38.四十歳を過ぎて人生の峠を越える頃になると、自分が幼かった頃の日々がしきりに心の中に浮かんでくるようになる。そして、誰もいないマンションの一室にいるかのような孤独と、これからどう生きていこうかという焦燥感に駆られるようになる。この映画はそうした中年男の魂の迷いを描いた作品だと思う。父親とキャッチボールをする主人公の姿に、私自身が息子とキャッチボールをする姿、そして私がかつて父親とキャッチボールをしたときの姿が重なり合い、切ないような寂しいような想いがなかなか心を去らなかった。 【駆けてゆく雲】さん 7点(2004-10-31 22:31:19) |
37.大林監督はほんとうに幸せな人だと思う。正直うらやましい。ところで、個人的に死者との再会話は大好き。古典的な怪談を丁寧に踏まえた作品だと思う。ホラー(?)の箇所は監督の趣味(だとひそかに思う)。楽しそう。いいなあ。これから高齢化社会を迎える日本。こういった記憶もの、死者との再会ものが増えてくると思う。期待したい。「宗教」の代役張るのだから、がんばってほしい。 【バッテリ】さん 7点(2004-09-01 19:40:48) |
36.もう15年も前の映画なのに、何故か心に引っ掛かってくる作品です。この映画の風景に出会いたくて浅草六区のあの周辺、歩き回ったな~。その辺の道端からひょこっと現れてきそうな鶴太郎、安っぽいブラウス着てたたずむ秋吉久美子、どちらも役柄にぴったりでしたね。映画観た後だとシナリオ読むだけでも涙がこぼれてきます。「お前をね、大事に思ってるよ」「親子で何つまんない遠慮してんだ」・・・くう~。今の自分に無償の愛情を捧げる対象は果たしてあるんだろうか?つい自問自答してしまいます。オカルト部分は・・・ま、いいでしょ。 |
35.この作品は本来、美しきホラー映画になるべきものであったと思う。片岡鶴太郎と秋吉久美子演じる両親との暖かい再会と名取裕子演じる女性との恋愛。この2種類の死者達との邂逅/交流のストーリーを同列に見なければ物語の真意は掴めない。ファンタジーの裏側にあるグロテスクさ。僕らはそれに惹かれるのだ。本来はその幻想性と一体であるはずのグロテスクさを一身に引き受けてしまった名取裕子の存在を完全に否定したい気持ちは分からないでもないが、これはそういう物語なのだから仕方がない。異界との交流を描くファンタジーとは、いつでもそういう地平の上で描かれるべきものなのだ。誰もがノスタルジックな気分に浸れる両親との切ない別れのシーンは確かに泣けた。それと対比するはずだった恋人とのおぞましき対決シーン。その出来栄えが、、、何ともチープな超B級特撮とは。。。確かにちょっと言葉を失うけど、「ハウス/HOUSE」や「漂流教室」の大林宣彦監督だから、それはそれで仕方がない。というか、やっぱりもったいなかったよなぁ。 |
34.あまり期待せずに見たため、おもわず涙が出てしまった。 「暖かくて驚いたよ」と両親に言う主人公、 40過ぎて人生を振り返ると、無償の愛を与えてくれたのは 両親だけだった、家族や周りに対して自分は何も与えていないと 自己嫌悪に陥る主人公に対しても消える前にやさしい言葉をかけてくれます。 このシーンは本当に感動です。 【amicky】さん 8点(2004-04-04 00:21:03) |
33.いろんなものが交じり合ってて不思議な映画です。 面白いです。(ビデオ) 【zero828】さん 7点(2004-02-23 23:47:51) |
32.私はちょうど高校生のころ観たけど、微妙にエロい感じが良かったです。でも大人の映画だなと思いました。あまりおもろなかった。です。 【たかちゃん】さん 3点(2003-12-17 19:19:13) |
31.時を越えた親子の交流。鶴太郎の抑えた芝居が涙を誘う。だから・・・母子家庭育ちにはこういうのはきついって・・・。俺も父親とキャッチボールをしたかったな・・・。 【恭人】さん 7点(2003-11-21 15:35:44) |
