3.《ネタバレ》 日本の巨匠の一人、小林正樹監督の叙情的な映像表現が発揮されて、ぐっと引き込まれる人情物映画。
心にぐっとくるものがある点では名作なのだが、娯楽として気楽に見るにはあまりにも重く暗すぎる。
ハリウッドだと同じようなストーリーでも、もっと軽快に陽気につくるんだろうなと思いつつ、ハリウッドはおろか最近の日本映画でもめったに見られないテイストで、これはこれで凄い。
このところ、仲代達矢の出演映画を立て続けに見ているが、監督の意図通り、どんな役もぴったりハマッてこなしてしまうすごい俳優だと、改めて感心してしまった。