144.観てるだけで息苦しい。最後まで救いがない。でも鑑賞後、きっちり戦争が嫌になるって意味では名画。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-23 16:07:03) |
143.飛行機に乗った時も恐怖を感じましたが、水面下を潜水艦で移動するのも想像するだに怖いですね。海底に沈んで、時間をかけて窒息死するのは絶対にご免こうむりたい。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-01-22 19:57:07) |
142.秀作が多い潜水艦映画ですが、その中でも最高峰に位置づけられる作品です。 戦いや様々な困難に疲れ果て、汚れ、顔は無精ひげに覆われ出航前夜の酒場や出航直後とは別人のようになっていく男たち。 むせ返る汗や油の匂いが画面を通して伝わってくるかのような、恐怖感、閉塞感漂う潜水艦内の描写が凄まじい。 2時間半という長丁場ということもあるのですが、それ以上に鑑賞後はどっと疲れたような気がした。 それだけ中身の詰まった凄味のある作品であったということなのだと思います。 潜水艦映画は映画の柱とでも言うべき艦長というリーダーのキャラクターが際立つものが多いですが 本作は〝機関室の幽霊″など乗組員たちの個性を非常にうまく立たせている点も見事。 受賞には至りませんでしたが、この西ドイツ映画がアカデミー賞で6部門にノミネートされたのも快挙。 ペーターゼンの監督賞は勿論のこと、撮影や音響の分野で高い評価を得たことも納得の作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-01-21 16:21:43) |
141.《ネタバレ》 潜水艦映画の最高峰だと思います。 実際の元乗組員達からは海中で攻撃されても俺たちはこんなにパニックになったり騒がなかった、という声も上がったと聴いてますが、まあその辺りは映画ですし。オリジナルの長いTV版も観ましたが、そちらの方が本当の潜水艦生活の退屈さや苦しさは伝わってくるかと思いますが、映画としてはこれくらいの尺が妥当でしょう。 公開後現在に至るまで様々な国内TV番組のBGMとして多用される音楽もお見事。ラストの救いの無さはアメリカンニューシネマの香りも。 【クリプトポネ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-02-02 19:11:47) |
140.《ネタバレ》 戦争のはらわたと並ぶ戦場を扱った佳作と思う。こっちは、水中の艦内だけ、息苦しいが。ラストが秀逸。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-04 22:15:24) |
139.戦争映画というと「事実を元にしつつ派手にドンパチする娯楽作」が主流だった時代に全く違うスタンスで投じられた戦争映画の傑作。 公開当時、映画の内容とめずらしいドイツ映画(今のように多彩な映画が上映される時代ではなかったので)という事でずいぶん話題になったのですが、劇場に足を運びたくなるような映画ではなく後日レンタルビデオで観たのが初見です。 「潜水艦映画にハズレなし」を体現するような映画で、とにかく暗くて重いストーリーを類まれな緊張感でぐいぐいと最後まで引っ張って見せてくれたあげく、最後にはあっけないほどの虚しさを味合わせてくれる情け容赦ないストーリー。 観ている途中の圧迫感はほんとうにしんどくて、観ていてつらいのですがこの潜水艦に乗っている乗員同様逃げだす事が許されないのです。やっとほっとしたと思ったら最後のアレですからね… それほどの「潜水艦に乗ってる感」を観客に与えてくれる映画なんかそうはないわけで、この映画が戦争映画の傑作である事は間違いないんですが、しかし基本的に陽性の映画を好む僕としては「面白いか?好きか?」と聞かれると、素直に「うん」と言い難いところもある映画です。 それでも、それでも「…好きじゃないけど面白い」と最後には言わされてしまうほどの力がある映画で、紛れもない傑作であることは疑う余地がありません。とくに戦争の虚しさを味合わせてくれる有名なラストは、映画史上に残る傑作ラストシーンだと思います。 【あばれて万歳】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2016-11-12 11:16:33) (良:1票) |
138.《ネタバレ》 潜水艦特有の暗さ、閉所感、生活の生々しさが非常にリアルに描かれていた。 汗や息まで感じてしまうような。観てる自分もなんか窮屈感があった。 さすが実体験を元に作製しただけはある。 ラストは壮絶で予想外のBADEND。世界大戦なのでしょうがないけど、せめて水中で戦って勇敢に死んで欲しかった。 |
137.潜航や浮上に合わせて艦首や艦尾に乗組員が一斉に移動するのは知りませんでした。狭く暗く息苦しい映画ですが、潜水艦内の映像や長期間の船内任務で汚れ疲れ果てた乗員の姿もリアルで、プロフェッショナルな艦長や乗組員と生死を共にしたような一体感を味わうことができました。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-21 23:55:13) |
