73.《ネタバレ》 私の心が汚れているせいか、泣かせてナンボの「無理やり感動系」の作品にしか見えません。とにかく個々の生徒との関わりが薄いというか浅いというか。この程度の個人指導なら、どんな先生でも多少はやるんじゃやないかという気がします。授業の描き方も断片的で、何が生徒を惹きつけているのかよくわかりません。ベトナム戦争とかジョン・レノンとかの史実を絡めるのも、それだけ月日が経っていることを示すばかりで、その間の生徒はどうなったのという疑問が残ります。 そのくせ自意識と周囲の評価だけは妙に高く、「生徒のことが何より大事」と語らせてみたり、校長に「あなたが一番好き」と言わせたり、きわめつけはラストでサプライズ歓送会が開かれたり。見せられている映像とセリフのギャップが激しすぎて、とうとう最後まで馴染めませんでした。そこまでされるほどの先生か、というのが正直な感想です。まあ私の心が汚れているせいでしょう。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2024-11-16 02:00:26) 《新規》 |
72.《ネタバレ》 最初に見たときは、何か単調で平坦だと思っていたのですが、再見して、ことさらに途中で力を入れて盛り上げないところに意味があることが分かりました。主人公は教師だから、一つの年度が終われば次の生徒がやってくるし、感傷にひたっている暇はない。むしろ、何か生徒をちょっとだけ変えたり、その中に何かの芽を目覚めさせたりして、あとはそのまま生徒が未来に向けて自ら育っていくのを祈るしかない。そういう、意外に現実の厳しさも踏まえた作品ではないかと思います。そんな中にロウィーナとのエピソードがちょっとした切なさを添えていますが、奥さんとの間で何かが起こりそうで起こらないのが良いし、最後に(私もてっきり出てくるものと思っていましたが)あえて出てこないのが、余韻と想像を残していて、良い。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-10-12 00:36:30) |
71.《ネタバレ》 良いお話ではありました。信頼できる教師と導いてもらった生徒たちの織り成す学園モノとも取れるし、若き頃に抱き求めた成功は叶わなかったけれど実人生において別種の実りを手にした男の人生譚でもあります。 けれどいかんせん30年の月日は長くて2時間の尺にはとても収まりきらない。いきおい一人ひとりの生徒との個別エピソードも駆け足になりがちで、消化不良なケースも多々。だからラストの全校プラスOB挙げての大謝恩会には唐突感を拭えませんでした。「えっそんなに大人気だったの?」と思いました正直。 所々にベトナム戦争やジョン・レノン射殺事件など時事ニュースを挟んで時の流れを演出してるけど、世相とホランド先生の教員生活がほとんどリンクしてないですし。そうだ、教え子がベトナム戦争で亡くなったときはその衝撃や切なさから政権批判などもっと話が広がるのかなと思ったのですが。 どの話もぶつ切り。歌手を目指してNYへ発った彼女はその後どうなったのでしょう。歌で成功できなくとも、最後の会には顔を出すんじゃないのかなと探したのだけど。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-16 22:48:19) (良:1票) |
70.《ネタバレ》 学園ドラマとして、一人の先生の成長のドラマとして、大変に完成度の高い名作であると思われます。リチャード・ドレイファス演じるホランド先生が、不器用ながらも知恵を絞り、工夫しながら本当の意味で親身になって生徒を指導する姿が見ていて大変心地よいです。 彼は先生になるきっかけがそもそも消極的ですし、ガートルード・ラングやラスの指導を始めるきっかけも彼自身が率先して始めるわけではないんですよね。ですが、ホランド先生の一番の魅力は、たとえきっかけがなんであっても、一度始めた指導は最後までやり通すことなんです。決して生徒を見捨てないのです。その一途さ、善良さ、そして先生としての資質に僕は素直に感動しました。確かに、これから先生になろうと思っている人、もしくは教職につかれている方なんかは、きっとこの作品からいろいろなことを学ぶことができるかもしれませんね。見ていてなんかパワーをもらえますしね。 この映画を見ているときの感動や高揚感、そしてうまくいかないときの焦燥感というものは、スポーツを観戦しているときの感覚に近いものを感じます。スポーツを見て感動するのは、もちろんそこに数多くのドラマが生まれるということもありますが、何より選手のその真剣さ、ひたむきさに心打たれるという場合が多いのではないでしょうか。ホランド先生をはじめとして、泣きながら練習するガートルード・ラングや、一生懸命ドラムの練習をしているラスの姿にすごく心惹きつけられるものがあります。そして犬猿の仲と思われていた校長先生が、「私はこの学校の先生で、あなたが一番好きでした。」とホランド先生に告げたとき、まじでやばいくらいに感動しちゃって、久しぶりに映画見て泣いちゃいましたね。 ただ、やはり一本の映画として、盛り込みすぎてしまった感は否めないような気もします。そのために、ドラマを終局へと収束させていく段取りに少々不満が残ります。だって、大事なことは何一つ解決していないまま、「なんか感動的だからいいんじゃね?」といったノリでラストを迎えませんでした?せっかくの素晴らしい作品だったのに、最後を雰囲気だけでうやむやにされちゃったのは、正直残念でした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-22 06:10:34) (良:2票) |
