19.歩む方向が1度違っても1km先ではずいぶんと離れてしまうのものです。初恋の相手とずっと同じ方向を見て歩いてはいけない現実を切なく美しい映像で映し出します。ノスタルジックに浸れる映画ですね。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-10 14:26:17) |
18.映像も音楽も脚本も、何もかも全てが高水準。 初恋の切なさを鮮やかに描いた傑作。 一度は見ておくべき。 「…初恋かぁ、遠い日の花火だの。今、あの子はどこで何をしてるんだろう… 幸せならいいな…ってか元気ならそれでいいや。 俺なんか今こんなんだよ、胸張って会えないよな… そういや同級生のあいつは結婚して子供が二人で…(以下略)」 と、鬱スパイラルに陥らぬようご注意を。 【ふくちゃん】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-28 02:11:36) |
17.映像が繊細で美しい。三話仕立てですが、どれも中途半端に終わったのが残念。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-22 07:36:09) |
16.映像は綺麗。空や電車、駅といった映像の美しさには衝撃を覚えた。しかし、内容は子供の頃の初恋の思い出を美化したような感じで、リアリティさが感じられなかった。 【茶畑】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-13 23:39:04) |
15.どうしようもなく切なくなるからあえて自分から遠ざけていた青臭さと、実写よりはるかにリアルな繊細な映像美に、たった1時間で心をかき乱だされる良作。このテのテーマを直球勝負で語られることに拒絶反応を示す人は必ず存在しますので、賛否が大きく分かれるのであれば、それはこの作品の完成度の高さを裏付けているのではないでしょうか。その真偽は、レビューではなく一度作品を観ることで判断してください。 【708】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-03-08 22:23:22) (良:2票) |
14.美しい映像美と淡々としたストーリー展開が交差して、観る者にどこかにずっと置き忘れていた淡い恋心や切なさをいやがおうにも思い出させてくれる作品。 季節の移り変わり、電車の響き、駅での出会いや別れなど、日本人の心情にグッと迫るモチーフをしっかりと抑えながらも決して泥くさい感じにならないのは、無理矢理に話を引きずろうとしない作者の潔さに拠るところが大きいのだと思う。 映画というよりも「芸術作品」と呼びたい一本です。 【ライアー】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-19 20:03:32) |
【michell】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-18 22:39:48) (笑:1票) |
12.桜が満開というのに、夏の強烈な陽射し。空には、季節感の無い雲が無秩序に並び、それはときにラッセンばりの空想画になる。そして、異様なほど高いところを飛んでいる鳥。監督やスタッフは、自然の空や風景を知らないのではないかと思わせる。 □ □ □ 連作ということではあるが、1話のあと、何があったから2話の彼になったのか、2と3の間に何があったのか、行間が広すぎて理解できない。ただ、エナメルのようなツルツルした感触の映像が続き、最後には歌でごまかされる。ちょっと、いただけないなぁ、このアニメ。 【駆けてゆく雲】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-01-27 13:52:39) |
11.とにかく空の色が高くて深くて、驚嘆。インタビューを拝見したところ、新海さんは「人の手で書いた絵はどんなに写実性を心がけても所詮主観が混ざるのだから、いっそのこと主観に沿った風景を」といった旨のことをおっしゃっていた。当たり前といえば当たり前のことではあるけれど、映像表現の世界ではそうした方向にまだまだ開拓されていない可能性がたくさんあるのだと思わされた。脚本に賛否両論があるのは理解できるが、彼がアニメーションにしかできない方法を模索し続けていることは確かだ。ただし、膨大なロケハンによって支えられた背景に比べて、あんまり人物の画には執着が感じられないのはやや残念だった(好みもあるかな)。 モノローグの多用は拙いとみるべきなのか作風ととるべきなのか未だにつかみかねるところがあるけれど、正直涙腺が緩んだりもした。共感を抱いてしまうとけっこうきつい(そして山崎まさよしはマジで反則)。でも次回作はそろそろ違った方向のお話を見せてもらいたいなあ。 余談:監督インタビュー中、普通に入ってくる猫に和んだ。 【no one】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-23 01:22:25) |
