199.30年ぶりくらいの鑑賞。当時はまだ私も学生でそんなにピンと来てなかったが、子供が大きくなり両親も年老いた今改めて観ると、色々と胸に去来するものがある。決してつまらない作品ではないが、面白いというのもちょっと違うような、点数をつけるという行為があまり馴染まない作品。ただ、これが「名画」であることは揺るぎがないような、そういう独特の風格はある。 【すらりん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-10-04 20:05:06) (良:2票) |
198.《ネタバレ》 やっぱり、オリジナルを観てからリメイクを観るべきだなぁと、大いに思いました。リメイク版で大筋は覚えていたので、その通りに進んでいくシナリオに、何か映画を楽しむというより、確認作業をしているような、そんな“もったいない事したなぁ”って、気持ちになってしまいました。70年も昔のモノクロ作品ですが、デジタルリマスターの恩恵か、映像もクリアで音声も聞き取りやすかったです。なので、オリジナルから観たほうが、いいよ。 小津監督といえば、セリフの際のカメラ目線。突然こっちに語りかけてくる演出は、ふとセリフを喋る役者を観ているような、映画として逆効果に感じるんじゃないかと思っていましたが、いやいや、映画の登場人物が、映画の世界にいる自分に語りかけてくるような、そんな効果があったのかと、今さらながら気が付きました。そしてこちらも小津監督が多用するローアングル(じゃなくってローポジションだそうです)の、床から足先まで入るカメラポジション。その少し引いた画は、まるで部屋の隅っこで寝そべって、登場人物をぼんやり観ているような錯覚を感じさせます。そして登場人物のカメラ目線に切り替わる。フッと『あ、私に話してたのか』なんて思いながら、物語の中に自然に入りこませてくれるのです。 技術的な事は詳しくないので、あくまで私の主観ですが、リメイク作では感じ取れなかった部分でした。カラーだったりSEだったり映像の奥行きだったり、新しいものは情報量が多すぎて気が付かなかったのかもしれません。 上京した高齢の両親と、東京で家族を持って、新しい生活を始めている長男と長女。この冷たく感じる子どもたちの対応と、次男の嫁の紀子の対応の違いがとても印象深いです。 戦争が終わって8年。復興から発展へ、新しい時代の象徴と言える、生まれ変わった東京。その時代の流れに身を任せる東京の子供たちと、昔と変わらぬのんびりとした生活を送っていた両親。両親にとって子供はいつまでも子供です。それを肌身で感じている同居の次女と、戦争で夫を失い、時間が止まったままの紀子。両親と彼女たちは、復興・発展のために日本が“あの時代に置いていったもの”のように感じました。 紀子と京子の本音の会話がとても心に残ります。京子の親への思いを受け止めながら、嫌でも前を向かなければいけない時代だと、まるで自分に言い聞かせるように語る紀子。そんな自分を「ずるい」と、父に心の内を言う紀子。その言葉を受けて、妻の残した懐中時計を渡す父。戦争で時間が止まったままだった紀子に、亡き夫の両親が、前に進むよう後押しをしているように感じました。 東京物語というタイトル。そんなに、東京か?と思って観ていましたが、なるほど、東京=日本の未来だったんですね。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2024-09-16 12:14:39) (良:2票) |
197.《ネタバレ》 この年になって人生で初の小津作品の鑑賞だったと付け加えておく。そしてとても複雑な気持ちにさせられた。画面はとても美しく、詩的であるとすら思えたが、話の頂点がどうにもこうにも心にひっかかってならなかった。一応「8点」をつけてはいるが、正直何点をつけたらよいのかよくわからない。 年老いた両親は子供にとっては厄介者になっていた。親への愛情がないわけではないのだが(後に長女は母の容態をきいて慟哭している)、特に物語の前半では長男長女は露骨に親を邪魔者扱いする。哀れな両親はあちこち追い立てられる。だが次男の嫁の紀子だけは義理の両親にかいがいしく接する。最後に父が「自分の子供より、いわば他人のあんたの方が、余程よくしてくれた」と感嘆するぐらいに、である。だがそう言われた紀子は激しく泣き出す。しかもその涙はその賛辞に対する感涙では全くなく、自分の中の矛盾をずばりと指摘されたような罪悪感を伴った涙なのである。これがなんともこちらの心を複雑にさせた。 