49.ストーリー性には確かに深みがあって最後は100%ハッピーエンドではない。それは認める。というよりも事実だから否定できない。しかし、物語を「彼」の絶頂期と急落期とにわけたとき、そこには大きなギャップがあり、どんでん返しでもある。そこからは監督ロバートレッドフォードの題材選びの視点が伺える。そして何より、不屈の名作スティングを監督から連想させる。監督自身、あの映画のようなトラップを仕掛けたかったのだろうが、このストーリーが実話と言うこともあり、スティングに及んでいたとは冗談でも言えはしない。そのような作品と比較するのが適当かどうかはわからないが、この作品のできはその程度である。しかし、僕は決してこの作品をおもしろくないと言っているのではない。最初に述べたようにストーリーには深みがある、良質の映画である。 【000】さん 6点(2004-08-21 21:29:32) |
48.時代のギャップを感じながら見ると面白い作品。現代を生きる我々にとっては「なーにをクイズ番組のやらせ程度で」と感じてしまうが、当時の国民の気持ちを推察することはできる。例えばそうだな、今で言えば「ルー大柴とニコラスケイジは兄弟だった」とか何の前触れもなく報道されたらショックで暴動が起きることは火を見るより明らかじゃなかろうか?つまりはそういうことなんだと思います。 テーマに馴染めなくても、登場人物一人一人の感情の機微が巧みに表現されており、まるで殺人を犯してしまったかのような良心の呵責に苛まれる主人公を胃が痛くなる想いで見届けるのもまた一興サ。 【コバ香具師】さん 6点(2004-07-18 12:04:27) (笑:1票) |
《改行表示》47.レッドフォード監督はきめ細かい、端正な描き方をしますよね。 センセーショナルに興奮させることを、あえて抑えよう、抑えよう、という演出です。 ちょっとこだわりすぎ?の感なきにしもあらずで、昔はそういう姿勢が苦手だった気もするんですが、今や逆転。 その「こだわり」がいいのです。 レイフ・ファインズ、ジョン・タトゥーロの緊張感の高い演技に、息苦しくなるんだけど、そこがいい。 【おばちゃん】さん 8点(2004-06-19 10:57:30) |
46.クイズ番組好きで良く見るんだけど。俺が思うにクイズ番組でヤラセがあろうが無かろうとあんまし問題無いと思う。クイズ番組ってテレビの中でクイズ解いてる人なんかぶっちゃけどうでも良くて視聴者がその問題を解くところに面白みがあると思うので問題と答えさえ出てくれれば俺はそれだけで良いよ。ま、そう言った点からファイナル~は答えが出るのが遅くイライラするので見ない。 【taron】さん 5点(2004-06-06 10:08:52) |
45.白黒テレビの時代の日本人も「紅白の得点はヤラセなんだよ」と暴露されたら、こんな衝撃を受けたんだろうか? 【永遠】さん 5点(2004-05-14 22:09:45) (良:1票) |
44.そりゃあ最初の頃は衝撃的だったろうよ。まさかやらせなんてね。当時の人はさぞかしびっくりしたんだろう。今はやらせが当たり前だからどうのこうの、、、、と言っても、勿論今でもやらせは問題だよ。例えばクイズ番組じゃなくてニュース番組でやらせとか、ドキュメンタリーでやらせとか、そういうのだったら問題になるでしょうに。いやまぁとにかく、裏切られ、本当の事を言っても信じてもらえない人物と、嘘をついて巨額の報酬をもらう人物と、、、。二人の気持ちになって見てたよね。だから見終わった後はなんとも言えない気分になったね。 【あろえりーな】さん 6点(2004-04-09 01:57:29) |
43.期待しすぎたのが悪かったのかあまり面白みを感じなかった。作られた年に見ると評価変わったかも。今となってはやらせなんて不思議じゃないからなぁ。 【トシ074】さん 4点(2004-03-30 22:45:10) |
42.実話だけに話大きくできない苦しみがあるのは分かるけど面白くない。 【モチキチ】さん 4点(2004-03-13 00:13:05) |
41.地味な作品ながら、役者さんが光っている。前チャンピオンを演じたジョン・タトゥーロはその風貌も良かったし、演技力も一級品だと思う。テレビ番組を製作する立場の人なら、盛り上げるための演出を第一に考えるのは仕方のないこと。その理論の中では、出場者や視聴者への配慮は後回しになるのだ。特に感銘を受けるということもなかったが、落ち着いた良作という印象を受けた。 【やすたろ】さん 6点(2004-03-10 00:37:25) |
40.実話だけど内容の舞台になってる時代が古すぎて今時の人とは人間的な違いが大きく実話物独特のドラマ性なんかが感じられなかったが観やすい作品でもある。アメリカでは今でも語り継がれてるのかもしれないが、日本人としては正直言ってこのヤラセ問題はどうでもいい話。 【am】さん 6点(2004-03-08 00:51:22) |
