22.ゆるい雰囲気は好きだが、なんだかつかりきれない。 かもめ食堂のほうが好み。 【りえりえ】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-01-23 23:12:06) |
21.高校生のころ、大きな風景を目にすると、必ず長い間ぼーっと眺めていた。「たそがれる」という言葉はその頃は無かったけれど、まさにそれだ。当時は悩み多き高校生で、大きなものを目の当たりにすると、自分の存在が矮小に思えて、同時に抱えている悩み事がさらにちっぽけに思えた。自分を励ます手段でした。歳を重ねると共にそんな感じ方はしなくなったけど、相変わらず「たそがれる」のは嫌いじゃない。視界にしばらく風景を収めると、無意識に自分を取り巻く世界と、そこに個として存在する自己を感じます。あえて言うなら、個を相対化する効果ですね。少し視野が広くなる感じがします。この映画が「たそがれる」をフィーチャーしてくれたのは嬉しいんだけど、その中味には言及しようとしないところに不満が残る。まぁ凄く難しいことではありますが…。荻上監督はインタビューで「うちで飼ってる猫のおでこの匂いを嗅ぐとたそがれますね」と言ったらしいが、私に言わせるとそれは「たそがれる」では無い(笑)。こりゃまた映画のレビューになって無い。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-10-23 00:59:46) (笑:1票) |
20.僕はめがねフェチですけど、この作品はいまいちでした。 できれば普段はめがねを掛けていなくて、映画館で字幕の作品を見るときや車の運転をするときにだけめがねを取り出して掛けるというシチュエーションの方が萌えるんです。 この作品の登場人物は最初からめがねを掛けていて、既にそれが顔の一部と化すほど同化してしまっていたので、そういったギャップを楽しむことはできませんでした。 例えるなら、仮面ライダーが最初から変身した姿で現れて、最後までその姿のままくつろいでるといった感じでしょうか。 まるで卒業式で泣かないと冷たい人と言われる理論とでも言いましょうか、最初から最後まで泣かれても困ってしまうわけです。 もっと大切な瞬間にめがねはとっておいて欲しかったですね。 でも、つまらない映画を酷評するときに、この作品から○○を抜いたら何も残らないという表現を使いますが、この作品からめがねを抜いても何も変わらないのは確かなので、たぶんめがねはこの作品には何も関係無かったんでしょうね。 だからと言って、この作品がつまらなくなかったというわけじゃありませんけどね。 めがね云々以前の問題として、元から何もなかったんです。 と、これだけ貶しておいて言うのもなんですが、流石に寝るときにはめがねを外してたし、最後の最後でうっかりめがねを落としてしまったときの笑顔が爽やかで可愛かったので、可もなく不可もなくの平均点ということにしておきたいと思います。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-09-01 16:17:07) (良:1票)(笑:2票) |
19.昔、人口が100人足らずの島に旅行したのを思い出した。何もやることないんだよね。島の名所なんて二時間ぐらいで回れるし。日常を忘れてぼーっとするためには、いいと思う。この映画もそんな旅行をしたい人ならオススメだ。薬師丸って日本映画に欠かせない女優になりつつありますな。 【パオ吉】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-15 10:19:29) |
18.すごーく期待していた訳ではないけれど、やっぱり荻上監督の作品ということで多少の期待を抱いていたらしい。なんだかガッカリしちゃたなあ。途中で見るのやめちゃおうかなあ・・・なんて思っちゃいました。そういえば、『バーバー吉野』もいまひとつだったなあ。でも、最後の方で、小林聡美がメガネを落とした後、両頬にえくぼができる表情が『転校生』の時の彼女を彷彿とさせてくれたのでプラス1点。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-07-22 19:48:56) |
17.普段ハリウッド映画などを中心に観ている人には、この映画の展開の無さ、意味の無さにつまらなさを覚えてしまうのも分かる。 主人公達は、バタバタした日常から離れるために、携帯の通じない、この場所にやってくる。 この映画にメッセージ性を求めたり、真剣にじっくり観たり、そういうのじゃない。 主人公達がカキ氷を食べながらぼ~っと海を眺めるように、観るべき映画だと思う。 監督は、この映画で何か深い想いを伝えたかったのではなく、主人公達と同じように、この映画を観ている間だけでも、のんびり日常を忘れようよ って言っている気がした。 映像が綺麗で(この監督は和食を本当においしそうに撮りますね)、マンドリンの音や自然の音。途中心地よさに眠ってしまった。 で、続き観てまた眠くなったりして。 でもそれでいいんじゃないかなぁ。心地よい映画でした。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-04-06 02:02:26) |
