1.《ネタバレ》 お話の方は比較的シンプルなクライム(ポリス)サスペンス、かつワリとシリアス・ハード系のごくマジメなヤツですね。その内容自体はまま在り来り・よくある感じではあるのですが、まずまずシリアスに手堅く進められてゆくのは香港産のこの手のにしては結構好く出来ている方かと思いました(とは言え中盤、首に爆弾ぶら下げた副総監登場⁉の辺りはちょっと運び方が雑かなあ…とも思えましたケドね)。
ですが今作、より評価すべきは間違い無くアクションの方です。コッチの方も、ドニー・イェンを擁していながらも(古き良きカンフーとゆーよりは)かなりリアル路線な肉弾格闘+銃器アクションでした、が、銃撃の方もマシンガン撃ちまくりのボリューミーで好かったですし、何より肉弾格闘の方がエラく泥臭いとゆーか非常にリアル度の高いパワー系取っ組み合いで率直に見応えが中々凄かったですね。ソコはドニー・イェンの(特に『イップ・マン』での)スマートでスタイリッシュなカンフーとは趣を異にするトコロで少しお得感とゆーのもあったかと。やや早回しに頼りすぎ(で少しだけCGぽいちゅーか違和感も無くはない)かとも思いましたが、だからとゆーか全体的にキレは相当に良好で、そしてオーラスのタイマンについても中身がナイフ術やらハンマー・鉄パイプでのフルパワー殴り合いやら、バリエーション的な面もキレ・パワフルさの面も総じて非常に満足度が高かったですね。結論、アクションの出来からすれば確実に良作という範疇かと思います(素直に1点加点しておきます)。