4.未見だったアントニオーニ作品を遂に鑑賞!
感慨もひとしお。
主人公の男女二人が人気のないところで会話するシーン。
実に何気のないシーンだけど、どことなく後年のアントニオーニ作品を彷彿とさせる。
二人は愛してると言葉では言い合っているが、二人の間にはどうにも埋めがたい溝がある。
男女の意思疎通の不可能性。
それは、アントニオーニがキャリア初期で撮った本作においても、十分にメッセージとして伝わってきた。
後年の、偉大なるアントニオーニ作品群への基点となる本作は、アントニオーニ好きなら必ず見ておくべき作品であろう。