最後の誘惑のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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最後の誘惑

[サイゴノユウワク]
The Last Temptaion of Christ
1988年上映時間:163分
平均点:7.12 / 10(Review 16人) (点数分布表示)
公開開始日(1989-01-28)
ドラマ歴史もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-06-12)【Olias】さん
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監督マーティン・スコセッシ
キャストウィレム・デフォー(男優)イエス
ハーヴェイ・カイテル(男優)ユダ
バーバラ・ハーシー(女優)マグダラのマリア
ハリー・ディーン・スタントン(男優)パウロ
ヴァーナ・ブルーム(女優)聖母マリア
デヴィッド・ボウイ(男優)ピラト総督
アーヴィン・カーシュナー(男優)
ネヘミア・パーソフ(男優)ラビ
イレーナ・ダグラス(女優)
ジョン・ルーリー(男優)
マイケル・ビーン(男優)
脚本ポール・シュレイダー
音楽ピーター・ガブリエル
撮影ミヒャエル・バルハウス
製作バーバラ・デ・フィーナ
配給UIP
美術ジョン・ビアード[美術](プロダクション・デザイン)
編集セルマ・スクーンメイカー
録音トム・フライシュマン
スキップ・リーヴセイ
フィリップ・ストックトン
字幕翻訳戸田奈津子
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1
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16.私はクリスチャンではないので深い部分までは分かりませんが、死ぬことを恐れたり、悪魔に騙されたり、救世主性を否定したり、人間くさいイエス像にはショックを受けるのかもしれませんね。
次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-10 16:46:02)
15.《ネタバレ》 劇場公開時に映画館で見て、いまだに感想が定まらない映画です。でも、DVDを所有しちゃうくらいに印象の強い映画。
僕はキリスト教徒ではないのですが、聖書は一冊の本として新約旧約ともに何度か読んではいます。でも、いまだにキリスト像とキリスト教への考えが定まらない。
この映画のキリストは、水をワインに変えるような奇跡を起したのち、どや顔でニンマリするような自己顕示欲を示したかと思えば、ラザロが突如差し伸べた手に、思わず飛び下がっちゃったりする、ちょっと特殊な普通の人。
家族を持ち、子に恵まれ、満ち足りた生活をする、人としての当たり前の欲「the temptation to live」こそが、衆人を救う神の子となるためにキリストが絶たなければならなかった「last temptation」だったとするならば、すべてを打ち捨て、十字架に身を委るという行為のなんと壮絶なことか。
それにしてもこの映画、公開当初から議論噴出でしたが、キリスト教徒でない僕には、この程度の感想が精いっぱいw
こっちゃんさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 21:16:53)
14.《ネタバレ》 イエスを題材とした映画は数多くありますが、1973年にノーマン・ジュイソン監督の『ジーザス・クライスト=スーパースター』が製作されるまで、ハリウッドはイエスの顔をはっきり映し出すということを控えてきました。それほどまでにイエスとは恐れ多い存在ということなのですが、そんな歴史的経緯を踏まえて本作を観ると、この企画がいかに破天荒で罰当たりなものであるかがわかります。イエスは大工としての腕前を活かしてローマに楯突いた同胞の処刑に使われる十字架をせっせと作り、マグダラのマリアが働く売春宿にもフラフラと姿を現します。神の子としての使命に目覚めた後にも弱気は抜けず、「贖罪のためとはいえ、痛い思いをして死ぬのはイヤだなぁ」と延々悩み続ける始末。一方で、従来は卑劣な裏切り者とされてきたユダが実に男らしく、弱気になったイエスや、イエスを信じきれなくなった他の使徒たちに対して助言と励ましを与える重要な立場を担っています。本作におけるユダは、イエスからの信頼の厚さゆえに彼を十字架に送る重要な役回りを任されたという解釈となっており、キリスト教圏の人達にとっては天地がひっくり返るようなお話となっています。。。
以上の通り、本作はかなり意欲的な内容であり、宗教画の再現を狙ったという美しい撮影にも一見の価値ありなのですが、とはいえ聖書の内容を知っていることが前提条件となる映画なので、われわれ日本人にとっては少々厳しいものがありました。映画としてのポテンシャルの高さや、反発を覚悟の上で製作に踏み切ったスコセッシの志は評価しつつも、6点が精一杯かなと思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 6点(2012-11-10 15:34:50)
13.《ネタバレ》  何が最後の誘惑なのだろうとずっと考えていました。ラスト30分で解ける謎。
 あーね。この30分のことですか。
 イエスは十字架にはりつけられるよう神の啓示を受ける。そして一度そこで死を迎え、その後再生し、人々に救いをもたらす。
 劇中ではその死を迎える寸前までを描いています。
 しかし、ただ十字架にはりつけられてめでたし・・・ではなく、イエスの人としての感情が、最後の最後でイエスを誘惑します。
 ここからがラスト30分。
 救世主としてのイエスと人としてのイエスの葛藤があったとき、はりつけられるまでの描写は痛々しく生生しく、正視に堪えないものでした。
 ですが、全く状況は変わっていないのに、ラスト30分を見終えてから、イエスの安堵の笑顔を見ると、その瞬間ふっと救われた気持ちになるから不思議です。
 でも点数低くてごめんなさい。
 だって長いんだもん。
たきたてさん [DVD(字幕)] 3点(2012-04-19 04:43:51)
12.当時はかなりの問題作として騒がれていたような気がするが、それよりも観念的・抽象的描写の方が勝っており、そんなにどぎつい作品ではない。ウィレム・デフォーが一般的な意味で顔が整ってて爽やかすぎて、この役にはあまり合っていないのが気になった。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 01:15:02)
11.《ネタバレ》 結婚って、こんな感じだろうなと思った。最後、何故また十字架に戻ろうと、人間イエスが神の子イエスに戻ろうと思ったのか?天使が悪魔だったというのは、じゃあ結婚ってそんなひどいものなのか?とその辺が分からなかった。やっと一緒になったマグダラのマリアを殺させたのが原因なら、もうちょっとマグダラのマリアとの交流も描いて、純粋なラブストーリーにした方が分かりやすかったのでは?と思った。スコセッシの描きたかったのもこの辺だろうと思ったので、ここが説得力あったら、文句なく満点でした。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-12 17:30:02)
10.《ネタバレ》 十字架から逃れたイエスがマグダラのマリアと交わり、ラザロの妹マリアやマルタと生活を共にして多くの子供をもうける。人間的な生活に幸福を見出すイエス。イエスを神と崇めるパウロの演説を罵倒する人間イエス。老いたイエス。さすがに『タクシー・ドライバー』や『キング・オブ・コメディ』の監督はすごいことをしてくれる。それらの映画の過激さに痺れていた僕が新しいイエス像に喝采したのも当然な話だ。しかし、最終的に人間イエスは裏切りを装ったイスカリオテのユダによって逆に裏切り者扱いされ、彼を十字架の上から生活という土壌に導いたと思われた天使は悪魔に変わり、イエスが必死に父たる神に許しを請うシーンに至る。長い長い妄想は「最後の誘惑」という悪魔的思念として閉じられ、彼はそれに打ち克つことにより旧来の聖書、そのイエス像は守られるのである。生活という、日常という悪魔。それは結局のところ否定され、作品は閉じられる。このラストシーンに至り、当時の僕は落胆した。この映画は結局のところ、イエスを神の子として担保する以外の何物でもない、そこに大胆な「イエスの生涯」に対する現代的解釈、よりリアルで厳しい宗教感覚というものはなかったのである。しかし、最近になって『最後の誘惑』という作品もまた別の角度から観ることができるようになった。スコシージ監督が描きたかった新しいイエス像というものは正にあの妄想としての「最後の誘惑」の物語にこそあったのではないかと。確かに最後にそれは否定されるのであるが、やはり彼らが最も描きたかったのは神の子イエスを批判する人間イエスの物語であって、宗教というものが必ず躓かざるを得ない生活というもの、その悪魔を生み出す欲望への飽くなき信、それが人間として肯定すべき現実である以上に、人間を人間足らしめるココロそのものである、そういうことではなかったか。
『最後の誘惑』から15年以上が過ぎ、『ダ・ヴィンチ・コード』が全世界の4000万人に読まれる現代になって初めて、この作品の本当の意義が眩い朝の光のようにベールの隙間からこぼれ出ているような気がする。マグダラのマリアがイエスの子供を宿しながら、神によって死へと召される、あの短いシーンの中にこの作品を別の解釈へ導く象徴的な意図が隠されていたのかもしれない。
onomichiさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-05-28 02:59:29)
9.《ネタバレ》 さてこの作品はあらすじを調べてこれは他のキリスト主役の映画ではない、

