1.《ネタバレ》 最近よくある密室系サスペンスなんですが、
本作はその中でも駄目なほうのタイプです。
本作の特徴としては、登場人物がぬいぐるみを
かぶせられている点と、そのぬいぐるみから見る
主観視点、この2つがオリジナリティと捉えて
いいと思うのですが、じゃあそれが面白さに繋がって
いるかというと全くそうではなく、ストーリー展開にも
かかわってこない、全く意味のない要素なのです。
閉ざされた空間に7人が監禁されているところから
始まるのですが、なぜか7人はとても飲み込みが早い。
この非現実空間にすぐさま対応し、例のごとく言い争う始末。
どうすればここから出られるのかとか、犯人の狙いはとか、
そういうのを掘り下げるべきなのに、自分を押すか押さないかで
延々と喧嘩してるだけというショボさ。
そしてなにより駄目なのは、どの人も嫌な奴で
誰も助かってほしいと思えない点。
これじゃ肩入れできませんから、ハラハラも出来ないでしょう。
有村架純さんが嫌な女を演じてたのは意外でしたが、
その彼女の演技もたいしたことなく。
佐藤二朗が出てるとコメディに見えてしまうのも難点。