62.それなりに雰囲気はあったけど、どうも展開がダラダラしてたような気がする。思い切って一時間ぐらいのノンフィクション映画でも良かったと思う。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-12-10 20:29:10) |
61.ガスバンサントがやりたいのだろうただ流れる時間の描写がこれは良い塩梅で効果を発して、淡白なのにはっきり緩急付いた良い出来だった。ゆっくり色々その場面について考えながら見られる映画。 【Vanilla】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-25 00:31:43) |
60.蝉丸さんに全面的に同意です。ヴィム・ヴェンダースや小津安二郎 の映画は、何の事件もない日常を描きながらも心に強く訴えるものがある。 しかし、エレファントは映画としては格好のネタを題材としておきながら、 心に訴えるものがない。政治的、思想的なメッセージを押し付けずに、 観客の判断に委ねるのは大いに結構です。しかし、それでも映像や音楽の力を 駆使して心に訴えることは必要でしょう。本ではなく映画で表現しているのですから。 映像はテクニックに懲りすぎて芸術性とインパクトに欠け、音楽もただ淡々とした 映画に合いそうな綺麗な名曲(エリーゼのために)を選んだだけで残念ながら手抜きでありミスマッチだというのが個人的な感想です。 【Ruby】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-11-04 01:44:10) (良:1票) |
59.永遠と退屈な時間を観させられた後の衝撃な事件。平穏な日々に潜んでいる恐怖、明日我が身に襲い掛かるかもしれない。そこら辺のホラーよりも遥かに怖いです。 【憲玉】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-09-22 23:13:08) |
58.もし、事件の前にこの映画を作っていたらパルム・ドールがあり得たのだろうか。事件(史実)をもとにいろいろな映画が作られるが、監督や物語を演じる俳優の力量で映画は決まるのだと思う。映像的に面白い画がいくつかあり(ピントを一点にしたままで奥から歩いてくる人物がまるで油絵のように見えたり)、そこは素晴らしいと思う。映画って映像だけではないですよね。この映画、事件に負けてます。事件を上回るぐらいの「何か」を伝えてほしかった(考えさせてほしかった) 【蝉丸】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-08-20 01:26:12) (良:1票) |
57.正直にいえば退屈だったけれど、これだけ殺伐とした気分にさせられる作品も珍しい。強い主張を感じるわけではないし、例の事件の実像を描ききれているとも思わない(そうであれば犯人の少年たちのバックグラウンドの書き込みがどうしても必要だろう)。ただただ絶望的な空気だけがあり、その意味では映画にしかできない表現だろうと思った。 ほとんどが普通の学校の映像なんだけど、日本のそれに比べると病院っぽくて温かみがない。最初から最後まで、日常生活という名の荒涼とした風景を見せられた気がする。殺人犯の二人の少年が「キスしたことがない」といってお互いの唇で感触を確かめる場面はどうしようもなく哀しい。 岡崎京子の作品で引用されている詩を思い出した。「ぼくらの平坦な戦場」ってやつ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-03 13:15:06) |
56.エンドロールが終わっても、しばらく放心。最初に撃たれた男の子が撃たれる瞬間、犯人にカメラを向けたシーンが頭から離れない。 【ヴィン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-06-22 01:47:49) |
55.背筋がぞっとしました。リアルすぎて観ていてつらい。心の闇、などという簡単な言葉で片づけてはいけない。 |
54.歩行する登場人物を後ろや前から延々と追うという撮り方とザッピングによって、実際にそこにいるような感覚や日常感は確かに高まっている。この事件を、見るものの感性任せの手法で撮ったことはおそらく正解でしょう。感じて考える映画。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-19 19:21:59) |