なぜ紀子は自分を「ずるい」というのだろうか? 恐らくは本音の部分でもう夫を忘れつつあり、新しい人生を歩みたいと漠然と思っているのに、その本心を隠しながら亡き夫の両親に尽くす自分の矛盾をわかっていて「ずるい」と言っているのだろう。本心を隠して両親をもてなしたのはいわば演技であり芝居である。今風に言えばいい子ぶりでありご機嫌とりである。少なくとも紀子自身は自分をそんなふうに思っている。だからそんな自分の「ずるい」親切をありがたがって心の底から自分の幸せを願ってくれる父親の言葉に耐えきれずに泣いたのだろう。‥‥とまぁそんなふうな解釈は一応成り立つと思うのだが、根本的な疑問として「どうしてそこまでしなければならないのか」という考えが自分から消えない。 「古き良き日本人を描いたものだ」という意見もあるが、その割には特に長女は繊細さのかけらもないような人物として描かれていて、対比させる意味だとしても極端すぎる。さらに紀子は長男長女を非難する末娘には「嫌だけど仕方がないこと」といって二人をかばうのである。しかも「自分も二人と同じ」とまで付け加えている。義理の両親にあれだけ尽くしたのに、邪険にした長男長女と自分は同じだと言っていることになる。余りにも八方美人すぎるとは言えないだろうか。「昔の古き良き日本人」は、果たして本当にこんな姿なのだろうか。仮にこの作品の数十年後を想像してみると、「何かを待っている」とはいうものの紀子は年老いるまで結局再婚はせず、寂しい心のまま笑みを絶やさず慎ましく、それでいて内心そういう自分に本当は腹を立てているという姿が想像される。もしそうならそれは余りにも鬱屈した人生だし、救いがなさすぎる。それとも形見の時計に紀子は何かを誓って生まれ変わることができたのだろうか。そう解釈する向きもあるようだが、私にはそう断定できる根拠は感じられなかった。 「そもそも主人公は老夫婦であり、紀子ではない」のだろうか。視点を老夫婦に移してみると、彼らこそ心穏やかな人格者であり、長男長女についても立腹するわけでもなく「すべてをそのまま受け入れる」達観した感がある。特に父は苦楽を共にした妻の死にもまるで動揺せず涙一つ見せず(悲しくないわけではないと思う)「もっとやさしくしてやればよかった」とつぶやく。こちらの方がまだ「昔の古きよき日本人」と言われれば納得できるかもしれない。実際家族の死などは、結局のところ受け入れるしかないことが多いからだ。だが正直、行き過ぎている感は拭えない。何年も経過した後ならともかく、亡くなるということを聞かされた直後に「そうか、もういかんのか」と淡々と語るのは並の達観ではない。普通なら絶句するとか、涙を堪えるとか、そういう姿を見せるものではなかろうか(それまで死ぬということは予想もしていなかったことがセリフから伺えるので、余計そう思われる)。紀子ともども、ありえないような作り物のような人物だなという印象が拭えない。そう考えると詩的に思えた人物の撮り方(常に人物が正面で語りかけるような撮り方)も、さらに「作り物じみた」錯覚を起こさせる。 年老いた親とそれぞれの人生を歩む子のどうしようもない亀裂が見る人の心を打つのだろうか。だがそれを描きたいのなら紀子は不要だ。両親を邪険にする長男長女とそれに憤る末娘だけが出てくればいい。紀子が出てくる以上、紀子はこの映画が描く人間関係において救世主的な、ある意味人間愛の権化のように描かれなければならないはずなのに、そしてその通りの行動を紀子は示して父を感嘆させているのに、肝心の本人がそれを「ずるい」と言っているのはどうにもこうにもこちらを当惑させる。すべては見るものが想像するしかないのだろうか……。(セリフ引用はすべて趣意) 【空耳】さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-08-16 23:22:52) |
196.《ネタバレ》 内外問わず名作との誉れ高い本作、NHK BSでの放送を機に満を持して鑑賞しました。 皆様申し訳ありません、私には本作が何故ここまで高評価なのか理解出来ませんでした。 終始淡々とした語り口、お母さんが亡くなってしまうと言う展開以外は特に抑揚の無い粗筋、 これら全ては小津監督の狙いなのかも知れず、この「狙っている所」がファンの皆様に取っては堪らないのかも知れませんが、 悲しいかな私には理解する事が出来ませんでした。 日を改めて「美の壺」と言う解説的な番組を観て、その『様式美』が高い評価の所以で有る事は判りましたが、 前衛的な抽象芸術をさも判ったかの様に評論するのは作者や作品に取って失礼な事だと普段考えている事も有り、 判ったフリをするのは止めます。私には合わない作品の様です。 2点は原節子さんと笠智衆さんの存在感に献上します。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2024-01-08 17:58:09) |
