20.森の中の映像に見とれてしまいました。DVDで見たので映像特典の撮影時の裏話が面白かったです。「ファーゴ」以降、ずっとコーエン兄弟を見ていて、どれもそれなりに楽しめるのだけれど、「ファーゴ」を見終ったあとの不思議な気持ちは再度味わうことがありません。「ファーゴ」は偶然だったのかと思うようになってきています。 【omut】さん 6点(2005-01-12 10:54:04) |
19.「ビッグ・リボウスキ」の方が好きですが、こちらも素晴らしい作品だと思います。自分の借金は自分で返す、と言うように何を頼りに生きているのかわからないトムですが(トム・レーガンというのは間違いなく「ゴッド・ファーザー」のパクリでしょう)、彼は帽子にだけ執着しています。そんな彼が唯一感情的になったのはミラーズ・クロッシングでのシーンでしょう。ミラーズ・クロッシングというのは友情と決別の分かれ道だったのではないでしょうか。しかし、それさえにも裏切られ彼は友情を捨て目深に帽子を被るという風に捉えました。はた目から見れば実に哀しい人生ですが、それでも周りの人を守ろうとする姿は本当にハードボイルドと言う言葉の似合う生き様でしょう。随所に見受けられるユーモアと美しい画面がコーエンならではです。 【マイカルシネマ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-12-17 16:19:33) |
18.あいかわらず、コーエン兄弟の撮る絵は、綺麗。今回はオレンジと緑と黒が基調。この色使いから受けた印象は、昭和のスナックでスコッチを一人飲んでる男。そしてそのイメージと恐ろしいほどぴったりな主人公。センスがあると思う。「人間のクズのくせにプライドだけは高いのね。」ってセリフは痛すぎた。勘弁して。ストーリーは何がどうなってるのかいまいちよく分からないまま終わっちゃったのが個人的に残念。 【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-04-15 09:49:49) |
17.多くのキャラクターがそれぞれの思惑を胸に登場するので多少混乱はするけど、思惑や人間関係は単純なので比較的分かりやすい。 ガブリエルバーンが守っていた帽子とは一体バーンにとって何だったんだろうと思いながら映画を観ていた。どうも自分にはあの帽子の意味するところはプライドのような気がした。最後まで決してプライドを失わずに一本の筋の通った男はきちんと描かれていた。 最後にフィーニーの元を去るのも、フィーニーと結婚するハーデンのことを少しは愛していたからなのかもしれない、だから一緒にはいられなかった、そんな思いを感じた。 これもブラッドシンプルと同様に浮気から人生が大きく変わるというスタイルは全く違うがコーエンっぽい映画。 |
16.バーンは嫌いじゃないけれど、こういう役(のしあがろうとするタイプ)は合わないと思うんですけどー。狡猾なのかマヌケなのかよくわからない変なキャラクターだし。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 5点(2004-03-20 13:25:01) |
15.本作のオープニングあたりを観て、どこにでもいるような自己中心的で、長いものには巻かれ、自分の身が危うくなると平気で他人を売るような、頭が良くてどことなく弱々しく陰のある寂しげな裏切り者の主人公トムは、最後にミラーズクロッシングで撃たれて、仰向けになり森の景色が流れ帽子が飛んでいく・・・。というようなラストシーンを個人的には想像したのだが、実際にはトムの見た夢の中のワンシーンであり、彼は例え危機的状況に追い込まれたとしても、自分のことよりもヴァーナや他の人のことを考え最良の選択をしているような男臭くて、もっと奥深く苦悩する人物のようであった。何が正しいか正しくないかの判断は非常に難しいが、脚本がしっかりしているので、主人公に「共感できるか?」と尋ねられると「ウン」と答えられるかは疑問だが、最後に自分で選択し独りになっていく主人公に思いっきり感情移入しながら鑑賞できた。そのため、デイン達とバーニーの死体の確認に行くシーンはナマツバもので、‘ヤバイ’と思ったのは僕だけじゃないでしょう。また、脇を固める出演者のキャラクターも秀逸で、ボスのターミネーターばりの強さ、ヴァーナの男勝りの強さはややもするとトムよりも上のように感じる。個人的には「シャレた服着やがって」や「シャレた口ききやがって」みたいな捨てゼリフがコメディぽくて好きだし、度々ある玄関ドアでのトムと相手とのやりとり、銃撃シーンで流れる「♪ダニー・ボーイ」のメロディが印象深く、間違いなくギャング映画の傑作だと思う。 【Fatman】さん 9点(2004-03-01 12:29:44) |
