68.歩くシーンが多い。たけしがただ歩道橋を歩いているだけで、インパクトがある。これまで観てきたどの映画とも違う感覚。たけしは監督デビュー作で、既に異質な才能を発揮していた。公開当時、お笑い芸人が撮った暴力映画として酷評されていたが、故・淀川長治氏は絶賛されていたと聞いたことがある。海外で評価されるようになり、これまで無視していた批評家たちが、掌を返したようにたけしの映画を誉めるようになった。そんな連中に、たけしは心底うんざりしているのだろう。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-15 22:42:55) (良:1票) |
67.完璧に恐いんですよ、我妻が。その衝撃と感動をいつまでも大切にしたいからこそ、北野武モノは(洋画1本を除き)観ないことに決めて早くも20年を迎える、そろそろパンドラの箱を開けてみようかな・・・。 【成田とうこ】さん [地上波(邦画)] 9点(2008-04-06 11:06:11) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-16 02:28:02) |
65.久しぶりに観てみると、初監督なのに切れ味に圧倒され、全く退屈せずエンディングを迎えられる。ストップモーションでない動かない演技を多用して、こっちの呼吸も止まりそうだ。 そういえば今のたけしは製作映画の内容が停止中! 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-10 14:29:06) |
64.初めて観た武映画。暴力描写が目立ち過ぎで、まだ洗練されていない感じ。 【にじばぶ】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-09-09 00:33:56) |
63.北野作品では、「3-4X10月」の次にいい。というか、その二つしかいいのがない。「その男〜」は、純粋なエンタテインメント作品で、昔の日本テレビの「刑事もの」の匂いがします。よくできていると思います。楽しい映画です。 【コウモリ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-13 23:11:15) |
62.主人公の行動原理は単純です。殴りたいから殴る。躾されていない子供のようです。自分は彼に賛同できません。暴力=悪だと躾られてきたから。でもその一方、無茶をする彼に爽快感も覚えるのです。しかし行き過ぎると、また眉をひそめてしまいます。この矛盾。戸惑い。それは社会が抱える矛盾でもある気がします。問題解決の手法としての暴力を人は認めています(もっとも、暴力という言い方はしません)。その代表が公権力=警察です。主人公が警官である意味が此処にあると考えます。人は生まれながらにして、問題解決手法としての暴力を獲得しています。教えなくても子供は叩くことを知っています。生まれ持ったものなのに、押し殺すように教育されのです。そもそも其処に無理があるのかもしれません。暴力を容認された警察でさえそう。力を振るえず、挙句チンピラに殺される姿は滑稽ですらありました。主人公の“正しくない”行動は、現代社会が抱える矛盾を明確に表していました。本作は北野武の初監督作品。処女作で、これほどスタイルが完成されているのは驚きの一言。監督の“人となり”が伝わってくるのも素晴らしいです。やはりベースは芸人「ビートたけし」の顔でしょうか。シニカルなコント風味の演出が、陰鬱な作品に上手く同調していたと思います。自分が特に気に入ったのは、たけしの蹴り。「バカヤロ、コノヤロ」と聴こえてきそう。芸人、監督、役者の顔が全て垣間見られる、見事な蹴りだったと思います。「長渕キック」と併せて『日本3大キック』と名づけたいくらい。残る一つは…後で考えます。暴力に対する問題提起はOK。これに対する監督の答えは何なのか。それが伝わってくれば、完璧でした。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-15 18:07:28) (良:1票) |
61. 久しぶりにCSで見ました。この映画、放送禁止になっている言葉がたくさんあるので放送ではその語については音声をカットされていました。作品上、重要な言葉のような気がするので残念でした。最初に見たときもかなり過激な映画だと思いましたが、見直してもその印象は変わりません。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-10 21:11:40) |
60.北野映画は、デビュー作から完成されていたのだと実感。とにかくすべてにおいて、すでに完成されていたのだな。後の作品は、すべてこの映画のヴァリエーションとすらいえるかもしれない。いや、もちろん、これは、誉め言葉。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-05 23:03:56) |
