映画 ビリギャルのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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映画 ビリギャル

[エイガビリギャル]
(ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話)
Flying Colors
2015年上映時間:117分
平均点:6.91 / 10(Review 74人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-05-01)
ドラマコメディ青春もの学園もの実話もの小説の映画化
新規登録(2015-02-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん
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監督土井裕泰
キャスト有村架純(女優)工藤さやか
伊藤淳史(男優)坪田義孝
野村周平(男優)森玲司
吉田羊(女優)工藤あかり
田中哲司(男優)工藤徹
あがた森魚(男優)峰岸誠
松井愛莉(女優)本田美果
蔵下穂波(女優)香川真紀
安田顕(男優)西村隆
矢島健一(男優)高校の校長先生
中村靖日(男優)小学校の担任
峯村リエ(女優)玲司の母
脚本橋本裕志
編曲サンボマスター「可能性」(ビクターエンタテインメント)
主題歌サンボマスター「可能性」(ビクターエンタテインメント)
製作TBS(映画「ビリギャル」製作委員会)(製作幹事)
KADOKAWA(映画「ビリギャル」製作委員会)
東宝(映画「ビリギャル」製作委員会)
電通(映画「ビリギャル」製作委員会)
WOWOW(映画「ビリギャル」製作委員会)
毎日放送(映画「ビリギャル」製作委員会)
朝日新聞社(映画「ビリギャル」製作委員会)
市川南〔製作〕(映画「ビリギャル」製作委員会)
平野隆
配給東宝
録音加藤大和
あらすじ
名古屋市。素行不良のギャルで、高校2年生で小学4年生程度の学力しかない少女・工藤さやか(有村架純)は、塾講師の坪田信貴(伊藤淳史)の指導を受けて学力偏差値を上昇させ、慶應義塾大学に見事現役合格をする。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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74.《ネタバレ》 タイトルでネタバレしているからには
それ以上の隠し玉を投げてくるのかと思って
期待してみていたらそのまま終わってしまった
afoijwさん [DVD(邦画)] 5点(2023-03-17 13:13:06)
73.《ネタバレ》  原作の存在は知っていましたが、際物っぽいでの敬遠してました。映画の方も見るつもりはありませんでしたが、チェックのつもりで少し見たら有村架純が主役なのでそのまま見てしまいました。彼女の芝居はなかなかいいですよね。それを支える男優がいい仕事している。塾講師、学校教師、そして父親。この父親の人物造形がすごく良くて深みがあった。それを見事に演じていたな。
 受験の朝、雪が降って試験会場に行くのが難しくなる。歩いてでも行くという主人公。そこにスタッドレスを履いた、送るぞという父親。次のシーンであのずっと写っていたマイクロバスに乗っている二人。え、この車しか持ってないの?父親の野球に賭ける一途な思いが分かるところで、グッときました。もう、映画の後半はハンカチ握りしめてましたよ。ラストも良かった。あれほど鮮やかに親子関係の修復を表現できたのは奇跡としか思えません。
 実話に取材しているってのがこの話のウリですが、いくら何でも最初の状況は極端でしょうね。塾講師が進める教材の量や種類にもどうじゃろ、ちょっと現実離れしてると感じる。だって、一般常識を教えるためにまず芥川から読めとか言うかなあ、普通。偏差値30ってのはガセじゃないにしても、もうちょっと下地は入ってたと思います。
たこのすさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-01-04 23:10:53)
72.《ネタバレ》 面白い。
内容はオーソドックスなんだけどだからこそ面白いし感動する。
前向きに頑張った人がどんどん成長し最後は成功する。
そこに家族愛だとか挫折とかが加わってしっかりとエンターテイメント作品となっている。
普段ひねくれた話ばかり観てるとたまにこういう話で単純に感動してしまう。
Dry-manさん [インターネット(邦画)] 7点(2022-10-18 00:11:45)
71.《ネタバレ》 まず目標を定め、ソレに必要なもの・作業は何なのかを分析・洗い出して、更に日々のタスクにブレークダウンしスケジュール通りに着実に実行、そしてチェックポイントを定めて計画修正を繰り返す…就職すると否応無く気付かされますがコレがあらゆる仕事の基本です(仕事だともう一つ、常に一人で全部をやるモンではなくて「適任者のアサイン」とかってのが含まれてきたりしますケド)。必ずしも大学受験だけがそーではない…とも思いますが、この類のコトを高校時代に(ある程度チャンと)やったか否か、とゆーのはその後の人生にかなり大きく影響してくるモンだとも思うのですよね。その意味で、1~3ヶ年での長期的な計画および遂行、あとはほんの少しダケでも「背伸び」をした目標設定とゆーのが肝要なのかな、と。他にどーしてもやりたいコト・なりたいモノがあるってなら話は少し別ですが、そーじゃなくて暇ならまァやっといて損は無いな…とは思いますよね。