195.原節子は魔性の女だな。20代に観たときは甲斐甲斐しい健気な後家という印象があったけど 今観たら他人だから親切にできるんちゃうかと。まだ杉村先生のほうが根が単純いうか真っ直ぐに思える。 【michell】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-12-19 18:45:19) |
194.《ネタバレ》 所詮映画は作りモノですが、これはどこにでもありそうな世界のようでいてかなり異質な世界なのでは?と思う。この映画をみて「ある、ある、ある」って思うのか?「ない、ない、ない」って思うのか?私は後者だ。そもそも「忙しい、忙しい」っていってるのはダイタイ暇なヤツが多いし、単に面倒なだけでしょ?上京した親の相手が面倒な気持ちもわからないでもないし、上京時の扱いはまだ許容範囲としても、母が危篤→死の過程での子供達の反応・言動はちょっとひどい。「ない、ない、ない」って思う。よって青いと言われようが、香川京子を断固支持する。原節子の心情の吐露は誠実さの表れで、映画的には悪くは無いのだが、妻を亡くし落胆する義父にワザワザ言う必要はないのでは?と感じる。普通は言わないだろう。散々凹まされたラストの笠智衆の姿は「人間最後は一人なんだ」という事を切実と感じさせる。いろいろ考えさせられる作品ではあるが、かなり後味の悪い作品だ。家族は各々独立して然るべきで、ベタベタする気は無いけれども、これをみて「家族なんてこんなもの」と訳知顔にはなりたくない。 <追記>20年ぶりに再見。印象はさほど変わらないが、年を取ったせいかやや「ある、ある、ある」感が増したような。オチを知った上での再見の収穫としては、単なるよき父という印象であった笠智衆が「場末の医者」に甘んじている長男を期待ハズレと感じていたこと。あとは義母が泊まりにきた時の「ズルイ女」原節子の電気を消すシーンの表情が何とも言えず意味深であったことかな。 |
193.紀子は、夫の死を経験し、今なおそれが身近に感じているから、他人である夫婦に優しくできたのかもしれない。 と鑑賞して、しばらくして思った。(赤の他人に、心の内を話すことがあるという現象と似たようなものがあるかもしれない) 子供たちは、今の日常が突如失われるかもしれない、そして必ず訪れる。。と、気づいていない。 気づき、考えたかもしれないが、受け入れたくないのでそれを忘れる(忘れようとする)。。。 気づいたときはもういない。(親も、子供も、妻も、夫も、兄妹も・・・順番なんかわかんない) ということに気づかせてくれる作品なのかも。 自分の親が同じぐらいの年齢なので、考えさせられた。 年齢とともに、見方が変わっていく作品だろうと思う。 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-12-17 16:13:29) (良:1票) |
192.《ネタバレ》 すっきりした語り口に分かり易い演出で、観やすい映画だと思います。役者も芸達者が揃い、特に笠智衆が素晴らしいと思います。ラスト、紀子が形見の時計をもらうシーンは感動しました。親は大事にしないといけないなと改めて思いました。ただ、この映画は老夫婦がかわいそうで、観てるこっちがストレスがたまるし楽しくない。やっぱり、こういう映画はあまり好きではありません。映画館で観たいとは思わない。よって点数は6点です。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-16 11:39:30) |
