この作品の幅を広げるのに何と貢献していることか。 ラストシーンは、ちょっと甘いとは言え、ホッとさせるものがあります。 充実した映画、だと思うのですが、どうでしょうか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-09-15 06:56:53) |
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91.《ネタバレ》 おそらく20年以上前にTVかレンタルビデオで見た映画だと思いましたが、録画されていたので大画面で再鑑賞。「なんだ意外と面白いじゃないか」と思って、、シネマレビューに来てみたら酷評されてて笑いました。冷静に考えたら確かに皆さんご指摘のようにご都合主義が過ぎるし、色々と無理が多い映画です。でも最後のサイモン(マイコ・ヒューズ)との抱擁を見たら全部帳消しにできませんかね?(笑) とにかくサイモン役のマイコ・ヒューズの演技が素晴らしいです。また父と母も素敵な人物だっただけに前半のアノ流れには驚きました。アート(ブルース・ウィリス)が捜査官の勘で子供を見つけるのは理解できますが、結局潜入捜査官という特殊な状況は特に生かされませんでした。また、突然列車内に現れるピーター・ストーメア扮する殺し屋もよく判りませんし、クドロー(アレック・ボールドウィン)の短絡的であまりにも稚拙な動機もかなり無理がありました。。後半出てくるステイシー(キム・ディケンズ)も、劇中二度も「いい人そうだから」とセリフがでますが、こちらもあまりにもご都合主義丸出しでサイモンの保護者を任すには不安要素が多いすぎるキャラクターでした。 確かに・・ 皆さんおっしゃるようにかなり酷い映画だったかもしれないという気になってきました。でもサイモン(マイコ・ヒューズ)の演技に免じて少し甘めの点数です! 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 6点(2024-07-30 16:52:52) |
90.《ネタバレ》 NSAは、暗号を見破ったヤツを片っ端から殺していくつもりだったんだろうか。だとすればすごい。 唯一期待したのは、列車内で追手を蹴落としたシーンの後。あるはずの死体があっという間に撤去されたというくだりがあったので、もしかすると一連の事件はすべてブルース・ウィリスの妄想なんじゃないかと。そこまでの話があまりに短絡的だったので、妄想なら辻褄が合うかなと。あるいはキーパーソンが子供だったので、「シックス・センス」的な話もあり得るかなと。 しかし、すべて私のくだらん妄想でした。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 3点(2021-02-07 19:28:52) |
89.サスペンスなのかと思ったけど、全くそうではなかった。残念。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-09-27 12:35:24) |
88.《ネタバレ》 この映画が必要以上に?評価が低いのは「サバン症の子供に国家機密の暗号を破られた、さぁどうする?」で観客をワクワクさせといてから「いきなり殺す」という「それ絶対に何の解決にもなってないから」という展開になってガッカリさせる事が理由だと思うんですよ。 誰が考えても「一人が解けたんなら別の誰かが解けてもおかしくない」のはわかるわけで、殺しても何の解決にもならない。にもかかわらずいきなり殺しにかかるという…それだけは違うだろ、なんの解決にもならないだろ、と。 面白そうな前フリで期待値をあげてから「コレジャナイ」展開になるので裏切られた気分が強くなって必要以上に評価を下げてるんだと思います。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 4点(2020-06-02 14:30:09) |
87.《ネタバレ》 子供の非凡な能力をもっと見せてほしかったかも。裏返しのパズルくらいしか私にはわからないので、レインマンでも最初ははっとみんなで一緒にするじゃないですか、あれで移入していきたかったですね。あとはまあ、少しずつ何かが足りないと思いつつ終わってしまうのでこれくらいの点数です(笑) 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 4点(2018-05-28 10:54:37) |
86.《ネタバレ》 ありえない作り話。暗号を守るために殺人を起こすなんて。 どうせ作り話なら、子供の状況をちょっと改善させてあげるとか、もう少しハッピーな形にしてあげればよかったのに・・・ 親を殺され、自分も暗殺されかけ、症状も良くならない、ではあまりにも可哀想と思った。 【チェブ大王】さん [地上波(吹替)] 4点(2017-07-22 18:16:29) |
85.せっかくの題材・設定なので、ドンパチで決着つけてしまわずに、もうちょっと組織同士の対立・内紛とか頭脳戦・心理戦にすればよかったのに。真相究明も主人公が謎解きしていくわけでもなく、内部通報という安易な方法でされてしまうし。子役の自閉症演技はよかったと思います。 |
84.《ネタバレ》 ○ラストを見る限り、ブルース・ウィリスと子供の交流がメインに感じるんだが、メインとなるストーリーがあまりにもチープ。子供相手に何をむきになっているのかと。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-10-20 22:34:14) |
83.《ネタバレ》 あの暗号文は「これが読めたら○○まで電話してね♪」的なことが書いてあったのかな?なんでそんなことするのかさっぱり理解できないね。子役のコの演技力はすごい、けど何か演技が有効に物語上働いてないのがもったいない。というか根本の設定から破綻してるねこれは。全体的に「後付け」感がいっぱいで途中ででてきた女の人とかなんじゃこりゃ(苦笑)。でもなんだかんだいってブルース・ウィリス出てるのって結局観ちゃうんだよなぁ、悔しいけど(笑)。※ア○マゲドンの宇宙ステーションの人でてましたね!でも出番は一瞬wもうちょっとこの人みたかったなー。結構残念なものでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-10-26 13:14:41) |
82.《ネタバレ》 20億ドルをかけた暗号システムを自閉症の障害を持つ子供に解読されてしまう。 何とかここまでは許そう、だが、そのためにその子供を消そうとする展開での安っぽいアナログ感は何?開き直りが悲惨。おそらくラストシーンありきからの破綻かもしれない。 |