14.たしかに行き当たりばったり的にどんどんこんがらがった展開に持っていくストーリーはまさにコーエン流。ただコーエン兄弟の犯罪ものは犯罪とは無縁の人間が犯罪に絡んでいくのが面白いのだが、今作は犯罪組織が舞台のため本来もっと怖いはずなのに複雑なからくりのせいで怖さが半減してしまっているように感じる。せっかくの「コーエン流」が反対に作品を軽くしてしまっているように感じる。変に重厚感を出そうとせず(重厚感は感じないが)いっそのこともっと徹底的に軽いタッチで描いてくれたほうが良かったような気がする。 【R&A】さん 6点(2004-02-12 11:34:47) |
13.森の中を下から写し、風に飛ばされる帽子、レオが殺し屋から逃れるシーン、ラストにトムがアパートに入るシーン等など好きなシーン満載。先が読めないスリリングな展開に思わず引き込まれてしまう。 【亜流派 十五郎】さん 9点(2004-01-04 19:48:07) |
12.かっこいいとはこのことか。アルバート・フィニーの親父さん。マシンガンぶっぱなす姿も最高だが、最後の方の怖~いくらいの迫力には、観ているこっちもビクビクしちゃいます。 |
11.とにかく緊張でピリピリくる。マシンガンの撃ちあいはインパクトあり 【じっぽ】さん 9点(2003-08-08 00:25:26) |
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10.マフィア物といっても派手さはありません。ただこの先が読めない展開はすごいね。それがちゃんと破綻せずに集約するんだから。次はどなるかワクワクしながら楽しめました。俺も世渡り上手になりたいなあ。 【tantan】さん 8点(2003-07-25 00:24:02) |
9.僕はどうもコーエン兄弟が苦手らしい、、、、、。僕の中でマフィア映画っていうのが、こうじゃなきゃっていう、勝手に決めつけてるところがあるみたいで、要するに、僕の視野がまだ狭いんだなぁ、、、、。 【あろえりーな】さん 5点(2003-06-04 23:28:34) |
8.女がほとんど出てこないのがいい!ハードボイルドはこうでなくちゃね。G・バーン殴られまくりで「お疲れさん賞」あげたい。 【mimi】さん 8点(2003-02-23 01:56:44) |
7.私の中ではかなりの最高傑作です。昔学生時代に友人の男性から薦められ、彼が「これが男のダンディズム」だと言われて当時は「これが?」と疑問符でしたが、何度も観ているうちにガブリエル・バーンが渋くて素敵と思えるようになりました。とにかく彼は最初から最後まで殴られっぱなしでやりかえさないんだけど、それでもかっこいいんです。セリフもおもしろいし、みじめなジョン・タトゥーロもいい。笑えるような悲しいような悲哀があってコーエン兄弟の真骨頂作品だと思います。 【たーふじ】さん 9点(2002-11-08 16:50:41) |
6.コーエン作品の中ではインパクトが足りない気がする、確かに欠点らしい欠点もない完成度ではあるのだが・・・。 【眼力王】さん 7点(2002-04-02 00:38:10) |
5.全体的に淡々としたテンポではあるが、後半からグイと惹きつけられる。人生はシーソーゲーム。キャストがいかにもコーエン兄弟です。 【ぺる】さん 7点(2002-01-21 11:39:13) |
4.皆様おっしゃる様に、スタイリッシュで音楽も良し!生きる事に関して一見器用に見える、トム@G・バーンが実は不器用な所も(はあと)。ドキドキする緊張のシーンもあってGood。 【フォックス】さん 8点(2001-08-05 19:44:02) |
3.小品という印象も否めないが、ここまでスタイリッシュに決めてくれれば文句はありません。コーエン兄弟の作品ではファーゴと並ぶ秀作。 【ダイ】さん 8点(2001-05-27 00:46:29) |
2.いかんせんストーリーがむやみに複雑で、一度観ただけではどうにもよく理解できない部分があった。ただし、映像は洗練されており、緊張感溢れるシーンがいくつもあった。特に森の中を歩くG・バーンの場面はスリリング。数あるギャング映画の中ではまずまずの隠れた佳作。 【モーリス】さん 7点(2001-05-25 02:44:49) |
1.深みのある人間ドラマとスタイリッシュな映像美で、完成度の高さが話題となったハードボイルド・ギャング映画。登場人物のキャラクターとその人間関係(さまざまな人種が絡む)のユニークな描写が独自の光彩を放つ。彼らは殺人を犯すという事に、いささかの倫理観をも持ち合わせていないし、誰が善で誰が悪かという単純な図式は、ここにはない。冒頭の森の中で帽子が転がっていくシーン、J・タトゥローがG・バーンにその森の中で必死に命乞いするシーン、そしてA・フィーニー扮するギャングのボスが、自宅の部屋で襲撃されるシーン等がこの作品の象徴と言えるだろう。 【ドラえもん】さん 8点(2001-02-17 23:27:06) |