69.《ネタバレ》 名門校の音楽教師の半生を綴った話です。ホランド先生のような教師に出会えたら生徒は幸せでしょうね。感動的なエピソードが多い中で、個人的には校長先生との別れの場面がお気に入りです。それと、Beautiful Boyを息子に歌う場面、泣けます。→2013/12/9追記。DVDにて再鑑賞。 ロウィーナのエピソードが、やや蛇足というか冗長ぎみに感じましたが、ホランドの良心や誠実さを強調するためにはやはりこのエピソードは必要なのでしょう。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-09 13:22:16) (良:1票) |
68.《ネタバレ》 滑り止めで音楽教師になったホランドが、次第に教師という職業にのめりこんでいくさまに、生徒と共に成長している姿が認められる。 ホランドの家庭も並行して描かれるが、難聴の息子との葛藤が夫婦の成長にも関わっている。 ホランドは美しく才能ある教え子と惹かれあうが、一緒にニューヨークにとの誘いにも家庭を捨てない。 ジョン・レノンの死など世相を映し出すことで、ホランドの人生の軌跡がリアルに浮き彫りにされる。 誠実に生徒と向き合う姿勢が、音楽家としてよりも教師としての人生を歩ませた。 それは平凡な人生のように見えるかもしれないが、ラストのお別れ会が示すように多くの人生を変えた聖職を勤めあげたということ。 この映画は教師や教師志望者にこそ観て欲しい。 描かれているのはヒーローのように活躍するような特別な教師像ではないので、感じとるべきものがあるはずだ。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-06-01 00:46:04) (良:1票) |
67.《ネタバレ》 当時はベタだろうと敬遠してたクチですが、ようやく観たい気持ちになり鑑賞。、、、期待し過ぎたかなって後味。映画としては良かったんですよ。私が期待し過ぎたのがいけないんです。一番好きなシーンは『ビューティフル・ボーイ』のシーン。あそこはジーンとしてしまいました。ラストもリチャード・ドレイファスの感動して泣きそうになる演技にはつられそうになりましたが、その後は気持ちを煽られすぎて冷静になってしまった。ロウィーナの未来も確認したかったな。ロウィーナ役の彼女、綺麗なのにの映画以降はパッとしなかったんですね、残念。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-02 00:32:01) |
66.安定感のある良作だとは思うけど、最後のシーンが今一つ響かないのはエピソードの一つ一つが弱いからか。最後ロウィーナ出ないし。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-15 00:59:54) |
65.作曲活動に専念するために高校教師になった、ある男の半生を描いた人間ドラマ。 「チップス先生さようなら」を彷彿とさせるようなお話の展開なのだが、 こちらは音楽を通じて、がポイント。オーソドックスといってしまえばそれまでだけど、 安定感のある題材に、ラストの演出も含めて、万人向けの感動作には仕上がっていると思う。 ただ家庭内のプライベートな部分にもかなり時間を割いているので、 ラストのシーンは今ひとつピンとこなかった部分も。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-26 03:53:03) |
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63.《ネタバレ》 パッケージの写真が感動の安売りっぽくて、ずっと拒絶してたんですが、ようやくこの度鑑賞。もっとベタベタな物語を想像してたのですが、自然な感じで観ることができました。長い教師人生の物語のせいか、あるエピソードが生まれては収束し、また新しいエピソードが始まって・・・という感じの進行で、あまり見慣れないつくりで印象に残りました。ドレイファスの演技も良かったです。ラストはロウェーナも収束に一役買うのかと想像してしまったので、ちょっと物足りなく感じもしましたが、全体的には音楽を通じて様々なことごとが描かれていて良質だと思います。ロウェーナは先生に奥さんがいることも分かっていながら、惚れて盗ろうとするので、あまり好感持てない存在かもしれませんが、弾丸のように気早く街を飛び出してしまった彼女の人生がどうなったか、ホランド先生の言葉にも責任があるので気になってしまいます。作りかけのロウェーナの曲とともに、そこだけはぐらかしてしまうなら、あれはあれで別に一本の物語として独立させても良さそうな話で、正直、欲張って盛り込み過ぎでは?(「この娘となら音楽で天下をとれる! でも・・・」というほど突っ込んだ描き方でもないし中途半端) その分、単なるホランド先生の作曲発表会的なエンディングでお茶にごしにせず、ホランド先生が訴えた「考える力や創造力のない教育」について、強く突きつけるエンディングにしてくれたら、10点満点つけたいなと思いました。息子へ歌を送るシーンが良いです。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-03-10 01:24:54) (良:1票) |
