68.《ネタバレ》 善い人の愛のあるお話って皆好きだけど、上手くやんないとクサくなりがち。その点本作はベタではあるけど、心地よいハートウォーミングな出来となっていると思います。 オリジナル脚本を手掛けたJ・J・エイブラムスの力量もあるし、ハリソン・フォードの一本調子な表情が意外にも性格激変後のおっとりヘンリー像にハマった、とも言えます。 ヘンリーの性格変化に伴う人間関係の地殻変動描写がいいとこ突いてんなー、と思うのです。家族、特に娘ちゃんとのやり取りが図書館での小学生レベルのイタズラなど微笑ましくて巧いし、職場では良い味出す秘書のおばさんが好感度高いですし、家政婦さんもなかなかの存在感です。たくさんの周囲の人たちとのエピソードを描ける、これはやっぱりエイブラムスの人間観察力の賜かと思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-12-03 23:01:45) |
67.《ネタバレ》 -Regarding Henry- “ヘンリーに関して言えば” この映画、20年くらい前、深夜にたまたまテレビでやってて、ハリソン・フォードが頭撃たれるところから観出して、ついつい先が気になって最後まで観ちゃったんだよね。暇な時の深夜映画の魔力って、凄いね~。 常勝の凄腕弁護士ヘンリー。妻のサラもママ友キャロルの娘が寄宿学校に不合格だったことを喜んでる。ヘンリーに限らず、この夫婦は競争に勝つことでいまの家庭を維持している。いつも困ったような顔してる娘のレイチェル。競争に勝つ力がある両親に比べ、何とも幸薄そうな子。 一発(正確には2発)の銃弾から生活が一変。今までの生活がリセットされる。常勝の宿命に縛られた、というか支えられていた生活からの開放。今まで無視していたドアマンと挨拶し、家政婦に喜びのハグをする。車で素通りしていた街並みを歩き、庶民のジャンクフードを買食いする。 いつも陽気な理学療法士ブラッドリーはフットボールで膝を壊し、再出発の人生を謳歌している。フットボールが人生の全てだったが、人の手助けをする今の人生を悔やんでない。「試合に勝ってたら伝説だったな」勝ってたら過去の栄光を引きずってたけど、負けたから開き直れた。 行き過ぎた競争化社会から、自分の身の回りを見つめ直そう。競争で勝っても幸せは掴めないのかもよ?そもそも幸せは、もう掴んでいるのかもよ?あなたにとって本当に大事なものって何?そんな問い掛けの映画に思えた。 『卒業』のマイク・ニコルズが、今回、公の場から強引に連れ出したのは最愛の娘。 「チョットイイデスカ」日本のサラリーマンたちと何やら打ち合わせをしていた所長チャーリー。 『フィールド・オブ・ドリームズ』でも思ったけど、やはり当時の日本はアメリカにとって脅威だったんだな。過去の戦争で打ち負かした国が、今はアメリカに侵食して来ている。ベトナムでは戦争に負けた。世界のランキングでアメリカはまだ勝ってるけど、そんなの、いつまでも続かないかもよ?ずっと勝ち続けるために無理するより、ちょっとリセットしない?競争しないでも、今のアメリカは充分に豊かだよ。 “ヘンリーに関して言えば” 裁判で証拠隠滅してても、お世話になった会社に不利な証拠を係争相手に渡しても大丈夫。 最初に発した言葉が「リッツ!」でも周りは上手く勘違いしてくれるし、奥さんまでダブル不倫してても、ふぐ料理に誘った思い出があれば大丈夫。 今後は身の丈にあったマンションで、新しい仕事で、親子3人+犬一匹、仲良く楽しく暮らしていくんだよ。 さて、あなたは? 【K&K】さん [地上波(吹替)] 7点(2022-09-18 12:59:52) |
66.実際にこういう症例ってあるんですかね。頭の打ちどころが良かったのか悪かったのか、記憶を失うとともに性格まで善人に変わるなんてことが。それにだいたい、どっちが〝本性〟なんでしょうねぇ。むしろ記憶が飛んだからこそ、知力も自信も失って大人しくなったとも言えるし。あるいは優秀で善良な弁護士が記憶を失ってダークサイドに落ちるようなドラマも見てみたかったかなと。結局、もっとも不自然で地味な展開だったような気がします。不倫とか寄宿学校とか起伏を作ろうとしているようですが、無理やり感を否めず。 ただし、あの子犬の演技力はすごい。いったいどういう調教をしたらあれほど思い通りに動いてくれるのか。後半はそちらに意識が飛んでしまいました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-03 23:02:38) |
65.《ネタバレ》 言いすぎかもしれないが、冷血で弱肉強食の世界を生きていた弁護士が、銃撃に合い、脳障害を起こし、心機一転、世間で言う「善人」に変わるといった内容。 それにしても、このセンスのない邦題、何とかなんなかったのだろうか。 まぁ、内容も陳腐だったけど。 怪我をする前が「悪」で、後が「善」みたいな描写が私には偽善的すぎて、合わなかった。 最後に弁護士を辞めて、娘を寄宿学校から戻して、これから先、この家族は生活のレベルを下げるのに違いないのだろうけど、それでやっていけるのだろうかと疑問を感じた。 展開も読めすぎて全く爽快感がなかった。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-29 20:27:00) |
