85.昔おもろかった記憶があったので、2回目の鑑賞。バレそうで危うくなってからの、ドキドキ感はよく伝わってきて、やはり面白かった。今はヤラセは即排除の風潮であるが、クイズ番組はやはり横行していたのだろう。最近とんとクイズ番組が減りましたもんね。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-07-13 17:52:27) |
84.《ネタバレ》 TV業界のやらせ行為は1956年当時に於いて衝撃が大きかったのが今では誰でもさもありなんと言えるので、「公的事業ではなく娯楽番組においての不正行為によって皆が得をした、誰も傷ついていない」委員会でのダン・エンライトの証言にうっかり納得しそうになる本作。彼や事業者達がチャールズ・ヴァン・ドーレンをビジネスの道具としてしか見ておらず傷つけたとは頭の隅にも浮かばない事が薄ら寒い。父子がケーキを食するシーンが忘れられません。自業自得の後戻り出来ない苦しさを吐き出すのを懸命に堪える息子と訝る父、もどかしさで泣きそうに。お目当てのポール・スコフィールドに満足させられ、嫌いなレイフ・ファインズの驚きの好演に得した気分になりました。監督の生真面目さを感じる良作。 |
83.確かに人気クイズ番組のやらせは当時はかなりのスキャンダルであったろう。でも現代ではどうしてもスケールの小ささを感じてしまう。全体としてやや冗長で、ラストもインパクトに欠ける。 【noji】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2014-12-09 23:23:45) |
82.《ネタバレ》 事実を元にしているということですが、 なるほどそれであんなにもやもやさせる結末だったのかと思いました。 名家の葛藤もいいし、テレビの汚い部分もいい。 ユダヤ人の出しゃばり加減にはいらいらしたけど、 全体的におもしろかったです。 ただ、もう少しまとめることもできたのではないでしょうか。 【らんまる】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-22 21:54:14) |
81.世間的に高い評価を受けそうな映画ですね。しっかり作り込まれている。でも自分には長くて退屈でした。テレビがエンタテイメントとしての存在をまだ確立していなかった頃のお話しですな。 【フラミンゴ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2012-11-12 06:16:35) |
80.最初のうちは単にテレビのやらせと高をくくっていたのだが、どうしてどうして最後はずいぶん考えさせられた。この映画の時代背景は1950年代、白黒テレビ発展途上の時代で、テレビがマスコミを支配し世論を動かす方向へと進みつつあった時代だ。そして現実に起こった問題を元にしているだけあって、実にリアルで緊迫感にあふれる。インチキ番組を正そうとするジャーナリストの気迫もすばらしいが、一躍スターとなった大学教授の苦悩も真に迫る。そして最後は出演者だけがとがめられ、番組製作側が痛手を負わないという不合理さ。米国を初めとする資本主義社会の醜ささえ感じる。物知りという知識ではなく、真実を見極め、テレビに踊らせられない判断力がほしいものだ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-10-17 23:46:25) |
79.R・レッドフォードの誠実なメガホンと主演2人の好演が心地よい。事実をなぞっただけなら、平板なドキュメンタリーになりそうなところを、それぞれの人生を絡めてきちんとドラマに仕立ててある。精神強迫症のキャラを演じれば並ぶもののないJ・タッツーロが、ユダヤコンプレックスでがちがち、でも博識のプライドは天より高いユダヤ人役。レイフ・ファインズが名門の出自に潰され気味の俗世に流される大学教授、と両者とも一歩も引かない演技。捜査員も教授の老父も、各々の人生がうかがえて脇役といえど味わい深い。テレビのやらせ事件が心棒だけど、人間ドラマとしておもしろかった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-07 12:24:04) |