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10.絵がとてもきれいなんだけど、ストーリーがあまりに甘ったるすぎて、ちょっと食傷気味になってしまった。でも、たぶん中学高校の頃の自分だったら10点とかつけてたおそれがある。現在中高生の方は、きっと面白く見ることができると思います。ジュブナイルが読めなくなるように、多くの人は、大人になったらこういう映画が見れなくなるのだと思う。 【コダマ】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-12-16 23:33:54) |
9.本当に秒速五センチメートルぐらいのゆっくりとした映画。 二話目は私も体験がある。片思いの人だったが、ずっと友達のままであった。 すぐそばにいるのに二人の間の何かはゆっくりと、本当に一日五センチぐらいの速さで遠ざかっていく。やがて、途方もない距離になってしまう。どんなにあがいても頑張っても、無情にも巨大なる現実には勝てない。その人は空回りしている私に気づかずに遠くを見ている。遠くに駆け出していく。やがて、見えなくなってしまった。すぐそばにいるのに・・・。でも諦め切れない。諦め切れないまま終わってしまう。また、自分もほかの人から遠ざかっているのかもしれない。それはわからない。わからないけど、やはり自分の道を駆けていくしかない。毎秒五センチぐらいの、ゆっくりと、しかししっかりとした足取りで・・・。そのように回想していると自然と涙が2,3滴ゆっくりと頬をつたった。秒速五センチぐらいの速さの涙なんて初めてだった。 【板橋島野&綿貫】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-11 15:32:38) |
8.詰まる。胸が詰まる。 小さな恋心が、“生まれ”、“深まり”、“離れ”、次第に果てしなく遠いところへ“消えて”いく「時間」の切ない流れに。 画面の中に映し出される「映像」も「音」も「言葉」もすべてが美し過ぎる。 美し過ぎることが、殊更に切なく、どうしようもない喪失感に拍車をかける。 もし、この作品を同等の“美しさ”で実写化しても、そこには現実に対する違和感が生じてしまうだろうが、アニメーションであることがこの世界観をまかり通している。 透明感に溢れた映像世界は、新しくはあるがこの国の原風景的な情感を感じさせ、どこか懐かしく、安心感を覚える。 この新しい「才能」は、生み出される映像世界と同様に、無限の可能性を感じさせる。 いい映画だと思う。 種子島の吹き抜ける風の中で、無限の世界に飛び立っていくロケットを見たい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-11-09 00:17:48) (良:1票) |
7.数年前、ケーブルテレビのCMか何かで、アニメのワンシーンが目に留まった。信号だったか踏切りだったか一瞬なのに、その風景が脳裏に焼きついた。調べようにも手段もなく、あきらめたのだが、今想えば新海作品だったのかも知れない。その画は、どうしようもなく切なかった。そして今、この作品を見終え、切なすぎる感動を噛み締めています。彼女の気持ちをおもいやれなかった14才の頃が頭を過ぎりました。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-10-21 03:51:24) |
6.おそらくはテーマだと思われる「時間」と「距離」を、これ以上なく丁寧に描ききっているアニメ作品。近年のアニメーション作品ではトンと見られない(というのも悲しい現実だが)美術センスの素晴らしさが、鳥肌が立つほどに際立っていて、それらに絡み合うように語られる繊細のようで力強い脚本も、切ないくらいにマッチしている。第三話で畳み掛けるように流れる山崎まさよしの「one more time one more chance」も、憎いくらいのタイミング。ラストシーンの諦観さも秀逸で、無駄な力を一切使わずに打たれるピリオド。新海誠は、やっぱりスゴイ。いい加減、このカテゴライズもダサいとは思うのだが、「堂々たるジャパニメーション監督(作家)」と、認識しておく必要があると、思う。うん。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-08 00:15:44) |
5.とりあえず背景が素晴らしい。 ただ綺麗な背景というだけなら、他にもクオリティの高い作品はあるけど、この作品は背景を含めた構図が素晴らしい。 これが単なる感性の良さなのか、レイアウトの時点で構想を練って作り上げられたものなのか、ちょっと気になる。 あと、選曲もいい。 というか、『One more time, One more chance』の為に作った長いPVといった感じ。 この曲が嫌いでなければ、1回は見ておいて損はないでしょう。 物語に関しては短編ということもあって、描かれてない部分は想像で補うしかないけど、僕の想像によると名作としか言いようがない。 飽くまでも僕視点での評価だけどね。 とりあえず1話目はピュアで心洗われるような話。 2話目は切なくて泣きそうになる話。まあ、僕は泣きましたが・・・。 3話目は現実的な女と妄想的な男の対比が残酷な話。 まあ、人生なんてそんなもんです。 高校時代に戻ってやり直したいとか思っても、もう遅いわけです。 あんまり好きじゃなくても、妥協して食べられる時に食べておかないといけないというあり難い教訓を活かして、好き嫌い言わずに生きていきたいと思いました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-02 21:05:49) |