【なますて】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-04-20 11:03:15) |
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58.今見直してみると、北野作品の作風に慣れてしまったことが大きく、さすがに粗の方に目が行ってしまったりもしますが、当時は素直に相当な衝撃を受けたもんです。それまでの映画にはなかったものを強烈に感じさせてくれた作品。 【MARK25】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-02 20:55:44) |
57.「ビートたけしが撮った映画」くらいの予備知識しかなかったので 観終わったときには放心状態。しばらくTVの向こうのたけしが怖くてしかたなかった(笑) 痛いし暗いけど好きな映画です。 【ぎぶそん】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-24 13:37:47) |
56.たけしの映画の中では一番好き。最初に観たってのもあるけど。初めて観たときの暴力的な衝撃度は今だに頭を離れへん。暴力的な臨場感、そして妹の存在は主人公の物悲しさを表現していて、観ててかなり物悲しくなる。白竜の存在の恐怖感も味わえる。バイオレンス映画で味わいたい気分をちゃんと味あわせてくれる。すごいエグイ事してるわけでもないんやけど、やっぱかなりバイオレンスやな~って思ってまう。雰囲気やと思う。題名から雰囲気に飲み込まれてしまってる感もある。 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-17 10:17:22) (良:1票) |
55.あの今にも狂いだしそうなビートのマッドアクトが素晴らしい。白竜と対等するその様 は、もはや道の人同士にしかみえない。この絵の説得力はもちろん、淡々とした雰囲気がたまらん。フリードキンの『LA大捜査線』を参考にしたというが、あの渇いた感じはとても似ている。 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-08 00:08:46) (良:1票) |
54.唯一監督本人が脚本を書いていないせいか、他の作品と比べるとちょっと異質かも。でも最初の延々と歩くシーンからいきなり「これぞ北野武」的なものを感じさせてくれます。でも最後の展開がちょっとありきたりに思えたのが残念。エンドロールもTVの2時間ドラマみたい。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2005-10-26 20:38:42) |
53.気がめいった。でそ、そうさせる影響力はすごい。 |
52.静かな間を置いて唐突に描かれる暴力描写。今ではすっかり定着した北野武のこの暴力描写は、それまでのバイオレンス映画には無い身近な怖さを再現することに成功している。当時、バイオレンスでありながら、なかなか撃たないので一発の重みがある、なんて評を読んで見に行ったわけですが、最後の方はけっこうドンパチしてて、今にして思えば北野色よりも奥山色が強い作品だなぁと思う。もともと奥山×深作の予定だった映画なのであたりまえといえばあたりまえなんですが、その中で北野色をしっかり垣間見せたのは、監督・北野の手腕として評価できると思う。でもあのオチはガク-ッときました。アレさえ無ければねぇ。まさに蛇足。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-04-11 16:19:12) |
51.見ていて本当に怖かった。これはリアル(現実的)な映画なのだろうか? そう思いたくない自分がいるが、世の中は想像以上に怖いのだろう。 【buyobu】さん 5点(2005-03-17 22:57:24) (良:1票) |
50.我妻とキヨハルと、副社長と我妻の部下。この対照的な二組がものすごく印象に残った。我妻もみんな死んで、最期に「みんな気違いだ」っていったところに印象の原因があるんだと思う。気違いといわれるほどに自らの思う道を進み、全てを失い、自らの命まで失った二人。そして「うまくやって」見事成功を手中に収めた二人。対比すれば、明らかに後者のような人々のほうがより高い確率で、優雅な余裕をもった暮らしを送れるのだろう。しかし、どちらがカッコいいといえるだろうか。どちらが充実した生を送れたと思えるだろうか。俺は、己の考えをどこまでも貫くような気違いたちに、軍配をあげたい。 |
49.北野映画に対しては感性が刺激される。喜怒哀楽の怒と哀を痛切に漂わせる作品。 【エイビー】さん 8点(2004-11-27 01:56:59) (良:1票) |