私は幸運にもこーいうのを経験できた人なので、今作でもやっぱ感情移入は非常に容易でしたよね。合格発表の瞬間てのは、今思い出しても人生で屈指のテンション爆アゲポイントだったとは思うのですし(私の時はフツーに郵便でしたケド)。あと三年生の夏にオープンキャンパス行ってモチベーションがハネ上がる…とかってのも経験済みですね(受験生の皆さんは絶対真似した方が好いヤツです)。一点だけ、塾+家で夜~深夜に猛勉強して、で学校では寝てる…とゆーのにはあまり感心しませんでした(事情が有る…とは言え)。学校の授業の所要時間は最低でも年間700~800時間、進学校ならもっとでしょう(=無駄にするのはあまりにも惜しい)。しかも入試本番は確実に昼間なのですから、深夜に頭をコキ使う訓練を日々繰り返したトコロで結局好いコトは何もありません。健康(と美容)にも絶対好くないですし。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-10 01:27:17)
70.《ネタバレ》 こういう目標のハッキリした映画は、観ていて安心できる。タイトルから現役合格するのは決定付けられてるんだけど、それでも合格発表は手に汗握って観られた。自転車漕ぎながら人称代名詞(だっけ?)読み上げるとことか、世代は違うのになんか懐かしくなった。

理解ある母親ああちゃん。極端にエコひいきをする父。学力よりルールな教師。実話にしては何とも漫画チックな登場人物だ。でもそこが却って映画的に、さやかちゃんの人生の障害として、または拠り所として機能したのかもしれない。勉強に集中させるために遊びに誘わない友達も良かった。授業中寝てるさやかちゃんの髪をグイッと掴み上げる(女の子に対して)安田顕と、眠そうに睨み返す有村架純のシーンはビリっと来た。
自暴自棄、家庭内不和、天候不良、体調不良。。数々の障害は自分の過去と照らし合わせて共感できることも多かったな。お腹壊して文章を追えなくなるとかリアル。…でも、一度退席したら再入場って出来ないんじゃないの?…古い?

ただ、受験当日お父さんの極端な“あぁ見えていいトコある”アピールが、映画としてはあからさま過ぎてマイナス。あそこは『親切に道を譲ってくれた老夫婦がスタックした』とか『整備工場のお得意さんで、病院に行かなきゃいけないの知ってて…』とか、もうちょい上手く観せられたと思う。それにあんなタイプの父なら、娘たちにも焼肉を食べさせて自分は我慢すると思う。

