11.越路吹雪や八千草薫が若いですね。戦後間もない日本にも熱気があったんですね。そこそこに面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-14 21:52:10) |
10.《ネタバレ》 とにかく壊滅的にセリフが聞き取りにくくて、それでかなり減点。というか、果たして話を正しく理解したのかどうか、自信がありません。一応社会風刺のようですが、あまり笑えず。コント風のところは楽しめました。全体的に時代性が出過ぎていて、風俗ものとしてはいいと思いますが、やはりプラスアルファがほしいところです。なんで予備校生と警官が取っ組み合うのか、今となってはよくわからないでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-08-06 20:20:34) |
9.当時の社会情勢を風刺したブラックユーモアの世界。方や中年ルンペンの首つり、此方若い女の服毒自殺、女性が下着姿で美人となると・・・ こうなると笑って良いのかどうかも迷ってしまうほどだ。こういう場面がしばしば現れる。暮らしはそれほどでもない官吏の帳簿で踊る数字、夜遅くまで働かされる女子銀行員の鮮やかな札裁きなどなど、数え上げたらきりがないほど、よくぞここまで作り上げたものと感心。フクちゃんの漫画は知っていたが、プーサンは知らなかった。兄弟でもこうも違うか。 ところで血のメーデー事件や紀元節復活論など若い人はご存じだろうか。奇しくも2月11日にレビュー。 【ESPERANZA】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-02-11 13:38:23) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-29 22:49:12) |
7.表現したいものは何となく分かりますが、全体的に雑然としていて未整理で、思いついたシーンを並べて終わったという感じになってしまいました。ところで、若い頃の八千草薫って、烏丸せつこに似ていたんですね。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-01-21 02:50:18) |
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6.《ネタバレ》 昭和20年代末の社会批評映画として私が観た中では、木下恵介の『カルメン純情す』と渋谷実の『勲章』とこれが三大傑作だと思う。社会批評がそのまま芸術ともなり得た稀有な時代だ。笑ったところは、交番で「もっと神経を太く持たなきゃあ」と諭されていると、ピストル持った男や刃物持った女が次々と自首してくるところ。ニヒルな医者が弁当食べてるとこに重い肺病患者が咳するところ。美人の下着姿自殺未遂のほうにワッと警官が来て、野の首吊りのほうは寂しくブラブラしてるところ。菅井一郎の「牢獄記」の立て看板、などなど。きびきびした画面だが、まだ編集の独特のリズムは生まれていない。ただし税理士の目が疲れると0の行列が欄外に出ていく、なんてアニメも使っている。上っ調子で斜面を滑っていくような社会を、やや外に立つ主人公が眺め、巻き込まれていく展開の映画だ。これが10年たつと“無責任時代”となって、主人公のほうが調子よく社会を滑っていくようになる。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-11-22 12:05:27) |
5.あれほど勝ち気のゴリラ顔に見えていた「ミス・ガンコ」が、 自殺未遂をした辺りではやけに美人に見えたのが不思議でしょうがない。 警官達が口々に「美人だ」と言っていたので影響されたのかも知れないが… 【カタログ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-09-27 22:26:14) |
4.《ネタバレ》 文章ではなかなか把握することができない、戦後まもない昭和20年代後半の世相が描かれていて非常に面白かったです。(朝鮮特需、女性の地位向上、血のメーデー、自衛隊の前身組織等々) なんというか、日本が戦前・戦中の姿から徐々に変わっていきつつあるところが見えて興味深かったですね。 悲哀に満ちていながらどことなくユーモラスな伊藤雄之助の演技が非常に印象的でした。 【TM】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-02-24 22:50:21) |
3.伊藤雄之助がとにかく凄い! 男の哀愁が体全身に漂っています。 伊藤雄之助って、こんなにも凄い俳優だったんですね。 いやぁ、感服いたしました。 そして加東大介も、本作では特に魅力を発していました。 元々好きな俳優ですが、本作の加東大介は、事のほか良かったです。 院長室での伊藤雄之助とのやりとり、電車の中での女性二人に挟まれた時の表情などなど、面白すぎです。 市川崑監督の作品って、あまり本数観ていないんですが、初期にこの様な素晴らしい作品を撮っているんですね! なんかハマりそうな予感がします。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-02-24 01:10:28) |
2.市川崑監督、これまた何か観ていて、どことなく川島雄三監督の作品のような雰囲気を感じた。伊藤雄之助の演技が凄い。表情から背中からとにかく刹那さ、哀れな男のやるせなさと哀愁みたいなものがどんどんと伝わってまいりました。そんな伊藤雄之助が惚れる女、越路吹雪もこれまた凄い。電車内での女同士の会話、やりとり、加東大介を真ん中に挟んでのあのやりとりとそんな場面での加東大介がこれまた何とも可笑しくて笑えます。越路吹雪のこの役名が笑える。カンコって名前が良い。カンコてよりはどちらかというとガンコの方が合ってる気がするが、この二人の演技だけでも観るに値する出来栄え!またその他の脇役陣も良い。中でも看護婦役の八千草薫が物凄く可愛い。作品全体としては思っていたよりもかなり重い内容で驚いたが、市川崑監督による皮肉の込め方、見せ方も上手い。これまた市川崑監督の初期の頃の作品として、見応え十分の作品だと感じることが出来た。 【青観】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-12-09 10:10:12) |
1.伊藤雄之助さんは、こういう生き方が不器用でくたびれた雰囲気のある、それでいて憎めない人物を演じさせればピッカピカです。その役柄とは対称にまばゆいばかりのスペシウムを放ちますね~。この作品では下宿先の勝気な娘(越路吹雪)にほのかな恋心を抱く中年やもめを演じておりますが、そのほのかな思いのいじらしさが実にかわいらしいです。娘の交際相手をめぐって母娘が言い争うシーンでその会話をバックに無言のままに部屋から出て行くところなどは、そのやるせなさがよく出ております。市川崑監督の初期作品で、世相を斬った風刺ユーモア作品ですが、私には伊藤雄之助さんの独断場に見えたのでした。いよっ、雄之助! 【彦馬】さん 8点(2005-01-01 22:02:57) |