191.家族なんて幻想、というよりは家族なんてこんなものでしょ?というお話です。意外と原節子の出番は少ないなあという印象を受けます。それよりほとんど杉村春子の映画かもしれませんね。終始親に対して毒づいているんですが親の死を目の前に突然泣き崩れるシーン、あれはすごい演出だと思います。個人的には原節子と杉村春子の役は逆にした方が面白いと思います、今のままですといかにもな美人の聖女と憎まれ役のように受け取られてしまいますから。孝行したい時分に親はなしなんて映画を見ていれば普通にわかるものを台詞で言っちゃうのもなんだかなあという感じです。間違いなくいい映画ですけどもうちょっとつまんないと文句を言う人間が多いぐらいでバランスが取れるんじゃないかと思いますね。小津安二郎の真似なんて誰もできないのにこれが神格化されたせいで日本映画がつまんなくなった部分もあるんじゃないでしょうか。まあそれでも大多数から支持を受けているのはきっと似たような経験をした家族が日本にはたくさんいるからなんでしょうね。世界にも似たような人たちがたくさんいるんだったらいいのですが、批評家や作家しか見てない上にオリエンタリズムでも評価されてそうなのが嫌な感じではあります、ってこれは当の日本人にも言えるんでしょうけどね。 |
190.《ネタバレ》 小津安二郎の作品を見るのは、5年前にみた「彼岸花」に続き2作目ですが、5分もたたずに、その世界に引き込まれて、安心して映像に身を委ねられてしまうから不思議です。映像の語り口の妙なのでしょうね。「子の親離れ」というシンプルなテーマですが、同時に奥が深い。大きなテーマを据えつつも、相変わらず、日常の何気ないおかし味をディテールとして織り込んでいく丁寧な仕事です。(メモ)ばあさん役の東山千栄子が60過ぎなのに対して、じいさん役の笠智衆は当時まだ50歳に達してないのですよね。驚きです。長女役の杉村春子と2歳しか違わないのですね。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-04-12 17:54:59) |
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189.なんでこんなに高評価なのか 良さがわかりませんでした 正直退屈でした 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-03-16 02:58:38) |
188.20年前にレンタルビデオで見た時にはとくに感動しなかったが、今日映画館で見て感動した。襖の影から人が現れて襖の影へ消えるの繰り返し、膝の高さのローアングル構図、小津映画のお約束をこれでもかと見せつけられる。しかし心に残るのは深い感動であってテクニックそれ自体ではない。ベタな平凡なストーリーを展開させて、人生の普遍的な喪失感が胸に迫ってくる。何故そんなことが可能なのか小津の魔法使いとしか言いようがない。 【ブッキングパパ】さん [映画館(邦画)] 10点(2020-12-12 16:46:57) (良:1票) |
187.《ネタバレ》 「晩春」、「麦秋」に続く小津安二郎監督と原節子の紀子三部作の最後の作品。尾道から子供たちに会うために東京に出てきた両親と子供たちのすれ違いが描かれた映画だが、ここに現代でも通じる普遍性を感じることができるし、やはりこの普遍性こそが本作を不朽の名作たらしめるゆえんではないかと思う。実際に今見ても現実味を感じられるし、真に迫るものがあり、なにか身につまされるものもあった。子供たちの両親への対応がとても冷たいのだが、それは彼らには彼らの生活があるからであってたとえ親子であってももう別の人生を生きているということがリアルに伝わってくる。だから終盤の京子(香川京子)と紀子(原節子)の会話の部分も、兄姉を非難する京子を諭す紀子の言葉にすごく納得できる。(この部分、初めて見た時は京子のほうに共感してたと思ったんだけど、見方が変わったみたいだ。)周吉(笠智衆)が再会した友人(東野英治郎)と酒を飲みながら交わす会話も二人のさびしさをよく表していて印象的だったし、とみ(東山千栄子)が紀子の部屋へ泊るシーンのやりとりもすごく良い。笠智衆はもちろんだが、このとみを演じる東山千栄子がなんといっても素晴らしかった。この老夫婦が「それでもやっぱり、孫より子供のほうがかわいい。」と話し合うシーンは親のわが子への愛情が永遠であるということをあらためて感じることができ、素直に感動してしまった。(今、これを言えるような親が少ない気がする。)でも、当の子供たちは自分たちの人生を生きるのに精いっぱいで両親にかまっていられないという現実の悲しさ・・・、そういうものが見事に描かれていて、見終わった後には「家族」や「親子」というものについていろいろ考えさせられた。二十歳くらいの頃に初めて見た時は正直、そこまでの良さは分からなかったのだが、久しぶりに見て世界的な名作と言われる理由も分かるし、そしてもちろん、小津監督の最大の代表作、間違いなく日本映画の美しい名作の一本であると確信することができたし、再見して本当に良かった。何度でも繰り返し見たくなる映画というのはあるが、この「東京物語」は自分が年を経るごとに繰り返し見たくなるような映画だと思う。もう10点以外ありえない。(2020年1月6日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 10点(2020-01-06 01:28:35) (良:1票) |