ビリギャルが当時流行って、ワイドショーとかでも取り上げられてて、でも“今でしょ!?”の塾先生は批判してたみたい。有名進学校出身で地アタマが良かったにしても、無勉強だった子がたった1年で慶應現役合格は素直に凄いこと。
そして1年という短期間で総合学力を上げるのでなく、詰め込めば間に合う可能性のある慶應にしたのは、さやかちゃんでなく坪田先生の功績。
最初は馬鹿でも知ってる大学「東大にする?」って冗談っぽく振っておいて、「じゃあ~…慶應にしちゃおう!」って誘導してる。人の能力を引き出し、その気にさせるだけでなく、結果を出せる道を指し示した坪田先生が凄いんじゃないかと。
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-09-07 21:43:07)
69.《ネタバレ》 実話だそうだが人間性善説に則るような脚色を施しているので、小学校高学年から中学生くらいの女の子を客層に狙った映画だと思えた。親御さんが安心して娘に見せられる少女漫画を映画にしたような感じ。夜中まで遊び歩いて睡眠時間を削っても成績が上昇してゆく主人公も凄いが、あーちゃん呼ばわりされる母ーちゃんはそんな娘を信じ援助するだけでなく怒りもせず、贅沢な服とコスメと時間を与え続けてるし、女房を奴隷・娘たちを空氣・息子を自分が操縦するロボット扱いした挙句、居酒屋で出くわした初対面の赤の他人(塾講師)の仕事ぶりを卑下するような糞親父が、突如として娘を希望と崇めて息子に謝罪する変貌もかなりのもの。塾講師は一人で何十人もの生徒の嗜好を学習して導くくらいの受験のプロなんだから、『冷たい缶コーヒーを受験当日に飲みます!』なんて言ってる生徒に利尿作用と峻下作用があるから時間を選びなさいくらい指導しないと。思春期なのに受験共闘する異性に興味も湧かず(十代が必死に生きるドラマなら省けない要素では?)、見事に合格を手にして旅立つ当日に主人公が、変貌親父に幼女の頃の様に抱き着いて家族が繋がりましたという展開に生暖かい感情が湧……かない事もない。重ねて言うが、アクシデントが全て丸く収まりハッピーエンドに落ち着く少女漫画のような映画であり、成長期の少女に安心して食べさせられる無添加の御子様ランチのような映画。これはこれで良いと思う。旅立つキャンパスは昨今いろいろと女子生徒が酷い目に遭わされる物騒なところだが、この後に売れ筋街道を爆進する主演女優さんのプロモーションとして見ても、生暖かく優しく見ましょうと思えた映画。
役者の魂さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-07-16 04:51:04)
68.《ネタバレ》 ここでの口コミ通り、良い映画でしたね。
有村架純の不良ギャル役は似合わないと思い込んでいたせいか、きっちりと演技しているのには感心しました。この作品の彼女は飛び抜けて可愛いので、魅力を引き立てています。
受験奮闘モノかと思いきや、実は家族のストーリーに焦点を当てているのも特徴。吉田羊演じるああちゃんだけではなくて、田中哲司演じるダメ父親の存在が後半大きくなってきます。こういう憎まれ役どころは演じるのが難しいと思いますが、ハマっていましたね。ダメパパから良い父親になろうとする過程で、さやかが照れたり褒めたりするんじゃなくて、「ふざけんなよ、クソジジイ」と反発するのもリアリティーがあって良かったです。
まあどこまで事実かどうか分かりませんが、現実の受験というのは地道な努力と苦しい忍耐が必要なわけで、伊藤淳史みたいな良い塾講師も例外なわけで、さやかのような成功するケースは例外中の例外だと思いますが、終始良い意味でベタなエピソード満載で満足な作品でした。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-04-29 18:51:59)
67.見る前は、アホギャルのアホ会話を延々と聞かされるのかなーとか思っていてあまり期待しておらず、導入部で割と長いナレーションが入ってきたときは、ああやっぱりと思っていた。しかしその後は予想外に悪くない内容でした。MVPは吉田羊さんです、この人ってこんなに自然な落ち着きと説得力のある演技ができたんですね。塾の先生という枠組をきちんと確立している伊藤淳史の役作りもなかなかです。それに助けられて、主演の有村さんも、気負わない伸び伸びとした演技ができています。脚本は数箇所余計なシーンもありますが、まあ許容範囲内です。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-04 01:32:14)
66.《ネタバレ》 ここのあらすじにも結末が書かれてしまっているし
(これってネタバレじゃね?)、実話に基づいているのでハッピーエンド
になるのが最初から分かっているので家族団らんでみるにはピッタシでは
ありますが、プロ野球選手になることを父親から期待されている坊やの方
もおそらく挫折するだろうな、と思っていたらその通りになってしまった
り、一応商業映画なのだから何かもう一工夫をして欲しかったような。