16.つまんね~。沖縄のイメージ悪くなるんじゃないって思う映画。最初はこういうまったり感もいいなぁと思って観ていたらだんだん飽きてきます。ある意味やりすぎですね。 【映画】さん [DVD(邦画)] 2点(2009-01-21 23:11:56) |
15.めだったストーリーもなく、経歴も謎な登場人物たちが、なんてことのない会話をし、かき氷を食べ、海をながめる。人によってはシンプルすぎて退屈に感じられるかもしれない。しかし、その表面上のゆったり感とは裏腹に、この映画はradicalな一面を持っている。人づきあいに疲れて南の島まで逃げてきた主人公タエコだが、民宿ハマダでは、毎朝定時に起こされ、食事時も一人になることはできない。はじめは一人になりたくてしょうがなかったのだが、他人にまったく干渉しないハマダの関係者と一緒にいることが段々心地よくなってくる。本を捨て、予定を捨てて、目の前の世界とただ向き合うというとても個人的な営みは、目的もなければ、制限もない。だから、世界と向き合うことは、自分以外の人と一緒にやっていても苦にならないのである。人と向き合うのではなく、世界と接することを誰かと一緒にやる、そういうゆるやかな共同の形をこの映画は描いている。この作品は、世界の魅力を伝えるのに映画という手段がとても優れていることを改めて僕に教えてくれた。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-14 11:25:27) (良:1票) |
14.久しぶりに我慢しながら映画をみた。起承転結を最後まで期待しつつ「起」のまま終わってしまった。フランス映画のようなまったりとしたゆるい時間の流れは2倍速で字幕つきでもわかると思う。 狙いすぎ! 【Jane.Y】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-11-23 21:36:21) |
13.かもめが秀作だっただけに、めがねは敬遠してました。しかし、今日は寒かったので、なんとなく借りて見たらやっぱり良かった。かもめ以上になんにもなく、ただ黄昏るだけだが、不思議と時間は気にならない。ただゆったりとした時間が流れてゆくだけ。ところどころで差込まれる風景は時間が止まっているかのようさえ感じました。南国の美しいロケーションにおいしいごはんと、なんとも心地のよい作品ですが、見ているこっちも、つい黄昏てしまうのが難点です。それもいいんですけどね。でも誰も海に入らなかったなあ。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-10 01:25:10) |
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【アスモデウス】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-31 23:22:14) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-28 23:41:07) |
10.登場人物たちの説明を誰もしてくれませんから、背景がよくわかりません。唯一判るのがハルナだけ。その漠然さが溜まらなく、心地よい。私は『かもめ食堂』より好きです。 【さら】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-09 11:56:06) |
9.本当に何も起きないので、映画館で見ると物足りなく思ってしまいそうだ。料理がおいしそうなのは確かだが、映画を見る目的はそういうところではないと思う。 【HK】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-17 22:58:01) |
8.残念ながらたそがれる才能は私にはないようです。前作『かもめ食堂』は舞台がフィンランドということもあり、ちょっとした旅行気分というか現実逃避感を楽しめたのですが、これは日本のとある海。どうしても実生活の延長線上の世界という印象を払拭しきれず、だからこそあの非現実的な世界が受け入れ難かったです。 【とかげ12号】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-04-13 20:32:12) |