62.リチャード・ドレイファスが老けまくっちゃった!という衝撃が強い映画ですが、それはともかく、文句を挟む余地もないなぁ、って感じで感動的でした。教師として夫として父として成長してゆくホランド先生の30年、時代時代を映してゆく生徒達の姿を素直に見られて。脚本の分配に多少バランスの悪さが感じられる部分もありましたが、全体的には満足です。ホランド先生、最初に夢見た生活とはかけ離れていたけれど、とても幸せな人生でしたね。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 20:37:09) |
61.《ネタバレ》 いやいや始まった教職ながら、生徒や家族とのいろいろな出来事を通じて成長していく… ん~なかなかいい内容の映画でした。途中ちょっと30年の月日の描写に 長いかな~と思ってしまいましたが、最後のシーンの為なら納得!な感じですか 「人の役に立ちたい」という想いが報われてヨカッタ&アメリカらしいエンディングであったと思います 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-27 17:23:03) |
60.《ネタバレ》 この作品の面白いところは、主人公が熱血な型破り教師などではなく、生活のためにいやいや教師という職を選んだところ。だから、彼は自身が教えるべき生徒とともに成長していく。激動の60年代から始まり、30年もの年月を音楽教師という職に捧げたホランド先生。息子の難聴や生徒の死など、決して順風満帆とはいえないが、彼の人生は充実したものだっただろう。息子のためにジョン・レノンの「ビューティフルボーイ」を歌うシーンは涙なくして観られない。ラストはちょっとあざとい気がしてやや減点。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-15 07:25:19) |
59.よくある学園モノと違って、生身の教師を描いている感じがしてよかったです。音楽ってところも功を奏しているのでしょうか。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2008-09-11 07:34:53) |
58.感動出来なかったなぁ。各エピソードが淡白すぎたかもしれない。テレンス・ハワードが若かったですね。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-02-22 21:05:17) |
57.必死に生きようと思わせてくれる作品。強くも弱くもなく、等身大の人間像が描かれており好感が持てる。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-03-29 10:19:23) |
56.《ネタバレ》 その時代時代に起こった出来事をちょこちょこ挿入するので、感覚としてその時代を掴み易い。ドレイファスが違和感なくしっかり老けていくので、それを見ているだけで時間の流れが分かるのも良いです。この辺り、人見てるだけじゃ時間の流れが分かり難い映画も結構多いんで。主人公の人生が報われた感のあるラストには、充足感と静かな感動を覚えます。後味の良い、温かくなれる映画。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-05 18:19:04) |
55.《ネタバレ》 特に「大泣き」とか「涙の洪水」って感じに泣ける映画ではないしストーリーも盛り上がりがないけれど一つ一つの話は面白かったし全体が淡々としてたのがむしろ良かったな。教師っていう仕事がいそがしくなればなるほど自分の夢からどんどん遠ざかっていっていつからかはもう妥協してしまっていくのがどことなく悲しい、けどそんな仕事を終えようとする時みんなに「ありがとう」って言われるとか、ホランド先生、あんたいい人生送れたじゃん。 【たいがー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-23 14:32:44) |
54.アル中になってしょぼい役しか出来なかったリチャード・ドレイファスが完全復活したね。グッバイガールが見たくなった。 【5454】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-05-07 19:33:19) |