78.《ネタバレ》 後味が悪い。ですがそれ以上に、空恐ろしさを感じ、震えました。 最初から薄々気付くような現代のやらせ番組とは違い、このクイズ番組はスポーツに近いと思います。選手が真剣に戦い、競技をし、そこに生まれるドラマや偉業に人々は感動し、熱狂します。しかしそれが八百長だとわかれば大変な事態を招きます。だからこそ国中を巻き込む大事件に発展したのでしょう。 また、この映画の恐ろしいところは、良識のある一個人が、いつの間にか金とメディアの力に踊らされ、本人が気付かないうちに大きなリスクを背負わされていることです。本当に取り返しがつかない、人生がひっくり返るほどのリスクです。それに本人が気付いたときには手遅れになっていることが怖いのです。 はじめに、「今出した問題と同じ問題を出すよ。」と言われたとき、怯えたように「気がひけるよ。」と言ったヴァン・ドーレンの表情が忘れられません。 本当に本番の最後の問題で、同じ問題が出ます。ヴァンドーレンは悩みます。悩んだ挙句、正解を答えてしまいます。ここが彼の人生の分岐点だったと思います。「はめられた。」「自分は最初からこの問題は答えることができたから悪いことはしていない。」 最も罪の意識の軽いところから始める。ところがここから徐々に歯止めが利かなくなってくる。まるで麻薬と同じです。 そして、この映画で最も恐ろしいところは、あれほどグッドウィンがテレビやスポンサーを裁くために動いていたのに、最終的に裁かれたのは祭り上げられた個人のみであることです。それはハービー・ステンペルであり、チャールズ・ヴァン・ドーレンであり、ダン・エンライトです。特にハービーとチャールズにいたっては、ほとんど犠牲者にも関わらず、社会から粛清されるという恐ろしい結果になります。 冒頭で、スポンサーの社長が「ステンペルは鼻につくから別のやつに変えろ」と軽く言っていたあのシーンがすべてを物語っています。最も公正・善良とは程遠く、個人の尊厳をひたすら軽く扱っているスポンサーが、全くノーリスクであり、本当に何の制裁も受けません。この権力の強さと、その社会の理不尽さ。そして大衆。強いメッセージが隠れている、そんな映画だと思います。 【たきたて】さん [DVD(吹替)] 10点(2011-10-04 03:55:56) (良:3票) |
【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-19 15:02:13) (笑:1票) |
76.《ネタバレ》 アメリカの大衆は甘いマスクに弱く、インテリは権威に弱かった。 途中まで面白かったが、実に後味が悪い。 【Tolbie】さん [映画館(字幕)] 3点(2011-05-01 23:38:17) |
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75.《ネタバレ》 中盤ぐらいまで面白かったが中盤からが若干長く感じた。 実話ということですが面白いと思う。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-22 15:15:03) |
74.《ネタバレ》 こういう実話で社会性を持った作品は好きです、個人的には。このお話はいわゆるTVの「やらせ」問題では元祖ともいうべき事件だそうですね。なんでたかが「やらせ」で議会でとりあげる様な騒ぎになるんだよと思いますが、そこはそれぞれの登場人物の思惑が交差していたからで、そこら辺の描写はレッドフォードらしくきっちり描かれていて好感が持てます。ですけど、「誰も損していない、みんな儲けたじゃないか」という大人のロジックがラストを締めることで、この作品の印象を弱めてしまったのじゃないかな。結局、良心から自ら議会で証言したチャールズ・ヴァン・ドーレンだけが貧乏くじを引いたように見えるところが皮肉です。「トカゲのしっぽ」にされた下請けプロの社長や、出世の足がかりにするために事件を調査した弁護士もその後の人生では成功をおさめて裕福になったととれるテロップが流れて、バカ丸出しの観衆が大笑いする映像をエンドタイトルに持ってくるところはなかなか味がある構成でした。 名優ポール・スコフィールドとジョン・タートゥーロの演技が光っているのは当然ですが、映画監督が二人(マーティン・スコセッシとヴァリー・レヴィンソン)も出演しているのも面白い。特にスコセッシはなんか貫禄さえ感じさせる好演でした。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-18 00:23:00) (良:1票) |
73.《ネタバレ》 良かった。特にヒーローのような人物は出てこないが、テレビという装置の巨大な錬金術に誰もがとまどい、その中で正しく生きようとする登場人物たちに共感を持った。最後の教授の声明には、教職者として不正をした後、彼なりに誠実に事態に対処しようという姿勢が感じられた。これはレッドフォード主演の「候補者ビルマッケイ」で少し、戸棚に閉まっといた問題意識に対する彼の一つの答えのように思えた。テレビ、選挙など大きな組織の中で個人が埋没する恐ろしさへの警鐘と思えたのだ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-12 18:22:36) |