有村架純ファンの人ならたまらない映画ではあるのでしょうけど。
スマホが全く出てこなかったのは実話が2000年代初めだったからという
ことなのでしょうが、随分と実話に忠実だなあ、などと思いました。
キムリンさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-03-03 16:22:20)
65.《ネタバレ》 あらかじめ結末はわかっているんだけど、観てて気持ちの良い作品。
清楚なイメージ(実態は知らんけど・・・)の有村架純のギャル役はちょいと無理があったかな。
吉田羊の演技力に引き込まれたが、現在放映中のテレビドラマ(妻が小学生になるやつね)の毒親ぶりと好対照なのが面白い。
担任教師はイヤな奴だけど、演じるのが安田顕だからかどこか憎めない。ラストの裸シーンのために起用されたのかね。
ハリーハウゼンさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-03-01 16:35:23)(良:1票)
64.素直に感動。
サクセス・ストーリーはやっぱ気持ちいい。
どこまでが実話でどこからが脚色なのか分からないけど、
あの缶コーヒーはさすがにフィクションだよね?
めたもんさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-27 16:37:12)
63.《ネタバレ》 実話ベース、ということで結末 (合格) はわかっていますが、期待通りに進む展開がただただ心地よく、そして清々しい映画。 全体的に、キャラが魅力的でよかったです。さやかを演じた有村架純さん。偏差値30の金髪ギャル (死語) に完璧に成りきっていました。「そっち系?」← これ、好きでした (笑) ある意味では、一人二役、ですかね、お見事でした。そして、もう一人の主役と言ってもいいだろう、坪田先生 (伊藤淳史)。なんだか、彼を見ていたら「奇跡の人」のサリバン先生を思い出しちゃった。だから、さやかにとって、「合格」ではなく、あなたに出会ったことが本当の奇跡かもしれませんね。  もちろん、映画としてはスポ根の勉強版で「努力」がテーマではありますが、裏テーマとして、コミュニケーションの重要性、を描いたものと思っています。坪田先生とさやか、教師 (たち) とさやかの母、さやかと母。この物語を前進させ、局面を打開していたのは、いつだってこの関係による面談や対話によるものでした。(ネットやケイタイではないところに、大きな意義がある) 反対に、野球狂の父と弟の関係は、一方通行の人間関係 (コミュニケーション不全) であり、つまり後退の象徴ですね。この奇跡の裏側には、個人としての「努力」があり、そして人同士の「対話」があった。 人と人とのつながり、その人間関係がますます希薄な今だからこそ、この物語は人々の心に響いたのではないだろうか。
タケノコさん [DVD(邦画)] 7点(2021-10-26 23:38:12)(良:1票)
62.話の大枠は知ってたので、あまり期待せずに気楽に鑑賞。
王道のサクセスストーリーかなと思ったら、予想外に良くて驚き。
本人の話だけに留まらず、家族その他も絡めてキレイにまとめてある。
終盤だけでなく、序盤・中盤でも涙腺を緩ませるポイントが多々。
これでもか、というほどお涙頂戴を詰め込んできてますねぇ。
当然に脚色はあると思うが、実話を元にした「映画」ならちょうどいい塩梅。
あと、名古屋人には嬉しい絵が多いですね。名古屋弁も。地元万歳。

それにしても有村架純が可愛すぎて困る。
時々、本編の内容から気が逸れそうになる。
しっかし、清純派のカタマリのような有村架純に、
「金髪ミニスカJK」「へそ出し生足ギャル」をさせるとか、
いったい誰の趣味だコノヤロー、キャスティングした人を誉めたい(笑)

難点をあげるとすれば、邦画クオリティなところ。
ストーリー構成は別として、映画としては少し弱さを感じる。
あとはさやかと坪田の、演技の温度差がどうしても気になる。
物語上この2人の並びは必然となってくるので、どうしても目につく。
坪田先生はこういうキャラなんだ、と言い聞かせたけど…やはり苦しい。
愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-03-22 08:51:30)
61.大宮駅の本屋で、初めて出会ったビルギャル。その頃は全然有名じゃなかったんだけど、なんとなく惹かれて読んでみたら、止まらない。立ち読みなのに止まらない。涙が。
充分本で感動したものだから映画はいいかなーと思ってたけれど、なんとなく惹かれてGYAOで観始めたら止まらない。課題に追われてるのに、止まらない。涙が。

ああ、私は映画を観てる場合でも、泣いてる場合でもない。さやかちゃんみたく頑張らないといけない。
というか、私は、さやかちゃんの倍くらい生きているので、坪田先生やあーちゃんのようにだれかの可能性を広げられる人になりたい。

