1.《ネタバレ》 香港ラブストーリーものとしては、一つの完成形を観た気がする。
それだけまとまりが良いし、最後も完璧。
男が「結婚しよう」とか言うのは酒に酔っている時だけだと思っている女性が、ラストで酔いつぶれた男に「結婚しよう」と言われ、「そういうことはシラフの時言って」と返したら、実はその男はシラフだったというオチ。
そして熱い抱擁・・・
しかもこの時、二人はスピード違反で警察に捕まったところで、警察官達の前でこんなことを繰り広げている。
それを観た警官達の一人が言った言葉にしびれた。
「捕まえるのは3分待ってからにしよう」、と。
これがラストの締めくくりなのだが、これには参った。
イー・トンシン監督のラブストーリーものは大好きだし、何本も観てきたが、このラストには完全にノックアウトされた。
この作品を観るまでイー・トンシン監督ってそんなにマークしていなかったんだけど、自分の評価を調べ直してみたら、実は自分、イー・トンシン監督のラブストーリー作品に、何本も高い評価を出している。
この作品を観た後に気付いたことがある。
それは、イー・トンシン監督の香港風味満載のラブストーリーが、自分は大好きだったんだと。