72.まあまあ面白いが、特に印象の残るわけでもなく普通の映画だった。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-10-03 23:08:45) |
71.《ネタバレ》 いたって真面目な作りと、わかりやすい役割分担。なんだか腑に落ちない考えさせられるオチ。とくれば、まるで昔の観た、道徳の時間の教育テレビのよう。さしずめ教授は、中2男子。クイズ・ショウに一喜一憂する観客の姿のエンドロールは良かったと思います。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-10-02 08:12:46) |
70.不正・腐敗を暴くのはアメリカ映画の一ジャンルになっているほどで、米国が好む題材。 レッドフォードらしい真摯で端正な作品になっていますが、彼にはあまり向かない題材のようにも見受けられます。 事件の核心に迫るジャーナリストの執念、座を追われた元チャンピオンの偏執、新チャンピオンとなったエリート教授の逡巡・慢心とそれぞれ見応えはあるのですが、欺瞞を描くには彼自身がクリーンすぎるようで。 でもレッドフォードが一番描きたかったのは甘い誘惑に揺れやすい人の心の弱さと知らぬ間に別人に変貌した自分を許せない良心の呵責かもしれず、レイフ・ファインズの苦渋の表情と額の汗はインプレッシブ。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-22 00:00:04) (良:1票) |
69.《ネタバレ》 しょせんテレビってこんなもんさ、とか、娯楽なんだから、という言葉の下に、ある種の倫理の頽廃を描いている。こういう大衆時代の腐臭を嗅ぎ取る敏感さがアメリカの最良の部分で、本作のような映画が生まれる限り、あの国をなかなか見限れない。決して倫理的に低劣だったわけではない主人公が、インチキに引きずり込まれていく怖さ。俺の知ってた問題なんだから、から、答えを自分で調べる、になって、なら結局教えてもらっても同じだし、となっていく。父の時代にはあった真っ当な倫理観「教わったことを答えて金を貰ってたのか」、が「こんなもんさ」に堕ちていく。有名になりたいという欲望、しかし有名になると大衆は脅威になっていく。ラストシーンで笑い続ける大衆が、主犯であり共犯であり、被害者であり傍観者である。そういう社会像を突きつけた映画。すべて台本と演出の時代。委員会での懺悔に続く拍手をロブ・モローが何かしっくり来ずに立ち会っている場が印象的。何でもすぐに「感動のドラマ」の演出になってしまい、さらに次のドラマが用意されるのだろう。タトゥーロが向かないってことを「ラジオ・フェイス」と言ってたな。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-03 11:59:24) (良:2票) |
68.《ネタバレ》 権力者(悪の根源)が裁かれないっていう不条理な社会はいつの時代も変わらないってことでしょうな。人種差別を取り上げていたのも良。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-08 18:39:20) |
67.何よりも、要の2人のジョン・タトゥーロとロブ・モローの個性が薄いのが痛い。レイフ・ファインズと比べても、キャラクターの方向性というものがほとんど見えません。枠組自体は地味で、しかも実話であればひねりようもないのだから、この辺がしっかりしていないと楽しみようがないのです。類作の先例の「ネットワーク」や「ブロードキャスト・ニュース」と比較すると、何が足りないのかがよく分かります。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-30 03:50:34) |
66.レイフ・ファインズとジョン・タートゥーロが、しっかりした芝居をしているから、ようやく成り立っているということは、レイフ・ファインズが嫌いな私にもよくわかる、ということは、当然、ロバート・レッドフォードも、そういう映画を意図して作ったのだろうと思う。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-21 15:59:41) |