53.これ、丸投げですね。見せ方が上手くて、引き込まれ引き込まれのめり込みのめり込み、最後に気持ち悪くなった・・・あそこにいた気分。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-01 23:34:03) |
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52.映画としては確かに退屈。「フォーンブース」と同じ81分なのにもっと長く感じた。でも確かに今の時代って昨日までそんな兆候もない奴が、突然こういう事をする世界だから逆にリアル。色使いとかにこだわりはあるものの、説明も台詞も派手な構図も全く無い最初の1時間は眠い。でもこれが事実に基づいているという前知識があるから目が背けられない。ラストの「どちらにしようかなー」というシーンに恐怖のあまり鳥肌が立った。ゲームで人を殺す事に慣れている痛みを知らない世代の一部が巻き起こした事件を、ガス・ヴァン・サントはリアルに描いたのだと思う。学校生活なんて誰しも楽しいばかりじゃないし退屈。それをリアルに描くとこうして展開的には退屈になるのだと思う。犯人の視線での発砲も怖かった。だてにパルム・ドールを獲っていないと思う。でも何度も観返したい映画でもない。 |
51.生徒役は実際の高校生を使ってて、役名もほとんど本名だし、セリフはほぼ即興。 あんなに痛切な「エリーゼのために」も現場でアレックスが弾いてたのが良かったから採用、という具合にかなりラフな撮影現場だったみたい。しかも意味深なタイトルも同名映画から拝借したものらしい(DVDの特典映像より)。 でも要所要所で監督さんのこだわりが見えます。黄色いTシャツ、赤いトレーナー、青い空、などの色の使い方も好きです。 「観客に色々考えさせる作品にしたかった」ために、あえて”単調で退屈”な映画にした監督さんの意図をくみとれるかどうかがこの映画の評価の分かれ目だと思います。 日本でも同じようなありふれた高校生活(目立たない子を目立つ子がいじめる、というのも含め)で、あんな惨事が起きてしまうっていうのは、やっぱりあんなに簡単に手に入ってしまう銃の問題は相当なものだと思いました。 【69】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-07 15:47:04) |
50.この事件に関して個人的に深い関心を持っていたのでかなり期待していた。結果として劇場で二回観た。ストーリーはただ淡々と進むだけ。そこにメッセージは存在しない。ただ、終盤の展開は事件を知っていても知らなくても誰もが見入る強烈な映像の連続である。ボウリングフォーコロンバインは「銃社会」をテーマにしたイデオロギーの提示(押し付け?)だったけれど、この作品はその対極。全てをこちら側に丸投げである。どちらが好きかと問われれば断然こっち。メッセージ性がないというのは逆を返せば、観た側に思考する余地が存分にあるということだから。劇場に二回も足を運んだのは、もう一度観て、考えたいと思ったからかも。この映画を鑑賞後何も感じない、考えない人はいないと思う。思考強制の作品。中盤に少年の弾く「エリーゼのために」はあまりに儚く、美しい。 【スペクター】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-02 01:01:54) |
49.自分の考えを押し付けずに淡々と事件をカメラで追うだけという姿勢は評価すべきだと思う反面、“映画”として撮ったからには何かを意図して作られているわけで、ただの再現映像ではなく監督の伝えたいことを盛り込むべきではなかったのかと強く感じた。 【和狗】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-10-28 12:28:39) |
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47.この事件を知っていてこの映画を観るのと、知らないで観るのでは全然違うと思います。私はこの事件を知ってからこの映画を観ることをお勧めします。知っている人がこの映画を観ると、平穏な学校生活を見せられても、のんきな青い空を見せられても、生徒たちの戯れた姿を見せられても1つも退屈しません。観客はあれが「いつ始まるのか?」ということをドキドキしながら緊張感を持って待ち続けることができます。 あのマイケル・ムーア監督はこのコロンバインの事件で「銃社会アメリカ」をクローズアップしていました。しかし「エレファント」では、人を殺すのは「銃」ではなく「人」だということを伝えていたように感じました。 自殺願望を持った人間だからこそ、この事件は生まれたのではないでしょうか。 大切なことは銃の問題ではなく、なぜ2人の少年が人生に絶望したのかということだと考えます。銃の問題やインターネットの問題は原因ではなくきっかけに過ぎません。 心の闇の深さは訴えかけた映画のように思いました。さすがにカンヌの頂点にたった作品だけのことはあります。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-04 02:49:48) (良:2票) |