186.《ネタバレ》 こういう話に弱い。 年齢的に自分に重ねてしまうんだろうな。 あと役者が良い。 父親役の笠 智衆はすごい好き。 亡くなった自分の祖父と被る。 でもこの人49歳くらいなんだなー。 もう一人サバサバした娘役の杉村春子。 こういうキャラ好きだわー。 悪気の無い嫌なキャラというか人間味ある性格。 昔だったらよく思わなかった作品だろうけど今はむしろ大好物だな。 気になったのは会話の受け答えでカメラアングルが細かく切り替わって没入感が一瞬途切れる。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-11-25 00:42:38) |
185.これはまあ、何と言ったらいいか、言語に絶する、あるいは言語道断(?)とでも言ったらいいのか こんな完璧な映画作っちゃいけませんよ。 レオ・マッケリーの「明日は来らず」にインスパイアーされて作ったということで、 あちらも、見捨てられた老夫婦が自分たちで生る道を模索するさまが悲哀とともにが描かれて素晴らしい作品だが、 これはさらにその域を越えて、諦念とそれを許容する寛容が、世界的なスケールで描かれ、ほとんど普遍の域に達している。 不朽の名作とはこういう映画のことを言うんでしょう。映画史上、永遠に残る傑作です。 【kinks】さん [映画館(邦画)] 10点(2019-09-25 00:25:12) (良:1票) |
184.日常を描いている風でいて、何もかも胡散臭くて気味が悪い。表面的で本質的ではない。 特に演技が酷い。こんなものを有難がっている者が多数派だと思うと寒気がする。 【浅田荷葉】さん [DVD(字幕)] 0点(2019-04-01 13:50:55) |
183.《ネタバレ》 映像の力が弱い。音楽の力が弱い。でもずっと見てられる。何でだろうと思ったらやっぱり自分が日本で生きてきた人達の共通認識を持ち合わせてるからだと。そして「もうこの人に会うのはこれが最後かも」という勘は当たりますよね。 最初のシーンと最後のシーンにコンテクストを持たせてたり、当時としては見事だったんだろうけど、今見るとどうしてもありきたりに感じてしまう。最後ももう少し何か欲しかった。 役者さんはみんな良かったな。原節子さんも香川京子さんも綺麗でした。 例えばアメリカだともっと年老いた親を大事にしたりするので、日本固有の文化で生まれた作品かと。両親大事にしようと思います。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-02-11 09:51:33) |
182.小津の日本映画の傑作。見た時よりも、見た後、そして年を取るごとに、感慨が深くなる作品。実生活で親が亡くなった時、ふと思い出す作品。個人的には、晩春の方が好きだったが、今は逆転しているかも。若い時見て、詰まらないと思う作品でもある。他人の批評など 気にせず、見ておきたい作品。本当だから。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 10点(2019-01-07 13:15:30) |
181.《ネタバレ》 お母さんが亡くなった後に、紀子が京子をなだめたり、冷たい兄弟をフォローしたりとグッときました。こんな優しい義姉さんが居たら本当に帰って欲しくなくなるでしょうね。更にお父さんが紀子に感謝の気持ちを伝えるのは、もらいますね。このシーンは心が本当に動かされる名場面です。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 9点(2018-05-20 01:57:13) |
180.おじいさんとおばあさんの「ありがとう」の言葉がいつまでも胸に残っています。優しさを刺激してくれる素晴らしい映画です。 今の時代にも通ずるものがあって色あせない情感があります。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2017-08-15 09:19:21) (良:1票) |