もしかしたらこの作品こそ客観的に描かれており唯一日本人でも理解できるのではと・・

大変面白くて長い時間があっという間にすぎていってしまいました。

おそらく本当の信者の人から見ればくだらない作品なのかもしれませんし、

想像の脚本に過度な演出で理解しがたいのかもしれません。

実際当時ハリウッドでは上映禁止運動が行われた問題作です。

ある意味偶像ともいえる救世主(メシア)を待つ旧約と、

その救世主が現れた新約。

その象徴は絶対であり人間的であってはならないのかもしれません。

しかしそれは当時その人が(キリスト)心から本当に望んだことでしょうか。

あとから伝え広める人たちが望んだことなのではないのでしょうか。

そうこの作品はキリストもただの人間であったという当たり前の解釈で、

ソレは決してコメディでもなく悪意に満ちているものでもありません。

私は逆にこの作品を見たおかげで近づきがたいどちらかといえば、

理解したくないキリストという人に(あくまで神ではなく)興味を持ち親近感さえわきました。

それは信者にとっては邪魔なものなのでしょうけれど私は信者ではありません。

宗教映画を歴史からは外せません。

歴史映画が好きですからそこから宗教を外して見られないのです。

この映画を観ることで本質がわかるとは言い切れませんが、

こういった切り口で語られるのもアリなのではと思います。

真面目にサスペンスとして観るのも面白い作品です。

作品の匂いは旧約聖書だと見て間違いないなぁ・・

まるで日本のどこかの党首みたいだ(党は違えど匂いは)まさに親近感(爆)

アルメイダさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 15:15:02)
8.《ネタバレ》 喜怒哀楽の感情を呼び起こされるような映画ではないのに、胸にガリッとひっかき傷を付けられたような感じがする。今後時を置いて繰り返し観るような予感がする。聖書など普段触れる機会のない私にも、この映画の中の苦悶するイエス・キリストや懇願され密告するユダ、「最後の誘惑」のシーンは非常に興味深く斬新に思えた。主演デフォーの眼の光と演技力の凄さに終始釘付けになり、砂漠の色、流れる血の色とともに彼の瞳の色が脳裏に焼き付いている。なかなかうまく伝えられない自分が悔しい。それほど圧倒された。
のはらさん 9点(2004-06-25 02:06:46)
7.洗礼を受けている信者達にボカシを入れるのはやめて欲しい。
黒猫クロマティさん 6点(2003-12-19 12:11:37)
6.《ネタバレ》 キリスト教の熱心な信者でない立場から見れば、非常に忠実に聖書を描いたキチンとした映画なのだが、宗教心の強い人には冒涜と映るのも当然だろう。ユダとイエスの関係ははっきりホモっぽいし、この作品を正しく評価できるキリスト教徒がいたら是非一度会ってみたいと真剣に思う。ただし決してキリスト教に対して批判的な内容ではなく、むしろ苦悩した果てに敢えて誘惑に打ち勝つイエスの崇高な姿を描いているので、ハタから見ればそれほど目クジラを立てるほどのものでもないような気がする。デフォーのイエスは相変わらず痛い個性が際立っているが、惜しげもなく裸体をさらしてくれてファンには嬉しいサービス。ジョン・ルーリー、デビッド・ボウイなど、ウィレム・デフォー&フレンズ、といったメンバーなのも楽しい。2週間で撮ったと言われているわりにはキチンと丁寧に作られていると思う。ちゃんと「おぉーっ!」というオチもついているし、観ておいて決して損はない作品。
anemoneさん 9点(2003-11-29 18:27:37)
5.宗教観ぬきで見ると、一人の男イエズス・キリストを悩ますさまざまな欲望が、わかったようなわかんないような・・・
mimiさん 7点(2003-11-08 23:21:56)
4.個人的に衣装に目を惹き付けられました。ここにでている役者さんや監督さんのことは不勉強ながらわかりませんが、とても良かったです。あまり借りるヒトがいないからか映像も美しかったし☆真実、ユダは映画のなかで描かれているような人だったんではないでしょうか…
たまごちゃんさん 7点(2003-04-01 18:06:58)
3. ぶっちゃけ非キリスト教国・日本に於いてコノ手の映画って面白いんだろうか??欧米人にしか分からないサムシングがあるのかもしれんが「ベン・ハー」みたいなスペクタクル場面があるでなし、デフォーの人間臭いキリストが異色!!とか言われてもナァ…。欧米の敬虔な信者の方々には悪いが、6点がイイとこ。
へちょちょさん 6点(2003-03-11 03:16:39)
2.大好きです。(しかし観た当時と今ではテンションが違うので点数は「9」・笑)元々スコセッシが大好きだという事と、ウィレム・デフォーの演技が大好きだ、ということを差し引いても(本当は大いに関係あるのでしょう・笑)非常に好感触でした。特にラスト付近の展開は一般的には「なんちゅーことしやがるねん!!」という感じなのでしょうが、私的には「やってくれるぜ!」という感触です(笑)。
3Mouthさん 9点(2002-05-14 00:44:48)
1.相当論争を呼んだらしいですねこれ。苦悩葛藤するイエス。正直言って、今の僕にはこの映画がいい作品なのか、悪い作品なのか判断できないです。でも、リズミカルな音楽はよかったし、奇跡シーンの数々は印象的でしたし、やはりスコセッシの映画は力があります。ということで内面を描く、この挑戦的な作品に7点。
あろえりーなさん 7点(2002-04-08 19:55:27)
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 7.12点
000.00%
100.00%
200.00%
316.25%
400.00%
500.00%
6425.00%
7531.25%
8212.50%
9425.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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【アカデミー賞 情報】

1988年 61回
監督賞マーティン・スコセッシ候補(ノミネート) 

【ゴールデンラズベリー賞 情報】

1988年 9回
最低助演男優賞ハーヴェイ・カイテル候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1988年 46回
助演女優賞バーバラ・ハーシー候補(ノミネート) 
作曲賞ピーター・ガブリエル候補(ノミネート) 

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