1.かなり遅れてやってきた讃岐うどん映画。「参考文献」としてクレジットされてる「恐るべきさぬきうどん」が出版されたのは10年以上前(ほぼ「原作」と言って良い)。私が文庫版を、腹を抱えながら読んだのは5年以上前。讃岐うどんチェーンの出店攻勢も既に昔話(大して成功した様には見えません)。そして今更登場した本作は、うどんブームを盛り上げるどころか、ブームの息の根を止める徒花みたいな仕上がり。とにかく、こんな映画に2時間14分もかける神経が解らない(30分は刈り込める)。おふざけばかりに時間を費やし、「一般店」「セルフ」「製麺所」の違いやバラエティに富んだ食べ方といった、「本場の讃岐うどん」の探求もされてないし、オチの意味も不明。取って付けた様な父と息子の確執や、夢を語る小西真奈美のナレーションも白けるだけ。これを観る金と暇があるんなら、「原作」を読まれることをお薦めします(マジで「ダ・ヴィンチ・コード」より面白い)、3点献上。