日常にすっかり擦れ切った自分が、こうやって素直に思えることは、映画のよいところだと思います。
王道、ベタまっしぐら。ちょっと現実離れの要素あり。でも、良いんです。まっすぐ上を見たいときにぜひ。
うらわっこさん [インターネット(邦画)] 8点(2018-07-24 19:12:38)
60.王道のサクセスストーリー。
だが、その王道具合が素晴らしく心地よい。

人は変われると再認識できるPOPな作品。
バッジョさん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-07 23:59:21)
59.え?こんな先生いるの?っていうくらいどうしようもないクズな先生。
こんな親父が子供育てちゃいかんだろう。そしてそれは母親も同じ。どこかズレている。
擁護したいのはわかるがその頑張りがひたすら勘違いで進む。

塾のお金は大切だが私立の学校のお金は大切じゃないの?

唯一良かったのは塾の先生のみだ。
とまさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-01-21 18:06:40)
58.《ネタバレ》 実話ものらしいが映画からは真実味というものはあまり伝わってこない。担任の教師と塾講師が主人公のことで喫茶店で話をするシーン。塾講師が熱く語る傍らには塾の生徒二人が見守っているというあまりに出来過ぎたシチュエーション。家庭においては父の歪んだ愛情は息子にのみ注がれるという極端な環境。母の端から見れば異様に見えるくらいの娘を守ろうとする姿勢。本当にこんなことがあったのかと思わせるところが多く、おそらくいろんな脚色がされているんだろうなという思いで観ていた。

しかし、そういう極端さはこの映画においてはあまりマイナスになっていない。それはこの映画が愚直なまでに何かにのめり込む人たちの物語だからだ。愚直なまでに主人公を信じる母親と塾講師。息子をプロ野球選手に育てるべくその環境を何の迷いもなく用意する父親。そして、主人公のさやかは不良ぶっていて教師に反抗的な態度をとってはいるが、塾に来てからの彼女は素直そのものだ。反抗的な態度をとるのは挫折しそうになった一度だけ。あとは塾講師の言うことに耳を傾け一心不乱に勉強に打ち込む。
こういう作品にひねりの利いた展開やリアルさを追求することは逆に邪魔になるだろう。愚直の何が悪いんだと言わんばかりの真っすぐな展開が逆に気持ち良いくらいだ。塾仲間の野村周平との間に恋愛要素が微塵もないところが良い。

キャストは皆熱演しているが母親の“あーちゃん”を演じた吉田羊が素晴らしい。本当に家族に対しているかのような彼女の演技がこの映画に必要なリアルさを引き出している。受験の話と思わせているが実は家族の再生の話でもある今作においてとても重要な要素だと思う。有村架純はあまりギャルっぽく見えない感じだが素直さがにじみ出るような雰囲気が良い。へそ出しで出てきたときは素直にかわいいと思ってしまった。

ベタな展開は良いのだが終盤の手紙のやり取りは少々くどい。そこまで言葉にしてしまうのかと。テレビ的な作り方をしているとはいえやはり映画ならではの描き方もしてほしかったというのも正直な感想。
さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-12-06 01:35:37)(良:1票)
57.なかなかに熱くなれるいい映画でした。映画の最初の頃と最後で全然違う風景で見てて気持ちよかった。

個人的に伊藤淳史さんはネガティブな役ばかりで嫌いなほうでしたが、この映画で見直した感じ
ラスウェルさん [DVD(邦画)] 7点(2017-12-04 23:52:29)
56.《ネタバレ》 母ちゃんが、バットで車をぶち壊すところが胸熱です。
へまちさん [DVD(邦画)] 8点(2017-08-14 03:03:47)
55.《ネタバレ》 気合入った努力、ほとばしるような青春、必死になることを思い出しました。いい映画でした。恋愛を絡めないのも良かった。しかしながら、題材としての限界を感じます。担任の先生を無理矢理、悪者にする必要はなかっただろうに、もう少し展開の余地を見せて欲しかったです。おし、おっさんもがんばろ!
Keytusさん [ビデオ(邦画)] 6点(2017-08-13 04:04:04)
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【点数情報】

Review人数 74人
平均点数 6.91点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
411.35%
568.11%
61824.32%
72837.84%
81722.97%
934.05%
1011.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.40点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.20点 Review5人
4 音楽評価 7.00点 Review5人
5 感泣評価 7.80点 Review5人
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