136.生死をコントロールした後に待ち受ける、コントロールできない生死。不条理ですねえ。<追記>11年ぶりに再見。最近ハリウッドのナチスものを見すぎたせいか、ドイツ人がドイツ語しゃべってる事にまずは驚き。あとはオチの秀逸さがハリウッドとは違うなあと。艦内のドタバタはその後に類似のモノを見すぎたせいか、初見のインパクトはない。人間ドラマの描き方もちょっと弱いかな。音楽はゾクゾクするけど。 |
135.なんか、最初から最後まで、ひたすら振動や浸水が繰り返されてみんなで大騒ぎしたり焦ったりしているだけにしか見えないのですが・・・。閉塞空間なのだから個々人の個性や描き分けが一層重要だと思うのだが、それも特段できてはいない。点数は、音響効果への執念と、精悍な面構えの役者を揃えてみせたこだわりに対して。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-12-16 02:47:41) |
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134.《ネタバレ》 途中までは「潜水艦の真の敵は敵軍・敵兵ではなく、深度による水圧なのだ」と言わんが如くの展開で、なかなか興味深く見ました。極限状態での人間描写もまあまあ(でも最高とも言えない)。ただ、人物の個性が際立つところまでは行かず、あまり区別がつかない人も多く、そのためか地味な印象になってしまいました。狭い艦内を縦横無尽に移動するカメラはかなりよかったと思います。 しかしあのラスト。戦争映画としてはありがちで安易にさえ思えるのですが、それもまた常道ということでしょうか。しかし本作では、最初に述べたように「水圧」とそれによって引き起こされた故障との闘いということで来たのに、結局敵軍にやられましたでは、拍子抜けもいいところ。つまり、それまでは潜水艦ならではの映画だったのに、ありきたりの戦争映画として終わってしまったのです。違う終わり方ならもう少し高く評価したのですが、なんとも残念。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-14 19:44:29) |
133.ドイツ制作の戦争映画の代表作です。 劇中に幾度も流れるテーマ曲は、あまりにも有名ですね。 個人的には退屈で、俳優たちも特筆すべき役者は見当たりませんでした。 ただ、ラストのUボートの着港後の敵戦闘機による大銃撃シーンは、撮影などに迫力があって、惹きつけられました。本物の火も高く上がるそばで撮影に挑んだキャスト&スタッフには敬意を示します。 あと、1941年当時にドイツの占領下だったフランス軍が、ヒトラーの敬礼ポーズをする軍人たちに歓迎される演出などは不思議な感じがしました。(当時、日本もヒトラー敬礼のポーズをとっていましたね) 期待しすぎたのでしょうか。ウォルフガング・ペーターゼンの他の監督作品をまた観てみようと思います。 【ぶっちち】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-11-29 13:09:44) |
132.《ネタバレ》 連合国側からの戦争映画ばかりを見てきたのでこのような作品は新鮮で良かったです。 戦争やナチスを肯定する気は更々有りませんが、ハリウッド映画では見慣れないヨレヨレの服を着て無精髭を生やしたドイツ兵が感情を露わにして必死に生存を懸けている姿は心を動かされるのと同時に、戦勝国の解釈によるヒロイズムやセンチメンタリズム的な作品を少し考えさせられるきっかけにもなりました。 潜水艦映画特有の時間と空間の『制約』を最大限に使って静と動を上手に表現していたと思います。 閉鎖空間のストレスからくる人間関係の縺れ等はほぼ描かれておらずに、悪化する情況に対する各登場人物の絶望感をメインにしているので見ている側にもそれらの感情がダイレクトに一人称となってのしかかってきます。 登場人物同士の関係で言えば直近の敵の攻撃でパニックに陥り職場放棄して艦長の信頼を失っていたヨハンがジブラルタルでは自分の責任を果たして浸水を止めた事を報告に来た時に「良くやった、濡れた服を脱げ」と肩を叩いて見せた大袈裟ではない艦長の嬉しそうな表情には涙が出そうなくらいこちらも嬉しくなってしまいました。 また、航行中に偶然トムセンの艦に出会った時に艦長が子供のように嬉しそうに手を振っている姿は冒頭の潜水艦乗組員4万人中3万人が帰還しなかったというテロップの意味を考えさせられる印象的なシーンだったと思います。 映像的には1981年制作には見えない程画質が荒かったです。 おそらくナイトシーンと艦内の暗い所での撮影がメインの為にフィルムの感度が高かったせいだと思いますが映像からは60~70年代制作作品に見えてしまいます。 私自身もかなり作品に入り込んでいたのでジブラルタルの海底で修復を終え再浮上できた時とエンジンが掛かった時には「やった~」と、シーンが変わって昼間の海を堂々と浮上航行している時には「助かった~」と自然に声が出てしまいました。 前述した様に潜水艦映画の『制約』を上手く使っているのと同時に本作は戦犯国(この表現自体疑問ですが)制作の『制約』もあったように感じます。 それは軍上層部批判(これはそんなでも有りませんが)と戦闘シーンの少なさとラストのプロットだと思います。(勿論勝手な想像ですが) 個人的な感想ですがもう少しこの艦自体が戦果を上げても良かったのではないかと思いました。 だって映画ですし、そうした事によって歴史が変わる訳でもないですし。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-06 23:53:22) |