30.風間、鶴太郎、秋吉は良い演技をしていた。ちょっとウルッと来た。 【ロカホリ】さん 7点(2003-10-18 18:53:13) |
29.泣きました。アイスかきこむシーンと握手するシーンで。 【虎尾】さん 9点(2003-10-15 00:52:18) |
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28.人間って、今は亡き愛しい人にどうしようもなく逢いたくなる時があるもの。たとえそれが、この世の者で無いものだとしても。主人公(風間杜夫)が、子供の頃に死に別れた両親と再開するシーンは、幻想的でノスタルジックな雰囲気に包まれておりジーンと胸に染み入る。 しかし、やたら濃厚なベッドシーンが多く、この映画に本当に必要だったのであろうか。しかもラストの、B級ホラー以下の演出は突飛過ぎて見事興醒め。名作になり得ただけに残念な映画です。 【光りやまねこ】さん 5点(2003-09-30 10:32:45) |
27.ホラーを見る積りが大泣き。が、チーズナイフに対する印象が悪化(ま、使わないけど) 【為替差損】さん 7点(2003-09-23 13:47:13) |
26.両親との邂逅シーンはかなり秀逸でしたが,その分,問題のホラーシーンにガクッときました.なんで,こんなしょうもない展開に... あと,この監督,なんでクライマックスに締まりのない長セリフを入れるんですかね.白けるんですけど. |
25.あんな家に住みたくて下町に越してしまった のび太のおばあちゃんのような映画 それだけにあのホラーは必要なのだ |
24.ノスタルジックなところだけだと9点くらいなんですが、やはりホラーの部分はハウスが入ってます。(ハウスは好きですが)この映画を見てから浅草の店に食べに行こうと、何度も思ったけどここって高いんですよね。 【omut】さん 7点(2003-06-17 15:37:40) |
23.【異人たちとの夏】タイトルがいいなあと思いました。亡くなった父と母と名取裕子演じる女性(異人たち三人)と主人公が過ごした夏。父母は息子を助けにきたのだと思いました。あのままだったらあのホラー?の女性に連れて行かれるコトに・・・。両親の消えた後の【すき焼きの煮える音】がせつなかったです。お盆に見るといいかも。結構好きな邦画だな。 【クラリス】さん 9点(2003-06-17 14:00:17) |
22.もう、めちゃ泣いた!日本映画で一番よかった。何回見ても泣いてします。やっぱり、親はいつか死ぬから大切にしないとって思ってします。片岡鶴太郎は本当に演技がうまい。風間杜夫もしぶくて好き! 【酒井】さん 10点(2003-03-26 16:07:01) |
21.浅草のシーンは、もう最高にせつなくて懐かしくてなんとも言えない。片岡鶴太郎と秋吉久美子の夫婦がこれまた素敵すぎてもう5回位はみてしまった。なれてくるとホラーの場面も現実に戻る為の演出として解釈できます。あのシーンがないと鶴太郎と久美子夫婦というか両親と、観ている自分も訣別できない。 【茅ヶ崎の中年男】さん 10点(2003-03-05 10:53:13) |
20.この話は浅草(両親)側とアパート(恋人)側で構成されているが、浅草側は10点。両親と巡り合うシーンも最高、セットも音楽も良し。「つまらねぇ遠慮するな」等台詞も良い。両親が消えるシーンなんかは涙なくしては見られません。主人公の告白、やさしく受け止める親、すき焼きの煮える音。本当に最高だと思います。それとは対照的にアパート側は酷い。これがあるから浅草側が映えるということらしいが、はっきり言ってやり過ぎだし、ズレています。本当に勿体ない作品です。 【じふぶき】さん 7点(2003-02-24 15:37:30) |
19.どうしてだろう。似たような経験もないし、浅草に馴染みもない。でも、懐かしさとホッとする感じ。ホラーの部分もその後の静けさを上手く引き立てている気がする。予備知識もなく何気なく見た1本だったけど、湧いてくるものがあった。 【口笛吹き】さん 9点(2003-02-09 21:35:48) |