4.切ない。なんといってもその美術が美しい。綺麗とかリアリティではなく、感情に訴えかけてくるようなその風景が、登場人物たちの心とともに流れ込んでくるような気がした。切ないんだけど見入ってしまい、そして少し歳をとってしまった自分にとっても、時間の「速度」を感じさせられた。日常を忘れるのではなく、日常に埋もれていってしまった何か・・・を思い出すような作品でした。良かったです。 【TKS_0C7】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-05 00:10:42) (良:1票) |
3.こういう作品に出会えると日本人に生まれて良かったと誇りを持てる。 背景美術や光、空気感の表現は極上・絶品。 東京、栃木、種子島が情緒たっぷりに描かれており、 絵の美しいアニメは数あれど、 これほどまでに描ける人を私は知らない。 各話ごとの色彩も素晴らしい。 これを実写でやるのはかなり難しいでしょうね。 作画のクオリティは前作「雲のむこう~」から格段に 跳ね上がっており、とてもなめらかに動いております。 人物の作画に不満があった人もこれで解消でしょう。 山崎まさよし氏の主題歌も天門氏の音楽と 絶妙にマッチしており全く違和感なし。 第三話の構成は反則ですよ(褒め言葉) 声優のキャスティングも前作同様 見事なハマリ役。バランスが取れています。 ストーリーに関してはこの現実世界が舞台なので 世界観のリアリティーが格段にアップしています。 また、これまでの作品と同様に現実のシビアな一面も逃げずに描いてますが、 それでいてラストシーンは清々しいのが良いですね。 最近のアニメ映画には少なくなってきた食事シーンがあるのもこれまた良い。 「月とキャベツ」が好きな人、 切ない過去を引きずっている(引きずっていた)人、 新海作品のテーマや語り口は好みだけど、 SF要素がどうも…という人にも自身を持っておすすめできる(私はどっちも好きです) どちらかというとテーマ的にも大人向けですが、 ここはやはり国内外問わず色んな人に見てもらいたい作品です。 【.】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-07-21 08:15:15) |
2.いい。 絵のセンスは素晴らしい(あの空の描き方は、世界のアニメ監督の誰も、一人たりと気付いていないんじゃないか?)。モンタージュの乱舞するエンディングには拳を握った。そこまでは心をうごかされたという事だ。 何はともあれ、一度きりの、空の表情の映画。日本は広い。『エル・スール』じゃないが、人は自分の住む土地の風景によって、空と雲によって、「思考させられている」と感じる瞬間がある。本作では南島独特の多層で多彩な雲、北関東特有のノッペリした無辺の青、東京ならではの息苦しい明るさが、人物なんかそっちのけで力を込めて描出されている。故に、これは「空の話」だったと断言したい。 だから極端に言えば人物が描かれなくてもいいんだが、そこはそれ、監督はまだ若い。話を進めるためにも人間は必要だ。 監督。10年後にもうひとつ、20年後にまたもうひとつエピソードを作りたくなるだろうよ。心にそのスペースを用意して、しっかり待ってるぞ(挑戦状)。 他方、ストーリーテラーとしては新人にありがちな背伸びが目立つのが致命的な欠点。点描によって大きなモノをスケッチするのは、緻密に描かれる部分があってこそ対比の力で受け手に迫るもの。1話目の電車・2話目のサーフィンを、あの程度の描写で終らせたのは罪が深い。というかインパクトが成立する以前に、映像が網膜から逃げて行った。せいいっぱいの限界点でやってる青い部分がたまらない芳香を漂わせているのも確かだが、一箇所でもいい、描きたい絵をとことんまでゴリゴリ描く事から逃げている現状は、決してアートとして成立しているわけじゃない。 ここは冷淡に突き放し4点にする。「悪い」「駄作」という意味ではない。物語世界に大化けする可能性を見出せないが故の低得点だ。このアニメはおそらく、もともとが5点満点の作品世界なのだ。バラバラの点描ゆえ、そこも突き抜けはしなかったが、素晴らしいモノがいっぱい詰まっている。それは間違いない。 DVDが出たら誰にも言わずにコッソリ買ってきて、毎夜コソッと一話づつ観ては泣き濡れる…オイラ案外そんな事をしそうな感じで、今から不安だすよ(笑)。 ●追記: いやしっかし、2話目のあそこで『ヴェルクマイスター・ハーモニー』の「アレ」登場シーンをパクるとは思わなかったけどな(客席で声を上げて密かにのけぞった (^^;)。その記号的な意味や、使い方まで「アレ」だし。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-04-23 00:46:12) (良:2票) |
1.3話構成の第1話をyahooが無料で放映してましたよね。アレを観たんですが、ちょっと泣きそうになりまして。『ああ、僕もオッサンになってしまったなぁ…』なんて思っていたわけです。続きが観たい、観たいということで、本日やっと観てきました。映画は『ここで終われ!ここで終われ!』と思ったところで終わりました。なんかもう『ヒャッホウ!!』って感じです。うん、それだけ 【ようすけ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-14 21:10:13) (良:1票) |