46.観ていく内に次々と断片的に映し出される各生徒の風景。映し方はおもしろいのだが、執拗に顔をアップにする意味は何だろう。冒頭部分から中盤にかけて映し出されるのは高校生のごく普通の日常生活のようだ。ただ、ある生徒が映し出された時から違和感というか、何か不純物が混じったなという感じがした。そしてどうもその辺りからこの映画の内容が大体つかめてくるのだが・・・。 まずこの映画には主人公というものは存在しない。監督の視点がそれなのかというとそうでもない。後ろから追い続けるカメラはあくまで我々の視点なのであって、どうやら何がどうという事ではないらしい。そして見終わって気付くが、映画の冒頭で感じた、「何故顔を執拗に撮り続けるか」という疑問に対して意味はないのだ。後に死にゆく者の言動でさえも意味は無い。この辺りが実に本作の憎らしい所だ。一見何気ないようで、ん?っと思ってしまう場面(カフェテリアでの女生徒達のいざこざや、写真を撮らせてくれと頼む場面等)は本当に何気ないだけなのだ。だが撮り方が巧いだけに、ぐっと見入ってしまう。 要するにこの映画は、良く言えば実に良く出来た再現VTRなのであるが、悪く言ってしまうと、あまりに手放し過ぎるのだ。一応、コロンバイン高校という所で起きた事件について、再現VTR巧く撮れたから、後は勝手に見といて、なのだ。もう感情がなければ思想も伝わってこない。これで何かを感じとれという方がおかしい。あ、感じ取らなくていいのかね、、 【ホーラン℃】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-07-26 01:18:47) |
45.この映画の素晴らしさは内容ではない。映画はカメラがあってこそ、というのを久々に示してくれたことこそが、この映画の素晴らしさ。役者でも監督でも脚本でも演出でもなく、映画の王様はカメラ。カメラは縁の下の力持ちではなく、カメラこそが映画の主人公。童貞のガキが通販で買った銃で人を何人殺そうが、そんなのは些細なこと。そんな彼の後姿を黙って捉えるカメラにこそ、この映画の物言わぬ真実と本質がある。カメラが回るからこそ銀幕は躍る。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-07 07:18:35) (良:2票) |
44.この映画の見方は沢山あると思いますね、私みたいなバカはどこで終わったのかも分からずエンディングを見続けていたり。。(笑)コロンバイン事件については私は何もしりませんでした、だからこの作品が事件についての初めての作品だったのですごく新鮮でした。 私も何もなくて平凡でそれをどうにかするために刺激のありそうなことをしてみたり、ただボケーっと生きてるだけの毎日・・・生きてる実感もない。なんてことがよくあります。重たい作品って感じはしなかったです、あっと言う間に終わっちゃったって感じでした、また何年後かに観てみたいです。 【愛しのエリザ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-24 19:32:41) |
43.この内容なのに静謐な感じがするのはたんたんとしたストーリーのせいでしょうか?感情移入できる映画ばかりが良い映画とは限らないと気づかせてくれた映画でした。個々のミニストーリーをつなげていくのはよくある手法ですが、独得の雰囲気があってとても興味深かったです。必要にいじめを描いていた訳ではないので、最初から最後まで「どこにでもあること」的に感じさせてくれます。いじめの結果のストーリーと言うよりブームタウンラッツの「I Don't Like Monday」のような倦怠感を感じました。 小学校のときに自殺未遂したあとに机の中に包丁を隠し持っていました。客観的にみても死んでもいいのじゃないか、死んだ方がいいんじゃないかと思う教師を、あのとき殺していたらどうなっていたかなと今でも思います。きっと変わっていなかったんじゃないかなと。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-22 14:20:57) |