64.これは、受傷からの立ち直りの記録でもなければ、家族の交流をテーマにしたものでもありません。1人の人生における「喪失」と「再生」の表現に挑戦した作品なのです。それに気付いたときに、この映画が一気に輝いて見えました。突っ込みが甘い部分とか、駆け足の部分もなくはないのですが、少なくとも、無駄な場面、無駄な台詞はほとんどありません。伏線が全部裏返るラスト15分にもぞくぞくしました。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-01-16 03:24:48) |
63.《ネタバレ》 こんな映画があったんだ、という気持ちです。ハリソンフォードがただ単に有名な役者ではないことが彼の演技からもわかります。ああいう笑い方・微笑み方ができるのは、男から見てもかっこいいなって思います。エンディングも良いですね、ドアを開けた妻に対するユーモアのあるセリフ、寄宿舎で娘に家に帰ろうというセリフ、夫婦と娘と犬一匹で家に帰るシーン、とても良い映画でした。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-08-09 21:34:24) |
62.文字をようやく認識したところへ裁判の齟齬を指摘できちゃうなんてす、ご、いですね!てな感じで事が簡単に進みすぎです。もう少し細かく描かれればよかったのにと思うところがたくさんあったのは仕方ないんですかね。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-12-10 11:21:31) |
61.ヒューマンドラマとして良作なのだけど感動がやや薄い。ピストルで撃たれ瀕死の重傷を負った割にリハビリが驚異的なほど成功したためなのか。どうしてもストーリー進行がうますぎるように思える。おかしのリッツがホテルのリッツに変わったあたりで少し真実味が増したのだけど・・・。ビル・ナンのリハビリ療法士は良かった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-29 08:33:23) (良:1票) |
60.地味だが染みる作品。 昔ってこういう雰囲気の映画が多かったような気がする。物語の中では、いろいろと消化しきれていないエピソードもありそうだが、まあこういった落ち着いたまとめ方もたまには悪くはない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-22 22:44:29) |
59.《ネタバレ》 銃撃後の記憶障害で全く別の人格となってしまったことによる周囲との関係性の変化や以前の自分への違和感をうまく描いている。 以前の自分の姿を知れば知るほど幻滅し、最後は良心に従って以前の自分とは真逆の行動を起こす。 いかにもハリウッド映画らしい、家族を大切にするヒューマニズムにあふれたわかりやすい作品。 ベタなので展開も読めてハッとすることもないが、「いい話」として安心して楽しめる。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2013-06-09 02:22:30) |
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58.《ネタバレ》 銃弾に倒れる前のヘンリー(ハリソンフォード)は、独善的で傲慢、しかも浮気までしていたわけですから、確かに人から愛される存在ではありません。 ですが、法律に触れるようなことはせず、家族が幸せに暮らせるように必死に働いていたわけですから、決して悪い父親だったとも思えません。家族に向ける愛情の形というのは人それぞれだと思います。あれだけ贅沢な暮らしを奥さんと子供ができていたのは、ヘンリーが働いていたからこそ。それも立派な愛の形だと思うわけです。 よって、とてもよくできた心温まる物語だったのですが、事故後のヘンリーとの比較対象となる事故前のヘンリーを批判的な目で見ることができなければ、そもそもこの物語は成り立たないのでは。そういった意味では、前半のヘンリー、ちょっと説得力が弱い気がします。 また、事故後のヘンリーが決して理想の父親、とも言い切れないわけです。この作品の中でのヘンリーを良いと見るか悪いと見るかはもはや価値観の問題になるのに、あたかも事故前のヘンリーが悪い父親で、事故後のヘンリーが良い父親と言い切ってしまうような映画の作り方には疑問を感じます。 ブラッドリー(リハビリの人)、サラ(奥さん)、娘との交流が素晴らしく、その他職場の人々からお手伝いさんまですべての人との心の交流を描いている丁寧な作品だけに、説得力に欠ける部分が目についてしまったのは非常に残念。 せめて、ヘンリーが完全に記憶を取り戻し、以前とまったく同じパフォーマンスで仕事が出来る状態で、今回と同じ選択をしたのであればまだ納得できたのですが・・・ 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-30 21:04:33) |