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39.昨日何年かぶりで再見しました。初見の時はあまり印象深くなかったので今回とても新鮮に感じました。見直してみてびっくりしたことは、なんと多彩なキャストですこと!!ですね。マーティン・スコセッシは役者としても充分やっていける人ね。バリー・レヴィンソンも出てたようです。ミラ・ソルヴィノは意外にもお堅いキャラでした。物語としては実話といえど、テレビ界のヤラセという今では普通のこととなっているものを取り上げているわけですが、昔はこんなことがこんなに大問題になるほど、世の中も人々も今よりずっと純粋だったんだよ、ということなのかしらん。メディアのヤラセがある程度容認されてしまっていることへの皮肉と勝手に受け取りました。この作品を観て、ドキッとする人は多いのかもね。なんといってもジョン・タトゥーロのコンプレックスからくる執念深さ、いやらしさが見事でしたね。這い上がり人生のタトゥーロと名家のエリートおぼっちゃま、レイフ・ファインズの対比が面白い。今見るなら、こんな人がここに出てる!という発見が楽しい作品です。 【envy】さん 8点(2004-02-19 09:05:52) |
38.テレビ局の横暴の暴露、ヤラセや差別の弾劾は、社会性のある問題提起ではある。でも。この映画にとって、それはバックボーンにしか過ぎないんじゃないか、とも思う。「社会性」という言葉は、「社会」が変われば包含する内容が変わる。あの当時のあの問題は、現代の我々――既にテレビ局のやらせ問題に飼い馴らされている――に対して、正直、あまりインパクトを与えないだろう。だから「新しさを感じない」という感想が漏れるのも、もっとも。でも、敢えてそんな古めの食材で料理したレッドフォードおじさんが問いたかったのは、そこで苦悶する「人間」の姿だったのではないか。堕ちて行くエリートの姿と、果ての無い苦悶やカタルシスを描く人間ドラマだけは、「社会性」の「社会」が意味を失っても、残っていくような気がする。「人間のドラマ」として見た。俳優が上手かった。それで、この点数。 【中山家】さん 8点(2004-02-19 06:17:16) |
37.まあ、面白いんですけど、どうも最後までイライラしただけだった感じでした。「結局テレビが勝つんだ」というあきらめで終わってしまうからかなあ。 【ゆうろう】さん 6点(2004-02-18 17:00:47) |
36.実話なので「ネットワーク」程のインパクトはないが、結構楽しめる。まあこの程度のやらせならかわいいもんでしょ。別にTVだけじゃなく、何でも見栄えは大事だよ。 |
35.ちょっと微妙ですね。社会派を気取るなら「インサイダー」ぐらい深刻なテーマを取り扱ってくれないと。テレビ番組のやらせぐらいで何を大騒ぎしてるんだ、というような印象しか残らなかった。 【K】さん 6点(2004-01-01 17:17:28) |
34.事実は小説より奇なりと言うけれど、やはり実際にあった事件をそのまま映画化しても面白くない。脚色なり演出なりしないと面白い作品を作るのは難しいのだろう。ヤラセと演出、立場が違うと表現の仕方がちがうんだろうな。 【miso】さん 4点(2003-12-03 02:39:25) |
33.「一般人」というのは,何かとコケにされてしまうのが悲しい。それが嫌で「脱一般人」を試みても,けっきょく満足できない結末が待っていたりする。上質を目指してもがいているその努力が美しかった,なんて振り返ってしまうのが「一般人」。切ないな~。「一般人」のひとりとしての感想… 暴かれた不正を「一般人」としてどう受け止めるかが,「倫理」という言葉を口にする社会にとって大事なことだと思った。 【ロウル】さん 5点(2003-11-25 17:57:14) |
《改行表示》32.テーマにスキャンダラスさを感じないのはみなさんと同意見。キャストではJ・タトゥーロがいつものごとく過剰気味ながらも好演。タトゥーロの役にもっともドラマ性が高いこともあり、彼だけに焦点を絞って、八百長によって負けなくてはいけなくなった男が静かに道をふみはずしていくさまを描いていったほうがよかったのかもしれない。 【恭人】さん 6点(2003-11-24 13:31:24) |
31.『この映画を見た後は「マーティ」を見て下さいね』という「マーティ」の宣伝映画でもある。 【STYX21】さん 6点(2003-11-13 21:10:56) |
《改行表示》30.ちょっと今見るには時代遅れなストーリーの様な気がした。 そろそろ盛り上がってくるかなって思ったまま同じトーンで終わってしまったような気がする。 【おさむ】さん 5点(2003-11-08 20:01:47) |