131.高校生の時に見たからあまり深く理解できずに、面白くなかった。 もう一度見てみたいとは思う。 |
130.緊迫感、閉塞感、息苦しさ・・本物を感じました。 【cogito】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2014-08-02 00:48:46) |
129.潜水艦乗務を経験したければ是非この映画を。この圧迫感閉塞感息苦しさ絶望感、こんな目に合わされる映画はそう無いです。ソナー音のかん、かんという響き。敵艦の位置を感じる場面で極限状態に顔を引きつらせる乗組員、取材で同乗した記者の憔悴っぷり、諦念すら含んだ艦長の表情。自分もそこにいるかのような喉の渇き。ディーゼルエンジンが生き返った時は、ドイツ人の技術の高さに心から称賛を送りましたよ、ほんとに。非常な幕切れもあいまって、忘れがたい強烈な映画でありました。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2013-04-25 00:47:04) |
128.《ネタバレ》 ハリウッド制作のヒトラーものは何作かありますが、ドイツ人の視線から二次大戦を振り返っている映画は多くないと思います。少なくとも、私はあまり記憶に有りません。反戦を安易に台詞にするような映画とは違い、映画全体から漂ってくる絶望感に押し潰されるような作品です。暗い、狭い、汚い、男臭い。カメラはほとんど船外には出ず、潜水艦の中を這いずり回る。水圧に潰される恐怖も、駆逐艦に追われる恐怖も、音と船員の表情で演出する。この圧迫感がハンパない。危機を回避するたびに訪れるか細い希望は、次の絶望への序曲に過ぎない。それまでに観たどの戦争映画よりも陰惨で容赦の無い作品でした。 学生時代に「映画は監督で観るもの」という認識を持った初期に「ただ者じゃない」と思わせた監督の一人がこの方でした。そう思わせたのは、まさしく本作の語り口です。徹底的に暗い。爽快感皆無。それを1本の映画として完遂させるには、よほど監督の中に徹底した方向性が無いと出来ない芸当だと思いました。大事なのは「暗い」ことではなく「徹底した方向性」の方です。つまり、演出とはコンセプチュアルなものであるはずだから。本作には、観客に迎合するような表現には断固として安住しない意志を感じます。 でも、その姿勢が最も顕著なのはこのデビュー作でしょう。ハリウッド進出後の作品は、本作ほど際立っていません。この監督をして、そうさせるのがハリウッドのダイナミズムなのかとも思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-02-04 01:43:24) |
127.《ネタバレ》 とにかく息苦しく そして男臭い映画(笑) 潜水艦という超閉鎖空間をよく撮っていて まるで自分も乗組員になったかのよう あんな狭くて超密室に長期間いるのは いくら任務とはいえ相当ツライ 唯一の見せ場の魚雷発射も地味目な演出で この辺はドイツ映画らしい しかしアメリカハリウッド系ドッカン映画(苦笑)と違って 実直なドイツ人の国民性がこの映画にはよく表れていて 過度な演出のないホンモノの雰囲気がムンムン出てますね 補給船から物資を受け取るときの乗組員のうれしそうな顔!でもあまり日持ちしなさそうなバナナをたーくさん補給してたけどなんでだろ? 深度メーターが振り切るほどの深海に沈没した絶望感と脱出の緊張感はたまんない そして衝撃のラスト 戦争の空しさと皮肉さを見事描いた一作だとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-08 07:40:23) |
126.《ネタバレ》 ダサくも思えるBGMが、実にいい味を出している。 潜水艦という、究極の閉鎖的空間において、極限の状態を描いた部分は、少々クドさもおぼえるが、あれだけ天井が低く、しかも深海という環境において、あのパニックさ加減は、いささかも極端な演出とは感じなかった。 苦難を乗り越え、平穏なラストと思いきや、そこは渋い西ドイツ映画。 アメリカ映画の様にはいかない。 実に虚しい幕切れ。 それでいて、十分に楽しい。 映画として楽しい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-06-26 23:18:55) |
125.《ネタバレ》 潜水艦映画の新境地を造り出した記念碑的名作。狭い鋼鉄の塊のなかで、息を殺しながら延々と死と隣り合わせの戦いを繰り広げる姿は、じわじわと閉塞感・不安感を煽っていきます。国のために命を賭けて戦う彼らも、それでもナチスの一員であるという事実がラストの無常観と相俟って、単なるアクション映画の枠を超えて深い感動を呼びます。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 20:49:55) |