7.やっぱ『かもめ食堂』の方が面白かったです・・・。料理は確かに美味しそうでしたが、映画館で一回寝かけました。 【ポドルスキ】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-01-16 22:54:56) |
6.「何が自由か、知っている」 このコピーを見た時、まだ作品を観ていないのに、なぜだか「なんてこの映画を捉えた巧いフレーズだろうか」と思った。 「かもめ食堂」の監督が描き出す新しい映画世界が、きっと「自由」というものの本質をさらっと表現しているのだろうということは、かなり容易に想像ができたからだ。 そしてそれは想像通りに、美しく、美味しそうな描写の中で、淡々と何気なく伝えられていた。 「自由」というものを得るために、必要なのは時間を過ごすためのトランクではなく、その本質を見ようとする「意識」だ。 何もしない時間を、楽しむということは、コツがいる。 個人としての自分を、本当の意味で自立させなければ、本当に自由な時間というもを過ごすことはできない。 そしてそれは、大きな勇気と、経験が要る。 おだやかな時間の描写の中で、この映画は、そういう人間として生きていく上での本質的な「強さ」とその意味を伝えてくる。 ストーリー性が無い分、「かごめ食堂」よりも一層に映画としての面白味は、ゆっくりとじわりじわりと染み込むように伝ってくる。 並ぶテーブル、古めかしいかき氷機、当たり前に広がる曇り空、そういう何の変哲もないワンカットごとに、「情感」が溢れるこの映画の価値は、紛れもなく本物だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-11-25 14:05:08) |
5.映画の中で流れる音楽には、映画内の人物が聞こえる音楽とスクリーンを見つめる観客にしか聞こえない音楽の2通りがあると思う。「めがね」において、前者は光石研や市川実日子が弾くマンドリンとメルシー体操の時に流れるピアノの2つだけだろう多分。マンドリンの方はまあいいとして、どうにも引っかかるのはピアノの音楽である。というのも、体操のシーンでピアノは一度も登場しないし、そのピアノの音楽を流すラジカセ的な機具も、やっぱり登場しないからである。確かにあの海辺に黒々したピアノをドーンと構えるのは勇気の要る事だし、外部からの情報を出力する装置の存在は、いつだってユートピア崩壊の引き金である(携帯もテレビもパソコンも、ここではなんの効力も持ってはいけない)。ユートピアを成立させる為には、その存在自体が矛盾である事を認識しつつ、それでもその存在が確かである事に全身全霊を懸けなければならない。そこまでいかなくとも最低、見かけ上だけでも立派な偽装が必要だろう。ピアノ音の中途半端な使用は、ユートピアの原則に反すると思われた。また、冒頭の空港のシーンであえて空港の名を隠しているのだが、そのあまりに安易な発想による場所の無名性の発露からしてやはり偽装は上手くいってないと思う。でもまあ、市川実日子はやはり才能がありますよ、ツンデレの。 【Qfwfq】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-10-29 22:06:02) |
4.かもめ食堂よりもストーリーは無いので、観る人によっては飽きるかも。私はこういう雰囲気好きなので、「旅する気持ちで」観れました。本当に劇的な展開もなく淡々と進むのですが、なぜかエンディングの大貫さんの歌声で涙がこぼれてしまいました。映画観て泣いたのは久しぶりかも・・・。きっと自分でも理解できていない、自分の心のどこかの部分に響く映画だったのかなぁ。最近は技術の向上とともに、映像化不可能だったシーンがどんどん映像化されちゃって、それはそれでいいんだけれども、観る側に想像をさせる余地がなくて、だからこういう、大して語らない映画は貴重なのかも。 【ラジェンドラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-10-19 20:49:33) |
3.私はヨモギこと加瀬亮さんのファンなわけですが、それを加味したとしても、かもめ食堂の方が好きでした。雰囲気が作りこまれすぎているというか…。街中の小奇麗なカフェで、ゆっくり読書を楽しむような、そんなナチュラルを装った人為的なオシャレ感が漂っています。嫌いとまではいわないけれど。やはりはいりさんのような外しアイテムがないとリアリティーないってことかな~。 【よーちー】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-10-03 04:08:19) |