57.脳障害の記憶喪失から立ち直っていく話。未知の人たちをいかにファミリーとして受け入れていくか、ってところが眼目と思ってたら、仕事人間が真人間になるストーリーで、やや興ざめ。病院から退院するのを怖がるヘンリー。親の決めた知らない家へ嫁がされる花嫁のようなH・フォード。この人もともと何かに怯えているような感じがあるから自然。字も読めなくなってる。字の読めない者にとっての街の風景なんてもっと展開できたのでは。自分の過去もだんだん分かってくる怖さと面倒くささ。その面倒くささを振り捨てて再出発するとなると、その基盤はファミリーなんだな。シナリオのJ・エイブラムスは当時23歳だったそうで、基本の伏線の張り方なんかを、一生懸命型通りにやっている。ジュースをこぼすとか、犬のお座りとか。妻のA・ベニングは好きなんだけど、これはちょっとテレビ的だったかな。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-02-06 09:59:16) |
56.設定の面白いヒューマンドラマ。 事故に合う前と後との主人公のギャップが、この作品の妙味になっているわけだけど、 "家族第一"といったアメリカらしい内容で、中盤以降はオーソドックスな展開ながらも、 安心してほんわか鑑賞できる。終盤のヒネリはちょっとやり過ぎ、作り過ぎの感あり。 奥さん役の女優さんはきれいだったな。総体的には万人向けの作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 10:16:37) |
55.《ネタバレ》 ○言いたいことはものすごく分かる。トム・ハンクスの「ビッグ」に似たところがある。○まさか最初に発した言葉のリッツが不倫相手と過ごすために使ったリッツカールトンホテルだとは。思わず吹いてしまった。○ハリソン・フォードの演じる役ではない気がする。○ビル・ナンが良い味出している。彼が家を訪ねたときのセリフが全て。集約されすぎている感もあるが。○ラストはあれで良かったのだろうが、それだけでは解決にならない。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-02 12:38:38) |
54.銃で撃たれた事により、生活か゜一転した主人公、それによって本来の人間性をとりもどす。看護師の男性いい味出してました。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-20 09:46:47) |
53.結構ベタな感じですが、好きです。お涙頂戴ではなく、心温まる映画です。ハリソン・フォードがスターウォーズやインディー・ジョーンズとは違った雰囲気で、いい感じです。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-23 18:57:39) |
52.十年後に見ればあるいは評価が確変するかもしれませんが、今の私としてはこの点数ほどにしか心に届きませんでした。 【K】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-12-06 16:43:49) |
51.《ネタバレ》 いつになったら、ウサギを煮るのかと勘違い(すみませんッ)スプラッタホラーだと思いこんで鑑賞し、精神的な面での人間成長ものでした。しかしながら、強く印象に残ったのはリッツであったり、淡いブルーの小箱(ウエッジウッド?)、家具などが嫌味なほどバブリー(今的用語ならセレブ系?)で、最終的な感想は不倫の代償はでかいぞ、と言いたげでしたわね。字幕より吹き替え版のほうが心理状態表現力が伝わりやすく感じました。しかし、これもハンス・ジマーだったとは!あなどれないですな。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-11-01 13:41:28) |
50.もっと演技力のある役者が主人公を演じていたら感情移入出来たかもしれない。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-31 20:01:44) |
49.いい映画でした。やっぱり時間の制約があるせいか、途中途中、話が省略されている感は否めない。人生最悪な出来事も長い目で見るとある点では人生の最良の出来事になるんだ、ということをこの映画では再現していた。それにしても、自己をいかにして変えることができるのか、ということ考えるときにこの映画を観ると、心のどこかで多少ヘコんじゃうね。自分を客観視することの素晴らしさ、難しさをこの映画は教えてくれる。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-07 15:46:42) |